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気が付いたら幽霊やってました  作者: 京子
第四章 黒尾の逆襲
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第74話話 校長の真実2

「何でアイツが校長なのよ…」


「マジかよ…」


「誰だよ復活の呪文とジョブチェン使ったのは…」


浦川学園 


2年美術担当 三浦マリ

1年現国担当 真田淳さなだあつし

1年英語担当 福田道行ふくだみちゆき


の3人は新たに降臨した校長 安田哲也に困惑していた。

この3人の教師こそ安田哲也の人生を狂わせた張本人なのだ。

哲也が校長に就任した日の夜、住宅街の片隅でひっそりと営業している居酒屋「酔いどれオヤジ」に集まって哲也の事を相談していた。


淳「アイツが再び俺達の前に来たならまたぶっ潰すだけだ。そうだろ?」


道行「イヤ…あの時の事を詫ておいた方が良くね?」


マリ「何でホームレス堕ちした奴に謝らなきゃならないのよ!?イジメられたアイツが悪いじゃないのよ」


道行「アイツが俺達に何かしたか?俺達が一方的にイジメていただけだろ?あの時はすまなかった許してくれって土下座してよ謝罪した方が良いって」


淳「何で土下座しなきゃならねぇ?アイツが勝手に潰れただけだろ?俺達のせいじゃねぇって!てか、ホームレス堕ちしていたのか?アイツ」


マリ「知らなかったの?何年か前に両親と姉が事故で亡くなった後、ホームレス堕ちしてあそこの公園に住み着いていたの。」


淳「知らね…」


道行「やっぱりホームレスを排除する様に自治体に働きかけるべきだったな」


淳「それ…今更だから…」


マリ「最悪、痴漢冤罪とパワハラで潰せば良いじゃん…あの学園は私にとってのパラダイスなんだから、誰にも邪魔させないわよ」


道行「変態淫行女の本領発揮ってか?って、今何人飼っているんだっけ?」


マリ「M男5人にM女3人よ?みんなカワイイ私のペットよ?あいつ等使ってぶっ潰すだけよ!」


道行「夢は数人のドSで学園支配ってか?相変わらずコエェ女だな。」


マリ「悪い?Sに飼われて変態なプレイを強要させられる…ダメだと知りながら屈辱と恥辱に塗れて陵辱されても悦に浸るのがMって生き物よ?私はあの学園をドM養成校にしたいの」


道行「いや…無理だろ…」


マリ「あ〜ぁ…橋元校長がクビになったのは痛かったなぁ…」


道行「それ…四谷さんが一枚噛んでるって話だぜ?橋元じゃあ学園の悪事が何時バレるか解らないからってよ」


淳「マジ!?」


マリ「何で・・・?もしかして私達も見限られた?」


道行「飽くまでも噂だけどな…もし本当なら俺達終わりかも知れない…」


マリ「私はイヤよ!?」


道行「俺はどっちでも良いかな」


淳「どっちでもって…なんじゃそりゃ!?俺もヤダぞ!」


道行「裏口に不正で貰えた教員免許にゃ未練は無いって言ってんの。俺はそれなりに真面目にやって来たつもりだけど、安田がラスボスになって俺達の前に現れたとなった日にゃぁ、生殺与奪権は握られたと同然だからな」


淳「因果応報此処に極まれりってか…マリも覚悟すんだな」


マリ「私達が悪い訳じゃないじゃない!?全部四谷のジジイが仕組んでる事でしょ!?」


淳「じゃぁ、アイツに逆らって勝てる見込みがあるのか?言っておくけど、警察や文屋なんかに情報は流せんぞ?」


道行「四谷の口車に乗せられた時点で俺達の運命は決まっていただけの話だろ?」


マリ「ゼッッッタイにイヤ!」


道行「まぁ…好きにしたら良いさ…どおなっても俺は知らんからな…

話は変わるけど、四谷さんって雨音を支配して犯罪者天国にするのが目標らしいぜ?」


淳「マジかよ・・・もしかして四谷って・・・」


道行「案外、人間じゃなかったりしてな…年齢不詳だしな…それに、この土地には妖怪伝説が山程あっからよ」


マリ「妖怪?何それ?いるわけ無いじゃん…バカバカしい…」


道行「妖怪は実在するんだぜ?学園裏と雨土山の祠は大妖怪を封印している結界の一部だって話だぜ?」


淳「それ…誰情報?」


道行「妖怪学者の阿知波貞信さん情報だ」


淳「あの、妖綺譚を解読したって言う…」


道行「それはガセ。誰か解らないけど、別の奴が解読したのを自分の手柄にしたってのが真相だ」


マリ「道行アンタ…何でそんな事まで知ってんのよ」


道行「それこそどおでも良い話だぜ!?兎に角、安田のバックに四谷さんが居るのなら俺は逃げるわ…勝ち目ないしよ」


翌日、登校しなかった3人は学園側から前校長の手引で裏口入学と教員免許不正取得そして、学園内での犯罪行為で告発されてしまう。

真田淳と三浦マリは即日逮捕されたが、福田道行は行方をくらました為に指名手配となったのである。


後日、福田道行から安田哲也宛に過去の過ちの謝罪文が届いたが後の祭りであったのは言うまでもない。


そして…


安田哲也が教師に課したルールは唯一つ


授業以外の全てに渡って生徒との関わりを一切断つこと。

例え生徒が犯罪を犯してもイジメがあっても見て見ぬ振りをする事!何が有っても関わるな!


これだけであった。


因みに、福田道行はこの事を予想していた様子で、速やかに東南アジアから南米へと逃亡した後、足取りがプッツリと途絶えた。

噂では、四谷の手下に捕まって殺されたともマフィアの幹部までのし上がっているとも言われているが、定かではない。


尚、学園の最高責任者である理事長には学園内は至って平和だと偽りの報告が成されている為に、理事長は知る由もない。

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