魔法使いの旅
「第2話隠されし赤ちゃんの魂」
僕たちは今機械じかけの国機械国に来ている。
ここは人の心を持った優しい機械人が溢れている。
ある人はこの国を幻の国と言ったり、悪魔の国だと言う人もいる。
それもそのはずこの国は空の上を飛ぶ島なのだ。
「ねぇ、サチ。この国居心地いいよね」
僕はそう言いながら客人用のフルーツを貪っていた。
「居心地いいけどどうやったら機械に心が生まれるのでしょうか?」
「魂だよ」
僕は間髪いれずに言った。
「魂ですか・・それが出来れば魔法使いになれるでしょうか?」
「なれるかもしれないしなれないかもしれない」
「無理そうです」
そんな些細な言葉を言ってたら案内機械人が現れた。
「今の話聞かせていただきました。我々がどうやって人の心を持ったか教えて差し上げましょう」
「盗聴器でもあるのかしら」
「いえいえ我々機械人は沢山の情報を取り込みやすいのです。だから半径100mならば扉が閉まっていても音が聞こえるのです」
「ふぅん、そうなんだ」
僕は興味なさげに相槌を打った。
そして僕たちは案内させられた。
「これが我々の魂の欠片です」
そこには沢山の赤ちゃんが培養器に入っていた。
「我々は人間から魂をいただき機械人になるのです」
「そ、んな」
サチは驚愕していた。
「我々の体は機械でできているので並列演算も思考共有もできるので生まれた瞬間に人間の大人以上の知性があります」
「そうですか、教えていただきありがとうございます。僕たちは地上に帰ります」
「いえあなた達は重大な秘密を教えてあげたので対価としてあなた達の魂をもらいます」
「サチ行くよ」
「うん」
僕は魔法で転移した、地上にね。
そして千里眼で空飛ぶ機械の国を見ながら目掛けてフルパワーで爆裂魔法を火の円陣を浮かびらせながら無属性魔法風化を付与して放った。
風化とは錆びていくということである。
それは遠くでも分かるように空に向けて放ったのに衝撃波だけで下の山を吹き飛ばした。
その爆発は天をも焦がす茜色だったという。
それをたまたま見ていた人達は太陽が怒り狂ったのではと世界の終焉を噂した。