私の暴走・ハルナ姫のフォロー
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【恋愛シミュレーションすごろく デートマス6 ミステリー・ハウス】
『ふりだし』からワープした私の前に現れたのは……。
すごく広い、西洋風のお屋敷だ。部屋の天井には『シャンデリア』があって、椅子やテーブルなんかもすごく高価に見える。この部屋でハルナ姫とデートをすればいいのかな。
ふと横を見ると、ハルナ姫が立っていた。サイコロを振ったのはハルナ姫だから、私より先にここに着いていたのね。
私はお部屋の中を見回しながら、ハルナ姫に話しかけた。
「なんだか豪華なお屋敷ね。ここで何をするのかしら?」
「そうなのやね。デートと言っても具体的に何をするのかは、ハルナにもわからないのや。けど、多分すごろくが、何か『イベント』を起こすはずなのや」
そういえばツバサのときも、突然王様が出てきて、キスしろなんて言ってきたわ。あれが『イベント』ってことなのね。
ここでもハルナ姫との間に、あんなことが起こるのかな?
私は、ツバサが手にキスしてきたことを思い出した。自分の手の甲を見つめると、少し頬が赤くなった。
いけない、今はハルナ姫とデートしてるんだから、こっちに集中しないといけないわ。
私はとりあえずツバサのことは頭から振り払い、できるだけ普通の態度でハルナ姫に話しかけた。
「そ、そっか。イベントね。だったら、何か起こるまでは何もしないでいいのかしら」
私は少し、慌てた態度を隠せなかったけど、ハルナ姫は特に不審がることもなく、普通に会話を返してきた。
「そうなのやね。豪華なソファーもあるし、座って待つのや」
そう言って、ハルナ姫が椅子に座ろうとすると……
突然、床が抜けてハルナ姫は椅子ごと、床の大穴に墜落した!!
「きゃあああああ~~~!!」
私は慌てて、穴をのぞいた。穴は結構深いみたいで、ハルナ姫の姿は見えない。
私は大声を出して、ハルナ姫に呼びかけた。
「おーい!ハルナ姫ぇー!大丈夫~?」
すると、穴の遥か下の方から、かすかにハルナ姫の声が返ってきた。
「ああ、平気なのやぁ~。下に綿みたいなのが敷き詰められてるのや」
良かった!ハルナ姫は無事らしい。でも、上に引き上げてあげないといけないわ。
「ハルナ姫!!」
私はとにかく助けなきゃと思い、無我夢中で穴に向かって手を伸ばした。
そうすると、穴の床がどんどんせりあがってきて、ちょうど私とハルナ姫の手がとどくぐらいのところで止まった。
私は嬉しくなって叫んだ。
「良かった!手が届いたよ!」
私がそう言って手を差し出すと、ハルナ姫は少し恥ずかしそうに、私の手を掴んだ。
「なるほど、こういう『イベント』が起きるのやね」
そう言ったハルナ姫は、穴のふちに足をひっかけて、穴から這い出してきた。
ハルナ姫が穴から出ると、床がさらにせりあがってきて、最初 部屋に来た時と完全に同じ状態に戻った。
穴になっていた間は消えていた絨毯も、再び元通りの場所に敷かれている。一体、どういう仕組みなんだろう?
「今のが『イベント』なの?どういう意味があるのかしら」
「そうなのやね。今のは多分、ハルナと愛美ちゃんに『手を繋がせる』ためのイベントやったのや」
私とハルナ姫の『手を繋がせる』?それが二人を仲良くするために作られた『イベント』なの?
私は手ぐらい、いくら繋いでもいいと思うけど、ハルナ姫は違うのかしら。
「どうやら、この『イベント』はどっちか片方が、ものすごく『恥ずかしがる』ようにできてるみたいなのや。そして、愛を育てることで、その『恥ずかしさ』を許容できる関係になれたら、イベントクリアなのやね」
仲良くなって、『恥ずかしさ』を許容できるようになる?例えば、今回ならハルナ姫が『手を繋ぐ』のが恥ずかしく無くなればクリアってこと?
「ハルナ姫は、私と手を繋ぐのが恥ずかしいの?」
「ああ、かなり」
ハルナ姫は手を繋ぐのが恥ずかしいらしい。でも、恋人がいるんだったら、普通もっとすごいことをしてるんじゃないかしら?
「恋人がいるんだから、手を繋ぐくらい慣れてるんじゃないの?」
「ツバサは特別やからええのや。でも、他の人を触ったり触られたりはしたことは全くないのや」
ツバサはいいけど、他の人だとダメなのね。でも、今 私とは手を繋げた。何かがハルナ姫の中で変わったのかも知れないわ。
「さっきは私と手を繋げたけど、恥ずかしかったの?」
「当たり前なのや。でも、恥ずかしくても、さっきはツバサ以外で初めて誰かと、手を繋げたのや」
ハルナ姫は軽く微笑んで私を見つめた。いつもの不敵な笑みじゃなくて、ちゃんとにっこり笑っている。顔が可愛いからものすごくまぶしく見えた。
「あのとき、必死に手を伸ばす愛美ちゃんを見て、なんとか答えないとイカンと思ったのや。どうも、愛美ちゃんにはハルナの心の緊張を解く力があるみたいなのやね」
つまり、私相手なら、きっかけさえあれば勇気が出せるってことね!だったら、何とかなるかも知れない!。
「恐らく、この屋敷はハルナと愛美ちゃんが『触れ合う』ことで仲良くなるようなトラップが複数用意されているのや」
「『触れ合う』?」
「そうなのや。今は手で触れあったやろ。次は多分『抱き合う』ことで仲良くなるようなトラップが―――」
ハルナ姫がそういうと、突然、家全体が地震が起きたときみたいに、激しく揺れ始めた。
「ふえええ!?何これ?地震……じゃないよね?」
「そうなのやね。多分、家を揺らしてお互いのバランスを崩させるのが目的なのやね。それで、転びそうになったところで『抱き合って』支え合わせようというわけなのや」
そう言っている間にも、揺れは強くなってきた。ちょっと、怖い。抱き合えば止まるなら、早く抱き合った方がいいんじゃないかしら。
「だったら早く抱き合おうよ!?」
「恥ずかしいていうてるやろ!!特に、抱き合うのはレベルが一段階上なのや!」
怒ってるのと、恥ずかしがってるのが合わさって、ハルナ姫の顔は真っ赤だ!
でも、じゃあどうしよう!!
つまり何か、きっかけがあればいいのよね。私とハルナ姫がもっと仲良くなれるきっかけが!
それも、体の接触をせずに、言葉だけで……そんなことできるかしら!?
私が悩んでいる間にも、さらに家の揺れは激しくなっていく。一度でも地面から離れたら、壁や天井に向かって飛ばされそうだ。
家具とかはよほど強く地面にくっついているのか、全然倒れない。私とハルナ姫は、家具にしがみ付いてどうにか、飛ばされないように踏ん張っている。
でも、このままだといつか吹っ飛ばされるわ。天井や壁に叩きつけられたら、大怪我をしちゃいそう!
何か何か何か!!そうよ!そもそもこの地震は私たちを仲良くさせるためのものだもん!!
だから、あえて地震に身を任せれば、何か変化が起きるはず!!
そう思った私は両手を広げて、床にダイブした!!!そして、その瞬間、家の揺れに合わせて床が大きくせりあがり、私は床に跳ね上げられて、天井まで吹き飛んだ!
そして、天井にぶつかって、叩き落された!
「ちょ!!何してんのや!!」
天井から叩き落された私が、また地面に叩きつけられそうになったとき!
ハルナ姫が落ちてくる私を、ダイビングキャッチをしてきた!!
ガシッ!!
落ちてきた私を、ハルナ姫が抱き留めた!!
「あんた、何しとるのや!怪我したらどうするのや」
「うふふ、ごめんね。でも、ありがとう!恥ずかしいって言ってたのに」
私がそう言うと、ハルナ姫はびっくりした!そうだ!ハルナ姫は、今私を抱きしめてる!!
「な、な、な、なんやと!?」
ハルナ姫の顔がどんどん赤くなってきた。まずい!放り出されちゃうかな?
「わわ!落ち着いて!!大丈夫だよ!」
ハルナ姫は、一瞬 私から手を放した。でも、すぐにもう一度 抱きしめてくれた。
「はは。やってみると、そんなに照れんみたいなのやね」
そう言ってるハルナ姫は耳まで真っ赤だ。私のために、大分無理をしてくれてるんだろうな。
だったら、ここはもう一歩進んでみるしかないよね!
「よし!じゃあここで地震を止めよう!!」
そう言って、私はハルナ姫を抱きしめた。
「ちょ、ちょっと待つのやよ。恥ずかしいて言うてるやろ」
ハルナ姫は、嫌がるそぶりは見せたけど、私を抱きしめる手を離さなかったし、私の手を振りほどいたりしなかった。
「でも、突き飛ばしたりしないんだね!良かった!!」
「まあ、抱き合ってる間に慣れてきたのやね。愛美ちゃんなら、抱き合っても大丈夫そうなのや」
地面に叩きつけられそうな私を見て、またハルナ姫の中で何かが変わったのかな?
助けてくれたことで、私もハルナ姫を信頼できるようになった。二人の仲は確実に深まってるよね。
ハルナ姫は『はぁ』とため息をついて、ポリポリと頭をかいた。
「どうもハルナは、ツバサや愛美ちゃんみたいな『誰かのために無茶する子』を放っておけないみたいなのや。」
「えへへ、そうなんだ。そんなに無茶したかなあ」
「地震が起きてるのに、床にダイブするのは、相当無茶なのやね」
確かにそれは無茶苦茶ね。でも、さっきは夢中だったの。地震を止めることはもちろんだけど、ハルナ姫と仲良くなれる可能性に賭けたかったんだもん。
「うう、まあそれはそうだけど、きっと仲良くなるきっかけになると思ったの」
「そのよくわからん思考も、ハルナ好みみたいなのやね」
ハルナ姫ははっきりと『好み』だと言ってくれた。私の行動がハルナ姫を喜ばせたなら嬉しいなあ。
このままいけば、そんなに苦労せずに、このマスをクリアできるかも知れないわ。
「じゃあ、私たちかなり仲良くなったのね。もうすぐクリアになるかしら」
「そうなのやね。恐らく次が最後なのや。課題は多分『キス』なのやね」
キス!?またキスなの?もしかして、何マス目かに関係なく、最初に止まったマスではキスをするのかしら。
だとすると、いずれコメットくんも……!!
私の中にモヤモヤと嫌な感情が浮かんできた。コメットくんとツバサとキス!?コメットくんとハルナ姫がキス!?い、いや私みたいに手だったりほっぺかも知れないけど、それでも嫌だ。
「どうしたのや?ハルナ、何か気に障ること言ったのや?」
「あ、ううん。違うの。もしかしたらコメットくんとツバサもキスしてるのかと思うと、モヤモヤしちゃって」
コメットくんは、まだサイコロを振ってないし、呼び出されてもいないから、誰ともキスしてないはずだわ。
でも、次にサイコロを振るのはコメットくんだ。必ずツバサかハルナ姫が召喚されることになるのよね
私とハルナ姫がここをクリアしたら、次はコメットくんがキスすることになる。
私の身体は小刻みに震え始めた。怒っているのか?怖いのか?複雑な感情がかけめぐる。
「そうか、ハルナ達の試練がキスなんやったら、それはあり得るのやね」
ツバサとの試練もキスだったし、やっぱりそうよね。
心がモヤモヤする。でも、このモヤモヤを乗り越えるのが、すごろくの目的の一つなのよね。何とかして乗り越えないといけないわ。
魔神になったことで、ある程度は憎悪をコントロールできるけど、キスとなるとさすがに心が乱れるわね。
ルシア戦のコメットくんみたいに暴走しそうな、不安定な感情が生まれてくる……!!
深みにはまりそうになった私の思考は、謎の声の一言でかき消された。
『屋敷の自爆機能が作動しました。あと10分以内にキスをしてください』
「「ええっ!?」」
「なんでや!!これまで、ギリギリ怪我せんトラップばっかりやったやろ!!」
ハルナ姫が激昂して、天井に向かって叫んだけど、それどころじゃない。
ど、ど、ど、どうしよう!?キスってツバサのときみたいに、手でもいいのかな?でも試してみてダメだったら、体のあちこちに何度もキスすることになっちゃうかも!!
「ど、どうしよう?キ、キスするの?どこにするの?」
「ま、まあ落ち着くのや。とりあえず、そうなのやね。『手』が無難なのやね。それ以外んとこはハルナもキツイのや」
制限時間があるせいで、さすがにハルナ姫も焦ってるみたい。恥ずかしさはあるけど、やってくれるみたいだ。
「じゃ、じゃあ。私がハルナ姫にするの?それともハルナ姫が私にするの?」
「え……?そ、そうなのやね。それは考えとらんかったのや」
どうしよう、時間がない。ハルナ姫は無茶する私が好きって言っていた!ここは私が頑張るしかない!!
「今度はハルナ姫にダイブだ!!」
私は抱き合っていた腕を話し、ハルナ姫から距離を取った。
ここだ!!今こそ!
私はハルナ姫の顔を目掛けて、目をつむってダイビングヘッドで飛び込んだ!!
「ちょ、ちょっと待つのや!キスってもっと、ロマンティックに……!!」
ドガン!!!
大きな衝撃とともに、歯に強い痛みが走った!!何が起こったの!?
「あいたたたた」
ハルナ姫も痛がってる。私は状況を確かめるために、目を開けた。
「これやと、キスっていうより激突なのやね」
私の唇は、ハルナ姫のおでこに当たっていた。おでこは脳を守るためにものすごく硬いらしい。歯が痛かったのは、思いっきりおでこにぶつかったせいなのね。
「で、でも唇が触れたんだから、合格じゃないの?」
「どうやろな?でも、今の激突で仲が深まったのは、確かなのやね」
ハルナ姫は優しい笑顔を向けてきた。やっぱり私の無茶を好意的に感じてくれているんだ。
そして私も、私を守ってくれようとするハルナ姫に好意を寄せている。ツバサのときとは違って『友情』の度合いが強い気がするけど、どうかな?
『自爆機能が解除されました』
謎の声がそう言った瞬間、また景色が切り替わった。
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【恋愛シミュレーションすごろく ふりだし】
あ、また『ふりだし』に戻ってきたみたい。じゃあ、『すごろく』的には今ので合格なのね。確かに、すごく仲良くなったけど、恋愛的にはどうなのかな?
けど、一回目でこれだと本当に二回目以降は何をさせられるのかなあ。
さて、これで『ツバサとハルナ姫』二人共とデートしたのね。コメットくんとは、元々恋人同士だから当たらない。
次に私かコメットくんがサイコロを振れば、移動したマスにツバサかハルナ姫が呼び出されるはずだわ。
「どうだった?無事だったかい?」
「ふえっ!?」
突然、コメットくんに話しかけられてびっくりした。そうだった。コメットくんもまだサイコロを振ってないんだから『ふりだし』にいるよね。
「う、うん!結構楽しかったよ!」
ドキドキさせられたツバサとのデートとは違って、色々あったけどハルナ姫とのデートは楽しかった!
「そうか。じゃあ、ハルナ姫とも仲良くなれたんだね」
「え?う、うん。それなりには仲良くなったと思うよ」
これは、もしかしてコメットくんも少しは嫉妬してくれているのかな?だったら、少し嬉しい。
でも、中々複雑だ。コメットくんのことを好きなまま、二人を好きにならないといけないんだから。
それにコメットくんがサイコロを振れば、ツバサかハルナ姫とデートすることになる。コメットくんが他の子とデートするのはもちろん嫌だ。
でもそれに加えて、ハルナ姫やツバサが誰かとデートするのも、少しモヤモヤしてくる。あの二人同士なら恋人同士だからいいけど……。
「そっか。愛美は頑張ってるんだな。よし!決めた!!次は僕がサイコロを振るよ」
コメットくんがそういうと、彼の目の前に大きなサイコロが現れた。
「よおし、これを投げればいいんだね」
コメットくんは大きく振りかぶって、サイコロを上に向かって投げた!
サイコロは天高く投げ上げられた後、重力に従って落下して地面に叩きつけられた。
上を向いているのは『4』の目だ。
「4か。ハルナともツバサとも違う目が出たね」
そう言うと、コメットくんの身体が自動的にマスの上を進んで行った。
そういえば私が召喚されないパターンは初めてだ。どんな感じになるんだろう。
『プレイヤー・コメットがデートマス”海底神殿”に止まりました』
『デート相手を選択します……決定しました!』
『プレイヤー・コメットとプレイヤー・ツバサを、海底神殿に転移させます』
来た!選ばれたデート相手はツバサで、デートスポットは……海底神殿!?
海底神殿って何だろう。海底に神様を祀った施設があるの?でも人間は水の中じゃ呼吸できないんだから、そんな施設は作れないと思うけどな
じゃあ、誰が作ったの?それにコメットくんとツバサはその施設で呼吸ができるのかな?
もしかしたら神殿と言っても、ダンジョンに近い施設なのかも知れない。
【私はそれから数十分ほど、海底神殿と二人のデートについて想像を続けた】
『プレイヤー・コメットとプレイヤー・ツバサが海底神殿をクリアしました』
おっ!クリアしたんだって!!
ってことは、コメットくんとツバサが仲良しになったんだね。
うーん、ルシアのときはとにかく怒りに燃えてたけど、今度はツバサもいい人だってわかってるから複雑だなあ。
『サイ振りの順番が決定いたしました。プレイヤー・愛美はサイコロを振ってください』
なるほど、三人とも投げたから最後は私、これで順番が決まったのね。
『声』の台詞からすると、二周目以降も投げる順番は変わらないのかも知れない。
もっとも『あがり』がないから、早い順番で振っても有利なわけじゃないんだけどね。
そして、私の前にもサイコロが出てきたので、それを抱え上げた。
魔神になって力も上がっているのか、簡単に持ち上げられた。
そして、それを両手で転がした。
サイコロはコロコロと転がっていき、『ふりだし』マスの真ん中辺りまで行って止まった。
「『5』か。他の三人の誰とも被らなかったわね」
私の身体が何かに操られるように、マスを進んで行き五つ目のマスで止まった。
『プレイヤー・愛美がデートマス”お化けの町”に止まりました』
『デート相手を選択します……決定しました!』
『プレイヤー・愛美とプレイヤー・ツバサを、お化けの町”に転移させます』
デート相手はツバサだ!たった今コメットくんとデートしてきたツバサと、私がデートするのね。
わわ、何だか不安になってきた、どうしよう!?
デートスポットも不安だ。『アンデット・タウン』って何?
トラップのお屋敷も大変だったけど、今度はお化けの町かあ。不安だなあ。
でも、デート相手がツバサで良かった。頼りになりそうだもん!
そう考えていると、私の身体が発光し始めて、どこかへワープした。
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【恋愛シミュレーションすごろく デートマス5 アンデット・タウン】
そこは薄暗い街の中、周囲に怪しい雰囲気が広がっていた。
そして、隣には怯えて私にすがりつくツバサがいた。