年の瀬
ある年の年の瀬。
朝からバイクのハンドルバーを交換するため
家族に手伝いをお願いし、起床時間を伝えたが
寝坊してしまったため、予定より1時間遅く交換開始。
前日に動画で交換方法を見ていたおかげが
スムーズに交換が進んだ…訳では無かった。
所々動画では説明されていない箇所があり
四苦八苦しながらなんとか取り付ける。
昼食を取り、年末だしなと思い
近くのガソリンスタンドで車の中を掃除する。
皆同じことを考えてるらしく、洗車機と掃除機の周りには
車でごった返していた。
掃除しながら大晦日じゃなく1週間前にすれば
こんな混んだ中でしなくてもよかったなと思う。
来年からはそうしようと決意する。
掃除も終わり、バイクの試し乗りをしたくて
ウズウズしていたので、バイクに乗り換え
寒空の中1時間ほどツーリングする。
道中雨に降られながら凍える体を温めるため
コーヒーショップに向かってバイクを走らす。
店内に入ると店員の方から
「本日は18時で閉店します」との一言。
時計を見ると17時だった。
あと1時間しかない。
本来は2時間ぐらいゆっくり体を温めてから帰ろうと
思っていたが、これも大晦日かと思い席に座る。
ホットコーヒーを頼み、お気に入りの作家のエッセイを
読み始める。
だが、閉店時間が気になり、流し込むようにコーヒーを飲み
足早に店を出る。
帰宅し、友人と年越しをするため一眠りをするかと決め
寝ようと思うが、年末特番が気になりテレビを見る。
あぁ、寝れない。
この後運転するのになと思うと余計に寝れない。
こんなことなら昼寝しとくんだったなと後悔する。
後悔しても仕方がないので諦めて
年越しうどんと寿司を頂く。
ここにも大晦日のため早く店を閉めるというのを逆手に取り
閉店ギリギリに寿司を買いに行った家族の
ファインプレーがあり、寿司には半額シールが
貼られていた。
ちゃっかりしているなと思いながら頬張る。
半額だろうが美味しいものは美味しい。
これも年の瀬の醍醐味だなと感じる。
これを書いている段階ではここまで。
これからは年を越すため身支度をし
車に乗って隣県の友人のところに行き
一緒に年を越した後、神社に出向き初詣を済ませ
境内に出ている出店で色々と食べ飲みして
友人の家で一泊する予定だ。
あっと言うまに一年が過ぎた。
色々あった年だった。
来年はもっといい年にしたいなと家族と話す。
ふと、思う。
いつも年末に同じことを言っているなと。
過ごす相手は今年から変わったが
それ以外の過ごし方は何1つ変わらなかった。
自分の中身が成長していないからか
それとも変化についていけているからかわからない。
ただ毎年、毎月、毎日
何かで成長していたいと強く思う。
自分が守りたいもの。
大切にしたいもの、人。
趣味、仕事、プライベート
全てを充実させるためにはどうすればいいのかを
もっと真剣に考えたい。
このエッセイを始めて半月ほどだが
文章を書くと言うのは大変だなと感じる。
そして毎日変化はないと感じていた自分は
大きく間違っていたとも思う。
ここには書ききれないほど毎日は変化し
風景の美しさ、人間の儚さ、四季の変化
その他大勢の方が変わっていく。
自分は変わっていないつもりでも
側から見れば変わっていっている。
そのことにこのエッセイで気づけて本当に良かった。
来年からこのエッセイが自分にとっての
ライフワークになるよう、また読んでくれている人が
少しでも元気になったり、共感できたり
笑えたり、泣けたりする場所であれば
これ以上の喜びはない。
文章を書くことが苦手で、人とコミュニケーションを
取るのはもっと苦手な自分がしたくて始めたエッセイ。
拙い文章を読んでくれている方々に感謝。
こんなにも読んでくれるということが
自分のエネルギーになるとは思わなかった。
現在22:11。
22:30には家を出ないと行けないので
そろそろ今年のエッセイを終わりにしよう。
皆さん、良いお年を!