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折々な日常の中で  作者: 仲村遊一


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選択


日常とは選択の日々である。と思う。




最近の競馬の調子が悪い。

6月までは収支が少しプラスで推移していたものが、気づけば大幅なマイナスへと転落した。

原因は夏競馬で全く当たらなかったことだ。

私自身、今年の夏競馬はやっていて本当に辛かった。

何せ当たらない。

買い方、予想の仕方、その日の傾向など様々なデータを駆使しながら遊んでいたが、本当に当たらない。

時には勘で馬券を購入したり、その時一緒にいる人に好きな数字を聞いたり、馬名で選んでもらったりと少しスピリチュアルな部分も使いながらだったが、これでも的中とはならなかった。

今週に至るまでに散々負け続け、このお金があればどれだけ色々なことが出来ただろうと思わずにはいられない。

ただ、ギャンブルという性質上、どこかで振り戻しがあるだろうと期待しつつ、懲りずに今も次の予想をしている。


本当に諦めが悪いなと思う。

競馬に限らず、だが。


人生においてもそうだと思う。

例えば好意のある女性からフラれた際も中々諦めずにいられない私がいる。

学生の時からもそうだ。

野球がしたくても家庭の都合や部活動内でのパワーバランスなどを俯瞰して、どうしてもとはならなかった。

高校の際の進路でも大学進学か就職かで様々な人を巻き込んだ。

その時その時の決断が今の私を作っているのは間違いないのだが、あの時こうすれば、と思わずにはいられない。

諦めてる部分と諦めきれない部分が交差し、複雑な感情となって襲ってくることが去年から増えた。

明らかに離婚問題がトリガーになったのは間違いないが、一つの物事だけで様々な記憶が呼び戻されるとは思わなかった。


ただ、諦めがつくと人生いいこともある。

野球は大人になってから草野球という形で声をかけていただき、最近になるまでプレーしていた。

進路選択でも回り回ったが現状の生活にはある程度満足しているし、大学に行っていれば…と思う機会は少なくなった。

大学を卒業した人と仕事をしていても、殊更能力の差はそれほど無いのだなと感じる部分が多かったからだ。

人である以上得手不得手はある。

トータルバランスで見れば劣っているかも知れないが、ポイントごとに見るとそうでもないと感じることができた。

妻との結婚生活も決断した以上は後悔はあっても未練は無いので、意外とスッキリしている。

今生の別れではないと思っている部分もあるだろうし、今はそれ以上に大切にしたい人が周りに増えた。

妻だけを見ていた時とは取り巻く環境も、付き合う相手も違う。

だからこそ諦めがついたのだろうと思う。


この先の人生、様々な選択肢が目の前に現れるだろう。

誰でもそうだ、毎日が選択の繰り返しだ。

些細なことから大きなことまで選択を繰り返し、時に傷つき、時には喜びといった日々を過ごす。

精神的に参る時もあれば、どんな言葉でも言い表せないほどの幸せを感じる瞬間もあるだろう。

そこには選択しなかった方が必ず存在し、一種諦めに近い感情が渦巻くはずだ。

だがその諦めは決してマイナスではない。

その時ベストの選択をしてきたからこそ今がある。

現状でよかったと思えるのか、何故こういう現状になったのかと思うかは自分次第だなと思う。

今までも褒められた人生を送ってきたわけではないが、これからはよりこれでよかったと思えるような選択をしたい。

誰かに誇れるような人生に。


起きたらまた選択の連続が始まる。

より良い選択をできるよう、しっかりと心身を休めたい。

そしてより良いエッセイを書きたい。

1人でも多くの読者の方に届くように。


夜も更けてきた。

そろそろ寝ないと次の日がしんどい。

朝から予定があるのになぜか寝れない。

頭が働くよう無理にでもベットに入り体を休めよう。


次のエッセイではどういう内容を選択してるだろうか。

誰かに響く内容を書けたら嬉しいな。

自分自身今から楽しみだ。


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