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折々な日常の中で  作者: 仲村遊一


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旅行その1


久々に心の底から楽しみだと思える旅行だなと思う。




来週末、会社の同僚の方と旅行に行く。

前回の旅行の際に「次は泊まりでどこかに」と言ったところ2人とも有難いことに了承してもらい、現在旅行の日程の細部を詰めている段階だ。

今回は泊まりという事もあり少し遠いところに行く。

基本、私が自家用車で2人を迎えに行き、2人の旅行先での行きたいところやりたい事をしていくという流れになっている。

私自身は旅行先でご当地のものと泊まりなら美味しいお酒があれば何も言うことは無いので、一緒に行く2人が楽しかったと思える旅行になれば、と思っている。


妻と旅行に行った記憶はかなり少ない。

理由は妻があまり外に出たがらないのと旅行であっても出費というのに抵抗があったためだった。

主な旅行が新婚旅行とディズニーランドというのは、10年ほど連れ添っていたのに少なく感じる方もいると思う。

金銭面的に苦しい生活をしていたわけではないのだが、妻と私の性格上、旅行が簡単な行事では無かったのはわかっていただけるかと思う。

その点、独身になってからはある意味自由になったため、行きたいところに行ったりやりたいことができる。

元々は出不精だったが、当時の仕事柄外に出るのが億劫では無くなったため、今では休みの日に家にいることが少なくなった。

おかげで読みたい本が今では買った状態で山のように積み上がっているのはご愛嬌だ。


旅行が妻といた当時苦手だったのには他にも理由があった。

お互いノリや勢いで何処かに旅行に行く性格ではなかったため、しっかり計画を立ててから行動するようにしていた。

基本は行きたいところは妻が決め、宿やアクティビティの予約、予算編成、はたまたお土産の購入場所に至るまでを事前に調べてからではないと旅行に行かないという人だった。

なので予定通りに物事が進んでいる時はいいのだが、ひとたびハプニングが起きれば大変なことになる。

予定通りに行かないことにイライラし、そのせいでやる気を無くし、最終的には予定をキャンセルして帰りたがるのを根気よく宥めるという、難しい舵取りをよくしていた。

そのためある意味旅行がトラウマになっていた部分はあった。

旅行に行く際は細部まで徹底的に詰め、何個もプランを練り、何日も前から体調と妻の機嫌を整え当日を迎えるという行くまでに何個ものハードルを超える必要があった。

なので、旅行に行く時には疲れ果てた状態で行くことがほとんどだった。


だが、今は違う。

2人とも旅先でのハプニングも旅行の一部と捉えられる余裕があり、予定通り上手くいけばそれはそれでいいし、ダメならダメでそれも旅行と捉えてくれる。

こんなに気が楽で楽しい旅行があるのか、と何度かの旅行で思い知らされた。

それほど気が張らずに、只々楽しみに当日を迎えられるというのは普通のことなんだろうなと今では思う。

勿論、ある程度の旅行の中身を決めた上で行くが、細部まで詰める必要はなく、また大雑把に予定を組んでも何かを言われる心配もない。

私自身が予定を組むのが好きなので予定を組むが、それに対しての不満は言われたことが無い。

逆に感謝される方が多い。

ある意味普通と思っていた事が誰かにとってはありがたいことで、大きな言い方をすれば異質にも捉えられるのだなと思う。


妻から学んだ事も多いが、それと同じぐらいトラウマも植え付けられた。

だがそのトラウマは少しずつだが解消されつつあるのかなと感じる。

誰と付き合うか、誰から影響を受け何を学ぶかは、年齢を重ねるごとに考えさせられる部分だ。

そういう意味でも今は濃い人間関係を築けているように感じる。

明日を迎えるのが楽しみという日々は数年前の私では到底感じられなかった部分だ。


私の身の回りにいる人々に感謝し、また少なからず受けた恩や楽しい日々を還元出来るよう、もっと人間性を磨く必要があると感じる。

その為、今日出来ることは先延ばしにせずコツコツ努力していく必要があると思う。

何十年も先、生きている保証はない。

今を全力で、というのはこの先もブレることはないだろう。




当時妻といて学んだこと、今よくしてくださる方から学んでいること。

その2つを融合させながら今後の人生を豊かにしていきたい。

その幸先として今回の旅行があるのかなと個人的には思う。


できる限りの準備をしながら当日を迎えたい。

日程も心の方も。

次の更新の際は今回書いたエッセイの答え合わせになるだろうが、読者の方も飽きずに読んでいただきたい。


今から楽しみだ。





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