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第2話 元魔法使いと金色の騎士

早速初めていきます。描写を書くのが課題で頑張っております。

僕は助けてくれた女騎士を見る。全身オークという豚形の亜人のようなモンスターの棍棒で全身打撲だらけだったけれど、その女騎士から目が離せなかった。



「あ、あり、が・・・」



 急に緊張の糸が切れてしまったのか意識が遠くなる。僕は体が地面に引っ張られるように倒れ、そして暗闇に飲まれる。



***********************************


 ふと目を覚ます。うん、素晴らしい。

あの天井の染みは真っ黒だけれども完全に丸い。



 辺りを見回すとどこかの民家のようだ。古い家で、家具も多く、かと言って整理整頓されていなくもなく、家主が綺麗好きの印象を与える程だ。


 僕は体を見ると包帯や布を巻いてあったりしてある。どう見ても重症人の恰好だ。確かにあちこち体が痛いし、魔力も不安定になっている。


 魔力とは、生まれた者は皆持っていて、僕は比較的多かった。それで前の国では大隊長にまで就任した。ただし、僕を便利な道具として見る騎士達に辟易して飛び出してしまった。


 騎士が魔力も使わず戦うので、楽だと思っていたのだが、意外とそうでは無かった。魔力を体に宿し、強化して戦う者たちはとても強かった。そして、その国では魔法使いは前衛が居ないと何も出来ない無能。火力はあるが前衛に守ってもらわないと何も出来ないお荷物という意識があった。それ故騎士に見下されるのが僕たち魔法使いだった。

だったら僕は剣を手に、騎士として1から師匠を見つけ、弟子入りしようと思った。


けれども結果このように、剣ではモンスターに軽く捻られ、他人に助けられてしまうレベルだ。

 


 そういえばあの女騎士は誰だったのだろうか。助けてくれた事のお礼を言わなければ。



「そう、お礼を言わなければ。出来れば弟子入りしたいな。でも本当に美しい方だったな。こう、あの綺麗な剣技、かっこいい身のこなし、そしてあの方の美しさ。神秘的だったな・・・・・。」


「あ、ありがとう」


「うわぁ!」





 気が付くと目の前にあの金髪の女性がいた。肩にまで伸びるその綺麗な髪がふわりといい香りが僕の鼻腔に届き、少しドキリとする。ってそれよりも、さっきの言葉聞こえてた?




「あの!えっと・・・・」


「大丈夫?怪我・・・は相当ひどいけど・・・・。」


「い、いえ、ありがとうございます」




 僕は顔を直視出来なかった。あの場で助けてくれた上でさらに看病までしてくれた。なんて心の広い方なんだろう。ただ、ずっと無表情なんだよなー。美人なのに勿体無い。




「エリスフィール・ゆ・・・エリスでいい」


「え?あ、名前!エリスさん。いい名前・・・は!そうでした!僕の名前は・・・」



そう思ったが、部屋に飾ってある鎧にルナールの国の紋章があった。ルナールの騎士なのだろう。ルナールとソルティアは敵国なのだ。敵と間違えられるかもしれなかった。



「僕はアレク・・・ソルーナです。アレクとお呼びください。危ない所をお救い頂きありがとうございました。」



 僕は偽名を使う事に胸を締め付けられるが、どうしても元ソルティアの人間だと知られたく無かった。この2国の国の役職はお互いに険悪である。だから相手の国の戦力はお互いに握っている。もし、僕が元の姿で現れていたら、見捨てられていた可能性がある。


 僕は亡命する時に顔を変えている。魔法で顔を変える魔法を知っている。ほぼ知られていない魔法だ。何故なら超古代魔法の一種だ。


 超古代魔法は、昔の偉人が作った魔法で、今よりもずっと発展した時代に開発され、失われてしまった魔法の事だ。それを独学で復活したのだ。


 童顔だった顔の少し鼻を高くして、不気味と呼ばれた黒髪を白に変え、赤い瞳を青色に変更したんだ。



「アレク。良かった。無事で。それで?」


「え?」




 急に尋ねて来るので僕は混乱した。言葉が足りなくて、何を尋ねたいのか分からなかった。しかし何だろう。何となく分かるような、分からないような・・・・。



「えっと・・僕は田舎から出て来て、剣士になりたくて・・・・。それで道に迷ってしまいました」



「そうだったの。私に弟子入り?」



 少しずいっと顔を近づけてくる。よりいい匂いが・・・・。



「えっと。あなたの剣技が美しかったのです・・・・・。出来ればですけれど、弟子入りさせてください!」



 最初は凄く恥ずかしい思いで言っていたけれど、途中から吹っ切れて思い切りお願いしてしまった。相手もわくわくしている事から、僕の弟子入りを期待して・・・・!



「無理。」



「がーーん!!」




 断られてしまった。何故だ!しかし、エリスさんは申し訳なさそうにしつつも、期待に満ちた顔でいる。相手の話した内容は視覚55%聴覚38%内容7%だという。その言葉は拒否でも、完全な否定ではない事から見ると、条件でもあるのかもしれない。そしてそれは当たっていた。


「ルナールの騎士では無い人は弟子には出来ない。騎士規則。でも、騎士になれば出来る。覚悟はある?」



 「はい!」



 僕は即答した。僕は絶対に成長してこの人の弟子になろう。その前に関門がある?絶対に突破してやる!!


「でも、今のままでは厳しい」


「ですよねー。」




 僕はこの体を見る。研究や戦闘も魔法しか使って来なかった為に体は貧弱だ。先ず身体強化は使えない時点でダメダメだ。



「さっき言ったように、私の弟子は出来ない。でも、ちょっと技術を教える事は出来る。だからあなたは私の剣技を見て覚える。私はただ剣技を見られただけ。」



 なるほど。それなら弟子とは言えない。魔法を他人から奪うのは得意だ。そして剣技もある程度の模倣は出来るだろう。魔法を扱う事に関してはどちらかと言うと得意だ。



「なら・・・・・」



 僕は包帯を取る。これから直ぐに始めよう。訓練を!善は急げっていうしね!



「ちょっと!まだ怪我、治って・・・・・・・る?」


他人ひとよりちょっとだけ傷の治りが早いんです。だから直ぐにお願いできますか?」




 僕はベッドから出ると、魔法で作った鉄と銅の合金の剣を持つ。



「分かった。でも無理は駄目。後、最初は座学」



 出鼻を挫かれました。




次話も頑張ります。

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