第1話 元魔法使いと邂逅
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魔法・・・・。それは自然の理を物理現象に反して投影された現象だ。世界はマナに満ちており、そんな超常現象を引き起こす魔法使いの一人が街道を歩く。
道行く人は目もくれない。何故なら魔法使いは当たりに多く存在する。そしてこの少年は旅人の恰好をしているため余計に目立たない。キョロキョロと周囲を見渡すが、誰かが付いて来る様子もない。
「よし、誰も気が付いていない!」
国から国へ亡命する者はあまりいない。それでも全くいない訳でもなかった。何か事情が無い限り国を渡る者は少ない。
『ルナール』と『ソルティア』
この国は常に戦争をしており、毎回ぶつかり合う。一つの島に2つの国が陣取っている為争いが激しいのだ。国境線はいつも戦争しており、また商人や旅人は国交の為移動もしている。
戦争中の国同士お互いに相手の情報が欲しい為に商人や旅人を優待しているのだ。だからこの魔法使いの少年も敵国に亡命出来るのである。
「まあ、第一、要らない魔術師として捨てられたんだ。追ってはこないけど用心はしたに越したことはないよね・・・」
少年は進む。ソルティアからルナールへ。そして自由に生きるのだと。
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「しまった。オークに囲われてしまった。」
少年は剣を握ろうとするも、もう力が出ない。無様に地面に打ち付けられてしまった。本当ならこの程度、簡単に倒せるのだけれども、少年は前の国の生き方を全て捨てるのだ。剣で挑んだが、プロの剣士でも1対1で何とか勝てる相手に素人が勝てるはずもない。4体にボコボコにされてしまった。
「ああ、弱い者はどこでも淘汰されるな・・・・・」
少年は諦める。人生を魔法に掛けて来たが、結局邪魔者扱い・・・・。
そこから逃げたら今度はオークに殺されかける・・・・・・・・。
「人生・・・良い事なんて何一つない・・・な・・・・・」
「そんなことはない!」
瞬間、オークの首が飛ぶ。4体居たのに金髪の女騎士が流麗な剣技で圧倒する。銀の鎧に銀の剣。ルナールの王国騎士の紋章だった。その剣技に思わず魅入り、その容姿に惹かれ、そして決意してしまった。
”この人に弟子入りしよう”
この出会いがこの二つの国の運命を変える事になる。
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