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気が付いたら幽霊やってました  作者: 京子
第四章 黒尾の逆襲
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第54話 奇特戦隊 残念ジャー?

キャラクターの動きが殆どない為に後半は会話モードとなっておりますm(_ _)m

「これからどおするの?」


「ん?何にもしねぇよ?」


「へッ?」


「へッ?じゃねぇよ。ハゲダヌキよりさっき真智子がレクチャーしていたあの男だよ。あの男を味方にする方が先だ」


「確かに見えていたしね」


「少なくとも森田のオッサンよりは弄れそうじゃん?」


「そっちなの?」


「俺が興味があるのは弄れるかどおかだよ」



「あっきれたぁ〜」


「何とでも言って下さい…ハゲダヌキの結末は見えているし、森田のオッサンに任せておけば良い。」


「それもそうね。」


早々にワンダーランドから離脱したレイと真智子が向かった場所は言わずとも知れた要石の上。

真智子の充電を兼ねて俊哉に付けたアンテナを起動させて俊哉の行動を監視しようとしている訳なのだが、肝心のワンダーランド…いや、金蔵の事はどおするのかと真智子に問い質されてしまう。


「任せるって…じゃあ、黒尾はどおするのよ?確実に金蔵を乗っ取るわよ?本当に放置しておくつもりなの?言っておくけど、花岡玉斉は言われた事しかやらないわよ?」


「じゃあ、花岡玉斉が何をやっているか見て見るか?」


「・・・何あれ・・・結界を張っているの?」


「あぁ…みたいだな…」


「ガチ鳥のヤツより強力な結界だわ。この場所にそんなのが必要なの?」


「知らね…」


「見られているとも知らずにモニター室で堂々と電話していたから全部聴けたよ。当分の間、ワンダーランドには入れないし何にしてもあの結界なら幾らハゲダヌキの中に入り込んでもハゲダヌキが外へ出て行くときに追い出されてしまうだろうよ。だから心配無いって事」


確かに店内にはアンテナは残していないが、店外には以前より設置したアンテナが在る。

先程からそのアンテナを操作して玉斉と金蔵が外へ出て来るのを見張っていたのだ。

結果として、玉斉が店外へと出て来て結界を張ったのを確認出来た。

然し、金蔵は外へは出て来なかったが為に黒尾の影は結界を出入り出来ない。


「疲れた1日だったなぁ…帰って寝よう」


金蔵が店外へと出て来たのは朝5時。


当日は定休日の為にそのまま帰宅するのだろう。

レイの予想通り、黒尾の影は結界に阻まれて店内に取り残されている様子で、まるで憑き物が落ちた様様な表情をしていたが、本人は気付いていない。

その後、影は結界を通り抜けようとしていたが、無駄に終わってしまい暫くは店内を彷徨っていたが店長室へと入り込んで部屋の片隅で蹲って動かなくなる。恐らくはそこで金蔵が来るのを待つつもりなのだろう。


「とつげきぃ〜〜〜っ!!

ベチャ!!

…あら…ダメなのね…なら、これならどお?

バチィ!!

およっ?これもダメなの?」


じゃぁコレはどおだ!!


「フハハハ!貴様の攻撃なんぞ蚊に刺された程も効かぬわぁ!!ってか!?」


その日の夜、店の中に何とか入れないかと結界に突撃体当たりをしたり霊気刀で斬りつけたりしていたが、全てが徒労に終わる。


「スゲぇ結界だなぁ…う〜ん…と…」


自称雨音NO1は伊達じゃなかったのだなと思いつつ、結界の発生源を探すレイ。


「コレか」


ガチ鳥の様なハリボテではなく何かの石で出来たお地蔵さんがワンダーランドを囲む様に星型に並べられいる。

お地蔵さんはワンダーランドを向いて置かれてはおらず、それぞれのお地蔵さんに向けられていて、視線を追うと星型にそれぞれのお地蔵さんを通り同じ場所に戻って来る配置になっている。


バチッ!


試しにお地蔵さんに触ってみようと思い、手を出したのだけど、触れる前に何か強い力で弾かれてしまう。


「スゲぇなコレ…壊せない事もないけど…面倒くさいし止めておくか」


こんな結界も有るのかと関心したのだが、今のレイが本気になれば破壊出来ない事もないが破壊する意味がないと思い、そのまま放置する事にする。


………………


レイが結界で遊んでいた頃、真智子はと言うと


「またまたぁ…冗談でしょうソレ?」


「だと…良いのだがなぁ」


「あのお方がそう言うのだから間違いないと思うけどね…」


「あのお方?」


「おっと、余計な詮索は野暮ってもんだぜ?」


「そおね…でも、何であなた方がレイを見張っているのかが解らないわ」


「それを言うなら、真智子さんは一体何者だよって突っ込ませて貰うが良いのか?」


「フフッ…そおね…お互いに秘密ってのは有るのよね」


「そうそう、そう言えばコヨミちゃんだっけ?あの娘の事なんだけど…」


「・・・やっぱりそうなってしまったのね・・・まぁ、レイが心の底からコヨミを求めた時には必ず…」


「良いの?」


「何が?」


「だって真智子さんもレイさんの事」


「あら、勘違いして貰っては困るわ…私にとってレイは弟よオ・ト・ウ・ト」


「意外と強情なのね(笑)」


「そう言う貴女は私の事言えるの?」


「ウッ・・・!って言うと思った?私は事が全て終わったら正々堂々行かせて貰うわよ?」


「ヘェ・・・まぁ、私は高みの見物と洒落込みますわ」


箕浦刑事に捜査の進行状況の探りを入れようとしていたのだが、不意に現れたレッドとピンクに捕まり拉致される様に別空間へと連れて来られた。

最初は訳がわからず混乱していた真智子であったが、ブルーの仲間だと知り、対話に応じたのである。


「所でブルーとイエローは何しているの?私達の担当はあの2人と後ろに居る黒いのと3人だと思ったのだけど?」


「あの2人は現在、魔界に帰還中でそう簡単に戻って来れない。まぁ、直ぐにでも戻って来るだろうさ。特にブルーはあの幽霊の事を気に入っているみたいだからな。」


「所で、レイさんって一体何者なの?単なる幽霊があんなに強いなんて見たことも聞いたこともないんだけど?」


「何者って…単なる人間の幽霊よ?それ以上でも以下でも無いわよ?レア中のレアって事は認めるけどね」


「・・・そう言う事にしておいてあげるわ」


「まぁ、妖怪退治の時は俺達に任せな。ヒーローに相応しいタイミングで駆け付けてやるぜ!?」


「殆どはブルーだけで事足りるけどね(笑)」


「そう言う所は人間っぽいよねアンタ達ってさ」


「そう言わないの!あたし達はそう言う役割なんだからね」


「奇特戦隊 残念ジャーって名付けてあげようかしら」


「残念ジャーって…ひっでぇ!せめて妖戦隊 怪レンジャーと呼んでくれよな」


「ちょっとレッド!いちいち挑発に乗らないの!残念感丸出しでこっちが恥ずかしくなるわよ!」


「ヘィヘィ」


「ったく…」


「で?あなた方は引き続きレイを監視するの?」


「あぁ…それが俺達に与えられた役割だからな」

 

「そう…」


「おっと…そろそろ時間だ…これから仲良くやろうぜ!」


「えぇ…」(5欲かぁ…トンでもない事に巻き込まれてしまったわね…早く復活してよね…コヨミ…)


レッド達から齎されたトンでもない情報に戦慄を覚えながらも、それ等を相手にした時のレイを想像し、ワクワクもしている自分に戸惑いを感じながら通常空間へと戻って来た真智子は箕浦刑事に会いに行く事も忘れてレイの中へと帰還するのであった。


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