100文字小説 二宮金次郎の怪
100文字小説 二宮金次郎の怪(その1)
「こんなこと、先生許せません」
いつもは穏やかな先生が、顔を真っ赤にして怒っている。
僕たちはあの恐ろしい事件の真相について、詰問されている。
「校庭の二ノ宮金次郎の銅像に、エロ本を読ませたのは誰ですか?」
100文字小説 二宮金次郎の怪(その2)
あたし、視力はいいほうだと思う。
だから見間違いってことはないと思うのだけれど。
そこのファミリーマートの雑誌コーナーでエロ本を貪り読んでるのは、二宮金次郎だよね。
「うっひゃ~、こりゃ、たまりまへんなあ」