まじっく・しょ~?【杖/ケーン】
プルチネッラによる、ナザリック風のマジック・ショー!
アニメ版オーバーロードに「ぷれぷれ・ぷれあです」があるように、お~ば~ろ~ど・ミニマム版になんとなくな語呂合わせとノリで作ってみた。
題して、ぷるぷる・ぷるちねっら? シリーズ
プルチネッラは、ナザリックが誇る道化師であり、ナザリックに属する以外の他者を不幸にすることで、幸福を実感し、その価値観を強要する人格破綻者とされる。
他人の不幸は蜜の味、と当に言行一致する。
そんなプルチネッラが、手慰みにマジックショーを開催したら・・・
こんなことになるのではないかという妄想です。捏造です。主に連想です。
今回の主役は、ゆるゆるなプルチネッラ!?
プルチネッラは、ナザリックが誇る道化師であり、ナザリックに属する以外の他者を不幸にすることで、幸福を実感し、その価値観を強要する人格破綻者とされる。
他人ヒトの不幸は蜜の味、と当まさに言行一致する。
ナザリックの道化師として、日々研鑽を積むプルチネッラ。
その仕事ぶりは勤勉であり、ナザリックに所属する総ての者の幸福を願う求道者である。
そんなプルチネッラも、ナザリックに属する子供に対してはHENTAIなほどに甘やかすのではないだろうか?
特に、子供の笑顔と泣き顔が大好物だから。
・・・ ・・・ ・・・
点々と赤黒い何かがそこかしこに散りばめられ、サビに似た金属の匂いが漂う舞台。
その舞台の前、デミウルゴスの膝の上にちょこんと座るリュート。これから何が始まるのか、興味津々な様子で見ている。
「準備わ終わり、邪悪なる者達よ! イッツァ・ショゥ・タ~ィム」
張り切って舞台に立つは、長い腕と丸い体型に純白の衣類を纏い、烏の様な太めの嘴に似た仮面を身に着けたプルチネッラ。抑揚のない淡々とした声で開演を告げる。
「でわ、最初のマジックを御覧いただきます」
テーブルに置かれた数々の品の中から颯爽と手に取ったのは、何の変哲もない捻れた蔦が絡み合った杖。
「これわ、杖です。消失杖、あるいわ、出現杖などと呼ばれるものもあるようですが、これわ違います」
プルチネッラはそう宣言すると、地に着きそうな手で持って杖をカッカッカッと突き歩いてみせる。ただ、杖の長さが合っていないせいか、黒い床に出来ていた水溜りに突っ込んだ時に杖の先が滑り、ベシャリと転んでしまった。
慌てて照れたように起き上がると、その純白だった衣装は、真っ赤な衣装に早変わり。
わっと、観客が沸く中、プルチネッラはその反応を確認し満足気にうなずくと、説明を続ける。
「歩く時の補助具にして、時として護身のための武器、魔法の発動体にも使える便利な道具でわあります。なので、この様に乱暴に扱っても大丈夫なように、と・て・も」
実演するかのように、そばに設置された皮袋を殴打。
「丈夫にわ作られているのです」
その皮袋には何か液体でも詰まっているらしく、しかしあまり丈夫な皮ではなかったのか、あたりからピチャピチャと液体が滴り、舞台を汚す。
「おや、皮袋のほうわ駄目になってしまいましたか」
それに気がついたプルチネッラがパチリと指を鳴らすと、トーチャー達が現れ、それを引き上げていく。振り返るプルチネッラの衣装は、また早変わりし、赤と黒のチェック柄に変化した。
「でわ、つづきを。この様に何の変哲もない杖も、怪しい呪文を掛けると不思議なことが起こるのです」
杖の中程を掴むプルチネッラが柄頭を上に向け、「てぃんくる・てんたくる・RAPE BLOSSOM」と唱えると、閉じた蕾のようだった柄頭が膨らみ、解けて黄色い花が咲き誇る。
見事に咲き誇る花を見て、デミウルゴスは拍手喝采。リュートも、ビックリして拍手を繰り返す。
それは、艶めかしいぬめりを帯び、媚び諂い、とても触りたくなるような誘う蠕動をする黄色い触手を持つ【花】が咲いた。
その触手は、瞬時に長く伸び、トーチャー達が舞台袖に下げた皮袋に絡みつくと、あっさりと皮袋が萎み、干乾びていく。内部の液体を呑み込んだようだ。
プルチネッラは慌てず騒がず淡々と、「てんたくる・てぃんくる・蔦の杖」と唱えると、シュルシュルと元通りに近い、拗くれた杖に戻った。
ただ、敢然に元通りとは言えず、一輪の赤い斑点を帯びた黄色い花が小さく咲き誇る。
プルチネッラは観客に一礼し、次のショーへと取り掛かろうとする。
「プルチネッラ、質問なのだが。この後、あの残された皮袋は?」
「もちろん、皮紙加工に回されるのです。ただ、あまり良い皮紙にわなりそうもありません」
「そうかね、まだ未加工なのだから、これからに期待しようか」
元々はこんな感じだった・・・グロいし、なんとなく誰でも考えつきそうだったのでボツ。
ナポレオンズを再現すれば、首は回る・・・ただし、徐々に苦悶の表情(90°)からの脱力(180°)からの生首=デスマスク(360°)、ねじ切られての血まみれ必須(1160°=三回転半)で終わるのだろう、多分。
シャルティア、血の狂乱。
対応:ユリ
美女が野獣に变化するを再現すれば、確かに美女は消え、野獣に代わる・・・ただし、野獣の口の周りには血がベッタリと付き、野獣の腹は膨れているのだろう。
対応:ルプスレギナ
箱物系の人体切断や剣刺しを再現すれば、文字通りノコギリで真っ二つ、あるいは串刺し/蜂の巣・・・徐々に血まみれになり、舞台の掃除が大変になるのだろう。そして、シャルティアの暴走・・・アニメイト・デッド=上下バラバラなゾンビになって復活。
対応:ソリュシャン
シルクハットからウサギ。ウサギはウサギでも、肉食ウサギ《アルミラージ》? が召喚される?
対応:ナーベラル
配役を考えれば、誰にでも思いつくだろう。
ただ、シズとエントマの出番がなんか思いつかないけど・・・
とまぁ、作っては見たものの、それではなんともつまらないし、何より驚きがない。
なので、作り直したら今度は一切出てこない。あっれ~? やはり、主役がプルチネッラだから?
あ、シズは爆発脱出系かな?
となると、エントマは空中浮遊系?
とまぁ、ぷるぷる系なお腹のプルチネッラのまじっく・しょ~? がノリと勢いで・・・できちゃいました。
次回/【シルクハット】
それは、鳩を出したり、ウサギを出したり、逆に何でも仕舞える魔法の帽子。
何が飛び出してくるのかは・・・ナザリック風?