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折々な日常の中で  作者: 仲村遊一


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コーヒー


コーヒーが好きだ。




何かを考える時、仕事の合間、朝起きてからの目覚まし。

いつも側にはコーヒーがあった。

この文章を書いている今も側にはコーヒーがある。

私はもっぱらブラック派だ。

たまに気分転換にカフェオレも飲むが割合で言うと95対5ぐらいの割合で、ほとんど飲まない。

飲んだ後に来る甘ったるさがどうしても受け付けない。

カフェオレを摂取するときは決まって心身ともに疲れている時だ。

判断が鈍っている時に選んでしまい、そして軽い後悔を生む。

そのことがわかっているなら辞めればいいのにと言うのは野暮だ。

わかっていてもやめられない、某お菓子メーカーのエビのスナック菓子のようにそう簡単にやめれるものではない。


大体エッセイを書いている時にはコーヒーがある。

エッセイを書く際のスイッチみたいな役割を果たしている。

家の中でドリップしたものや、自動販売機で買った缶コーヒー、コーヒーショップで出てくるブレンドコーヒーなど、どこであっても書く際のお供となっている。

もちろんエッセイを書く時以外にも真夏の仕事の休憩でのアイスコーヒーや真冬の車の中で飲むホットコーヒーなど、ある意味競馬やタバコ以上に必要なアイテムとなっている。


コーヒーを飲み過ぎで味覚障害を発症した人を知っているので、ほどほどにとは思っているのだが、完全にカフェインに侵された体には抵抗の余地もなく、只々日々の作業のように体にコーヒーを流し込んでいる。

むしろ私にとってのガソリンでもある。


コーヒーをお供にして物思いに耽る時間が好きだ。

天気のいい日に家の外にあるベンチに腰掛け、コーヒーを片手に読書や競馬の予想をする時間が堪らない。

ストレス社会のど真ん中で生きている社会人にとってストレス発散は永遠のテーマだが、この行為こそが私にとってのストレス発散となっている。

風を感じ、燦々と降り注ぐ太陽の陽を浴びながら外で飲むコーヒー。

ただの缶コーヒーがさながら高級シャンパンになったかのような、なんとも言えない光悦。

今の時期、あまりにも寒すぎて中々出来ないが、新緑が芽吹く時期になれば外のベンチとともに私のストレス発散に一役買ってくれるだろう。

その時期が来るのを首を長くして待つと同時に、爆発しない程度にはストレスを抱え、ベンチに腰掛けて読書に耽るのを想像したい。


その時には必ずブラックと印字されている缶コーヒーを片手に。





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