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気が付いたら幽霊やってました  作者: 京子
第7章 激突!魂喰
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第126話 レイまさかの敗北

オイ!

そこの無し無しの変態オカマヤロー!

居るのは解ってる!

隠れてないで大人しく出てこい!


俺とコヨミ見事なハーモニーでウーチューバーの背中に向かって大声で叫ぶ。

さて、ヤツはどぉ出て来るかな?と思っていたら…


だぁ〜かぁ〜らぁ〜!

俺はオカマじゃねぇって言ってんだろ!!


いやぁ〜…単純馬鹿は扱いやすくて良いねぇ…見事な反応を示してくれたよ。これだけでもメッチャ笑えるのだが、更に此方の結界に閉じ込められていると知ってブチギレ状態だ。

そりゃそうだ。

結界に閉じ込められていては俺達を自らの空間に引き摺り込む事が出来ないからな。

此処までマヌケだとホント笑えるよ。

現状での魂喰の姿は、面倒なので推定でのスリーサイズを言うと

B 90 推定Eカップ

W 58

H 85

のダイナマイトボディだ。

それだけではなく髪の毛は腰まで長い黒髪で、それら全てを引立てる様な美しい顔。

これでウグイス嬢やアニメ声なら完璧なのだけど、如何せん声はオッサン!然もだみ声ときてるからオカマと言われても仕方ないだろう。


「イヤイヤ、その体型では否定するだけ無駄だから」


言われた事を否定する魂喰に対してツッコミで返す俺に乗っかる様に女の魂を食いすぎてそうなったのでしょう?色魔より質が悪いわねとコヨミ。

すると魂喰が


「男は不味くて食えねぇよ!女ばかり食ってたらこんな体型になっただけの話だよ!ほっとけよ!!」


と…言って来たので、それにしてはピーは再現出来てねぇのな?お前の体ってどおなってんだよ!と言ってやったら今度は


「俺は妖怪だぞ!?人間の様な真似はしなくても良いんだよ!」


と返して来る。

ハァ!?人間の様な事はしなくても良いだとぉ!?なら、食事もしなくても良いのじゃねぇか?そう思った俺はその事をツッコんでみたのだが…


「俺様は食欲を司る妖怪だ!食欲は当然ながら有るから食うんだよ!」


だってよ…


ダァ〜メダァ〜コリャ〜

馬鹿すぎて笑えるどころじゃねぇよ

ツッコミに返している暇が有るならトットとかかって来いってんだよ!


神魔呪縛陣!!


それは神をも行動不能にしてしまう妖縛陣系最大の術。

この術はもの凄く霊気を必要とする為に発動まで時間が掛かってしまうのが弱点。それを気付かせない為に魂喰を挑発しまくっていたのだけど此処まで上手くハマるとは思っていなかったよ。

術に捕らえられ苦悶の表情を浮かべる魂喰に対して挑発しまくっていたのだ。


正真正銘の馬鹿?


俺のツッコミに付き合ってしまったからこうなるんだよ!!

身動き出来なくなった魂喰に滅殺の霊気を纏わせた斬撃を食らわすと「ちょっと何やってんの!?」とコヨミが焦った様に言ってくるけど、まぁ見てろって。


斬撃が直撃した魂喰は真っ二つになって断末魔の悲鳴を上げることなくドロドロになって消え失せる。


やっぱりな・・・っと!!


その様子を見て確信を得た俺は妖斬刀を頭上に翳した直後…


ギイン!!


刀がぶつかる激しい音が周囲に響き渡る。

俺はそれを受け流して相手の腹に蹴りを見舞って一度距離を置く。


「な…何で…確実に仕留めた筈…」


目の前に居るソレを信じられないと言った表情のコヨミに落ち着けと言った後でソレに向き直り。


「まさか魔似まねマネを使って来るなんてなぁ…バカなりに考えたって事か?魂喰さんよ!」


と、言ってやった。

契約者と瓜二つに化ける事が出来る魔似マネではあるが、妖気までは完璧に真似る事が出来ないので気付く事が出来るのだ。

まぁ、以前出会ったことがあったから解った事だけどね。

一方、魂喰の方も不意打ちは通用しないと思っていたらしくチッ!と舌打ちをして身構えるのみ。

よく見たら両肘から先が刀に変わっている。


・・・なるほど・・

自分の意志で身体の形を変えられるみたいだな。

厄介な…


「ホントムカつく幽霊だぜ…ゼッテー食ってやる!」


言うが早いか魂喰の頭上に赤黒い玉が幾つも浮かび上がり、俺目掛けて一斉に投げ付けてきた。

妖気弾だ。


ドワッ!!


飛んで来た妖気弾は誘導タイプで躱しても方向を変えて襲いかかってくる。

最初こそ慌てたけど、ゆう子の手裏剣攻撃に比べたら何てこと無いね。

襲いかかって来る妖気弾を難なく躱しつつ強化分身体を囮に地中へ退避し、そのまま地中を移動する。


この辺かな?


地中で構えた妖斬刀に霊気を流し込んだと同時にイメージを送り込むともの凄い勢いで伸びて行き、魂喰を貫く。


手応えあり!


妖斬刀は確実に魂喰の核を貫いた…


筈だった…


「甘えよ!」


決して油断していた訳ではない。

魂喰が俺の一枚上を行っていたに過ぎない。

魂喰は地中に手を突っ込んで俺の頭をムンズと掴んで俺を引き抜く。

って…俺は大根じゃねぇ!!

なんてアホなことを考えている場合じゃねぇよ。

頼みのコヨミは魂喰の眷属数十体と絶賛戦闘中だから頼れる筈がない。


「呆気ないねぇ…俺様の核があんなもんで壊れると思うなよ!?」


俺の身体を魂喰の妖気が包み込み侵食して来る。

へぇ…コレがソウル・イートか…黒尾が使っていたソレとはちょっと違うかな…

等と考えていたのだけど、最悪の事態になってしまったのは間違いない。


「い〜ただ〜きまぁ〜す♡」


勝ち誇った様に厭らしい笑みを浮かべ大口開けて一気に飲み込んだ。


「・・・本当にバカ・・・」


その光景を横目で見ながら襲いかかって来る眷属を片っ端に叩き潰して行く。


「ヤッパリ男は不味いなぁ

さぁ〜て

厄介なヤツは片付いた

女食って口直しと行きますか」


レイを食った後、次のターゲットをコヨミに絞る魂喰は残る眷属を引っ込めてコヨミに襲いかかる。

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