ゼロ次元
――――システムメッセージ――――
スキル:人喰いが創作されました
俺が兵士達を喰うことを覚悟した瞬間、新たなスキルが
創作された。
スキル人喰い?なんだそれは?
人を喰うスキルらしいのはわかるが…。
――――システムメッセージ――――
あれだけの人数を一人ずつ食べるのは時間がかかり過ぎますから、
それを短縮するスキルが作られました。
死に瀕した状況じゃないと生えないとか言ってなかったか?
――――システムメッセージ――――
現状も死に瀕した状況には違いありません。
加えて、そこから助かるスキルなら生えてもおかしくないでしょう。
ま、まあそういうもんか…。
生えてくれる分には助かるしな。
――――システムメッセージ――――
スキル:人喰いを使用しますか?
………ああ!!皆が覚悟を決めてるなら、俺も
もう迷わない!!
皆を…勝家軍と秀吉軍全員を喰ってでも
この宇宙を守るぞ!!!
――――システムメッセージ――――
スキル:人喰いを使用します
武将や兵士たちがブラックホール化している俺の引力に引かれて
空に浮かび上がる
「う、ああ……。浮いてる…」
誰かが、そう呻いた。
その瞬間、引き寄せる力が強くなり、一気に俺の方に近づいてくる。
そして一定以上近づいた者は、俺に取り込まれ消失した。
「ああーーっ!!」
1/3ほどの兵が消失した頃、残った兵士たちがおびえ始める。
「い、いやだあ!!戦って死ぬならともかく、
あのように消えてなくなるなど!!」
実際に仲間が死にゆく様を見て、恐怖が溢れてきたようだ。
恐怖に怯える兵たちの声を聞き、俺の決心も鈍ってくる。
本当にこのまま彼らを喰っていいのか…?
――――システムメッセージ――――
スキル:人喰いは途中で止めることができません
そうか……。いや…一度は決意したんだ…。宇宙を救うためだからな…。
「お前ら!!何を怯えておる!!我らは世界のため、犠牲になると
決めたではないか!!」
「主君のため!!民のために死ねるのだ!それが武士の誉れであろう!!」
勝家が兵たちを一括する。
兵士たちは、まだ怯えの色を見せるが、それでも改めて
決心したようだ。
「う、うおおおーーー!!そうだ俺たちは…!」
「家族のため、信孝様のため…そして地上を守るため」
「捨て石となって…未来を繋ぐ…!!」
さらに兵士たちを吸い込む力が強くなった。
光速さえ超える速度で、次々と皆が吸い込まれていく
「信孝様!さらばです!!こう言ってはなんだがワシは、信長様が
ご存命の頃、貴方の力を見くびっていた」
「だが、貴方様は間違いなく信長公にも劣らぬ、名将じゃ!!
必ず世界を救ってくだされ!!」
そう言って勝家も俺の中に飲み込まれていった。
――――システムメッセージ――――
勝家軍・秀吉軍を全員吸収しました。
スキル:人喰いを解除します
システムがそう告げた直後、俺の体に変化が訪れ始める
しかし、これまで妖気や積尸気に目覚めたときとはケタが違う……。
俺の脳に両軍の武将・兵士の憎しみが流れ込んでくる……。
その中には今、犠牲になったことへの不満も多分に含まれている。
俺の脳と積尸気と邪気が暴走し、俺の周囲をエネルギーの竜巻が覆う
「あ……ぐ………」
やばい……これは…意識を持っていかれる……。
やっぱり両軍80,000人もの憎しみを俺一人で受け止めるのは
無理があった。
記憶がぐちゃぐちゃになって、俺の記憶と皆の憎しみの境界線が
曖昧になって…。
ただただ怒りと憎しみが俺の中を覆いつくしていく!!
――――システムメッセージ――――
固体:織田信孝は終焉神「ゼロ次元」に進化します
――――システムメッセージ――――
終焉神「ゼロ次元」への進化が完了しました。
………………
「ようし!!ようやく終焉神に進化したか!!これで多少は
戦い甲斐があるってもんだ!!」
ゼロ次元は その究極的な引力であらゆる次元、あらゆる宇宙の
すべてを引き付け“ゼロに還す”
――――システムメッセージ――――
スキル:究極引力を使用します
スキル:次元情報消滅を使用します
スキル:次元情報消滅
とりこんだ相手の次元情報を消滅させる
第1層では高さ、第2層では縦軸、第3層では横軸の情報を抹消し
中央層で点の情報を抹消することで対象はゼロに還ります。
「くぅっ!?なんて引力だ!?さっきまで兵士を引き付けてたのとは
桁が違うぞ!?」
さすがの悟空も引力に耐えられず、引き付けられていく
そればかりか二人の戦っている異次元そのものが飲み込まれゼロに還る
「まさか、これほど…なんて」
「オイラが…オイラが取り込まれる。嫌だまだ死にたくない。
オイラはまだ強さを極めてねえんだぞ!!」
悟空が……ゼロに還った。
太上老君達が作った異次元が信孝に飲み込まれたため、信孝は
元の次元に戻る
――――システムメッセージ――――
スキル:究極引力とスキル:次元情報消滅は
あらゆる次元、あらゆる宇宙を“ゼロに還す”まで
途中で止めることができません
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システムエラー238 ……システムに重大なエラーが発生しました。
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システムからマザーシステムへ………
アトランティックキーNO.1が解放されました
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「ようやく1つ目のアトランティックキーを開けたか」
「だが、少し被害が大きかったのではないか?我々が食い止めたとはいえ
やつのいた宇宙の80%は消滅してしまったぞ」
「構わぬさ。我らの悲願がなるならば、宇宙の1つや2つ
どうということはない」
「それもそうだな」
「次はNO.2か」
「ああ、そちらも手は打ってある」
第1章 織田信孝~完~




