第69話 同時多発事件? 3
申し訳ありません。描写出来ない訳ではないのですが、後半のエロいシーンはカットさせて頂きます。m(_ _)m
深夜2時過ぎ
男Á「こんな時間まで帰って来ないなんて今頃彼氏と…」
女A「あるわけ無いでしょう?ミキちゃんに彼氏が居ないなんて調査済だし」
女B「早くミキちゃんを食べたいよぉ」
男A「オイオイ…気持ちは解るけど、独りで盛り上がるのは無しにしてくれよな」
男B「シッカし…ミキちゃん遅いなぁ…このまま帰って来なかった…って落ちはやだよ…」
男A「まぁ、帰って来なかったらこの2人と盛るだけだ」
女A「無駄話していないでちゃんと見張る!ちゃんとやらないと、その出すだけしか能のないポークビッツを切り落として野良犬の餌にしてやるよ!?」
男A「イヤッ!…それだけは勘弁して…」
男B「怖っ!エミちん怖っ!」
女B「ハイハイ…本当にオカマになりたくなかったら無駄口叩かないでちゃんと見張る!」
警官「君達、此処で何をしているんだい?」
女A「エッ!?友達を待っているだけですけど何か?」
警官「そこのマンションの近くに怪しい4人組が居て気持ち悪いから取り締まってくれって通報があってね…まぁ、時間が時間だからさ。それに君達浦川学園の生徒さんだろう?さぁ、帰った帰った」
ミキが住んでいるのは住宅街のド真ん中に建てられいるレディースマンション。
オートロックもそうだが、コンシェルジュと呼ばれれる人が24時間常駐しており侵入はほぼ不可能に近い。
軽い会話から年賀状のやり取りと言った事まで生徒と関わりを一切持たないようにすると言った学園の方針が有る為に教師の住所は一切公開されていないのだが、昼間、女性教師襲撃事件に関わっている生徒に捨てアドで極秘と銘打ったメールが届く。
極秘メールに書かれていたのは、この女性教師を襲えと言った内容である。
普通なら迷惑メールとして無視されるのだろうが、このメールを送りつけられた生徒達はメールの内容に従わざる負えないのだ。
何故なら、命令の他に生徒の個人情報や家族構成まで記載されており、従わなければ家族が不幸な目に遭うとの追記がなされているのだ。
過去に、このメールの内容に従わなかった生徒の家族は生徒を残して行方不明となり、更に、その生徒は無実の罪を着せらせて学園に居られなくなってしまったと逸話が残されている。
当然ながら、メールを送り付けてくる人間の特定を試みる人達もいたのだが、全員行方不明になっている。
以上の理由から、この出処不明のメールを受け取った生徒は従わざる負えない。
「「「「はぁーい」」」」
普段は警察に言われたからと言って言うことを訊く生徒達でないのだが、何故かこの時は素直に従ってその場で解散している。
それは何故かと言うと、一仕事終えたレイが応援に駆け付けたからなのだ。
警官の中に入り込んだレイが4人組に声をかけたと同時にレイの分身が4人組に入り込んでいる欠片を引き抜いた。
不意を突かれた欠片は為す術もなくレイの手中に落ちたのだが、何とか逃れようと抵抗を試みるも袋状の結界に閉じ込められてシャカシャカとシェイクされてしまい、1つに纏められた挙げ句に目を回して伸びてしまう。
「さてと…シェイクシェイクシェイク…融合完了っと…ゲッ!10%もあるじゃねえかよ!」
伸びた欠片を細心の注意を払いつつ欠片の記憶を探るレイ。
欠片から見えた記憶は…
名前 荒尾佳子 元浦川学園教師 享年26歳
浦川学園史上5本の指に入る程の美人教師で男子生徒に絶大な人気を誇ったのだが、容姿から想像出来ない様な性格の悪さであったらしい。特に同性には容赦がなくと言うか、目の敵にしていたフシがあり、数名の女生徒を奴隷扱いしていたとの事。
そんな状態が続いたある日のこと、女生徒の彼氏を寝取った寝取らないの騒動の挙げ句にその女生徒から殺されてしまう。
死因は、ナイフによる複数ヶ所の刺突による失血死。
これも村岡隆也の誘導によるものであるのだが、本人は知る由も無い。
コイツ…ミキの中にも入っていたヤツだな。ランクはSSR級中位と上位の間って所かな。って、事は、村岡隆也は今の俺と同じ位ってところか…
まあ、あの学園に籠もっていたにしてもメッチャ厄介な事この上なしだなコリャ…大方のことが解れば用はないので荒尾佳子の欠片を早々にゴミ箱に放り込む。
・・・てか、伊藤にしても荒尾にしても、学園内部から欠片を飛ばしたにしては強すぎね?
最低でも本体の80%程を外に出していないとこんな強い欠片を使える訳ねぇ。
学園結界が破られているのか?それとも…
嫌な予感が俺の背中を駆け抜ける。
嫌な予感が当たった場合、俺や真知子の手に負えない可能性が高い。
等と思案していると、森田警部の方に動きが有った。
………
……
浦川学園社会科担当 本間蓮月
美術担当 高坂穂乃果
そして畠田ミキ
浦川学園には6人の女性教師が在籍しているが、中でもこの3人は男性教師・生徒問わず絶大な人気を誇る。
のだが、何度も言う通り、生徒と教師の交流も無ければモテているなんて当の本人達は知らない話しだし、知る由も無い。
3人の姿は盗撮マニアの生徒に隠し撮りされ男子生徒の間で有料で取り引きされたりしている。
実のところ、赤野俊哉は本間蓮月の大大大ファンで盗撮した彼女の画像をスマホの壁紙に使用するのは勿論、コンビニで画像をプリントアウトして部屋に飾ったりと凄い熱の入れようだ。
赤野は今回の女性教師襲撃事件には参加していない様子。
まぁ、そんなヤツを参加させた日にゃぁ、計画がパアになる可能性も有るから当然と言えば当然か。
どおやら真智子は高坂穂乃果のグループ方に行った様だな…じゃあ俺は本間蓮月のグループの方に行くとしよう。
此処は…追跡型アンテナと入れ替わった俺の目に入ったのは七福神社から少し離れた場所に在る空家。四ツ谷の所有物件らしいのだが、長年管理はされておらず、然も周辺に民家が無く窓は雨戸で閉じられているので無断で使用しても気付かれる事は殆ど無く、数名の高校生が悪事に使用しているらしい。
こっちの方は箕浦刑事が陣頭指揮をとっている様だな。
「・・・」
空家の裏側の雨戸に近寄って顰めっ面をする箕浦刑事。どおやら真っ最中の様だな。
実のところ、箕浦刑事はその手の犯罪を酷く憎む傾向に有る。
やり過ぎなきゃいいのだけど、無理な相談かも知れないな。
オイオイオイ!勝手に突入しようとすんじゃねぇ!
生徒は捕まえられたとしても欠片はお前等に乗り移って来るぞ!そうなったら幾ら俺や真智子でも対処不可能に近付くぞ!
「おいコラ!雌猪!ちょっとまて」
「何よ!?いきなりビックリするじゃない!」
「俺が中に入って中を偵察して来るからオツムに上がりまくった血を下げてろ!」
「・・・任せる・・・」
箕浦刑事の行動に慌てた俺は箕浦刑事の眼の前に飛び出して一呼吸入れる様に進言する。
本間蓮月23歳
身長158cm
体重ナイショ
スリーサイズは上から90・50・85
都内有名大学教育学部を卒業後、浦川学園に赴任。
見た目16歳でも通る様なロリ顔に似合わない体型が男子生徒の心を捕まえて離さない。
大学生の頃から付き合っている男性がおり、少し前に婚約したばかりで結婚後は退職して専業主婦になる予定で来月末で退職の予定だ。相手の男性は某自動車メーカーの作業長で来季は係長候補に上がる程のやり手。
この女性教師がこのグループの被害者だ。
1階には居ないな…2階の部屋か?・・・!!
建物の中に侵入した俺の目に飛び込んで来た光景は描写するのも躊躇ってしまう程の阿鼻叫喚地獄と言ってもいいほどの惨状であった。
手足を縛られて身動き出来ない本間蓮月の肢体を貪る様に醜い欲望をぶつける男2人。そんな本間蓮月に罵声を浴びせながらその姿を写真に収めて行く1人の女。
デートの途中に襲われて連れて来られたのだろうか、4人の傍らにパンツ1枚の姿で縛られて転がされている男は鈍器で殴られたのだろう。頭から血を流してグッタリとしている。
コイツ等の中にも荒尾佳子の欠片が入っているぞ。
本間蓮月の中にも荒尾佳子の欠片が入っているって事は、万が一にも警察に捕まった場合の言い訳をさせる為だろうな。
「私はぁ〜こう言うシチュエーションでしか燃えない女なんですぅ〜これは、和姦なんですぅ〜」
とでも言わせるつもりなのだろう。
直ぐに10%の分身体を箕浦刑事に飛ばして現状報告を入れるのと同時に荒尾佳子の分身体を取り除き、先程の方法で一纏めにした後でゴミ箱に放り込む。
さてと…此処はこのくらいで良いだろう。てか、本体は一体何処からコイツ等を操っているんだ?
学園内からやっていないのは確かなのだけど…考えられるとしたらあの男か…?
俺は、箕浦刑事御一行様が3人を取り押さえるのを確認した後で雨降山に移動する事にする。