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気が付いたら幽霊やってました  作者: 京子
第10章 第2次魔界大戦
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153話 ヒーローVSクラッシュストーンズ3

レッド「謎解きはCMの後で!」


シュナイダー「さむっ!!お前そんなキャラだったのか!?」


レッド「な…なんでもない…ゴホン…」


イエロー「こんなのがリーダーをやっているのだからやってらんないわよ」


シュナイダー「だったら悪魔転生をして俺達の仲間になったらどおですか?」


ブルー「ハッ!!リーダーはあの幽霊に毒されただけで中身は変わってないっての!」


シュナイダー「幽霊?・・・あぁ・・・最近悪魔転生した村岡とか言うヤツが狙っているってヤツか!?」


ブラック「アイツは変態だがメッチャ強えぇよ…」


シュナイダー「ほぉ?では魔王より強いとか言うか!?」


ピンク「それは言えないわよ」


シュナイダー「・・・そうですか・・・では、貴様達を速攻で片付けてあのお人好しに加勢に行くとしましょうか」


レッド「ケッ!!たかだか悪魔騎士如きが俺達に勝てると思うなよ!?それにな…アイツを観察するだけでも楽しくてしょうがねぇんだよ…俺はよぉ!」


「「「「それは同感!」」」」


シュナイダー「ほぉ?あの幽霊は余程妖怪に好かれやすいと思って良い様ですね…俄然興味が湧いて来ましたよ」


部下1「シュナイダー様!」


シュナイダー「マッタク…悪魔ともあろう者が乗っ取られそうになるなんて…お前らもサッサと助けんか!?悪魔騎士の名折れだ恥を知れ!」


ジリジリとお互いの間合いを詰めつつ隙きを窺いつつ会話を楽しんでいたシュナイダーに部下の一人が焦った様に叫ぶと振り向きもせずに怒鳴りつける。

端的に言うと、メドゥがヤ・テ・ベオの支配に失敗し、逆に取り込まれてしまいそうになっていたのだからシュナイダーが怒鳴るのは無理もない。

無理もないが、メドゥを助けに行く事が出来ない。

もし、シュナイダーがメドゥを助けに入れば、その隙を見逃さずヒーロー達に殺られてしまうからだ。


馬鹿みたいな話をしながらも妖気を高めているヒーロー達が何かをしようとしているのは解る。

解るが、それが何かが解らない。

解らないから最大級の警戒をしなければならないから助けに行けないのだ。


「そろそろか?」


ボソリと呟くレッドに同調すかの様に頷く4名は高めていた妖気を一気に開放する。


「馬鹿か?幾ら妖気を高めようと魔力には………な…ん…だ…とぉ!?」


ヒーロー達が開放した妖気をバカにしていたシュナイダーではあったが、直ぐに後悔することになる。


「名付けて神妖モード!」


そう、ヒーロー達の妖気は妖気を逸脱していた。それどころか、神の気が混じっていたのだから驚いたのだ。

レイ達が更なる高みを目指していた時、ヒーロー達も黙って指を咥えて見ていた訳では無い。

寧ろ、レイ達に出来て自分達に出来ない事はないと考え修行をしていたのだ。


その結果が神妖モード。


読んで字の如く神と妖怪の中間の存在となった訳だが、神の気を使えると言うのがミソ。

魔力は妖怪にとって毒だが、神の気は妖怪にとっては力になるが悪魔にとって猛毒だ。


「ハッ!妖怪が神の領域に到達するには途轍もない時間と労力を費やす 貴様らが魔界に戻って来てから然程時間は無かった筈!」


地獄界へと行った悪魔の妖気が魔力へと変化するのに途轍もない時間を要している。

つまり、種族を超えて新たなる力を手に入れるにはそれ相応の時間が掛かるのだ。


「掛かったさ…ザックリと言うと4桁年単位もな」


ナッ………


「ちょっとアンタ達!何時まで油を売ってんのよ!?サッサと片付けておしまい!!」


あれだけいた兵隊を消され、更にヤ・テ・ベオに取り込まれそうになっていたメドゥのやり場のない怒りのオーラ全開でゲキを飛ばすが、ヒーロー達の変貌ぶりに戦意を喪失しまっている者が殆どの状態では勝ち目など無いのは自明の理であろう。


「大人しく地獄界へ帰ればそれで良し!

じゃなければ…」


臨戦態勢へと移行するヒーロー達にコレで勝ったと思うなよと言わんばかりの笑みを浮かべ祈る様なポーズから自らの魔力を最大限に高める。

当然ながら良い神も居れば悪い神も居る。メドゥが行ったのは悪魔神へ祈りを捧げ自らの力を神の領域へと押し上げる儀式。


魔神モード


下半身は蛇

上半身は女性

背中から蝙蝠の様な巨大な翼

そして、極めつけは頭部から髪の毛ではなく無数の蛇が蠢いている。


見てくれは翼の生えた蛇と言った感じだが、翼は飾りではなく空を自由自在に飛ぶ事が出きる。

これぞメドゥの最終形態だ。


「アンタ達もとっとと本来の姿に戻りなさい!

お仕置きされたいの!?」


再度響き渡るメドゥのゲキに姿勢を正した悪魔騎士達も次々と魔力を高めていき…


うぉりゃぁぁぁぁぁぁ!


悪魔騎士の中で高められた魔力が具現化し、装備品となり装着されて行くが、その様子を喜色満面で見ていたヒーロー達。


レッド「ヤッパそうこなくっちゃな…!!」


ブルー「漸くコイツの出番かよ…ここからが本番だ!」


ピンク「この戦闘狂が…早く終わらせて嫁に会いに行く!」


イエロー「ピンク…アンタねぇ…変態リア充爆発しろ!」


ブラック「・・・もの好きが・・・」


悪魔騎士の形態変化を見届けたヒーロー達は口々に好き勝手な台詞を吐いた途端、姿が掻き消えたかと思ったら彼方此方で武器同士が激突する音が響き渡り、衝撃波が広がる。

本来クラッシュストーンズとはメドゥを頂点にこの悪魔騎士で構成されている少数精鋭部隊で、他の兵隊はメドゥと悪魔騎士の眷属で構成されている捨て駒でしかない。


ヒーローVSクラッシュストーンズの戦いは今始まったと言っても過言ではない。

ピンク…アンタねぇ…ヤレヤレ…

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