表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お~ば~ろ~ど・ミニマム  作者: トータス
ぷるぷる・ぷるちねっら?
40/56

まじっく・しょ~?【杖/ケーン】

プルチネッラによる、ナザリック風のマジック・ショー!


 アニメ版オーバーロードに「ぷれぷれ・ぷれあです」があるように、お~ば~ろ~ど・ミニマム版になんとなくな語呂合わせとノリで作ってみた。

 題して、ぷるぷる・ぷるちねっら? シリーズ


 プルチネッラは、ナザリックが誇る道化師コメディアンであり、ナザリックに属する以外の他者を不幸にすることで、幸福を実感し、その価値観を強要する人格破綻者とされる。


 他人ヒトの不幸は蜜の味、とまさに言行一致する。


 そんなプルチネッラが、手慰みにマジックショーを開催したら・・・


こんなことになるのではないかという妄想です。捏造です。主に連想です。


今回の主役は、ゆるゆるなプルチネッラ!?

 プルチネッラは、ナザリックが誇る道化師(コメディアン)であり、ナザリックに属する以外の他者を不幸にすることで、幸福を実感し、その価値観を強要する人格破綻者とされる。


 他人ヒトの不幸は蜜の味、と当まさに言行一致する。


 ナザリックの道化師(ジェスター)として、日々研鑽を積むプルチネッラ。


 その仕事ぶりは勤勉であり、ナザリックに所属する総ての者の幸福を願う求道者である。


 そんなプルチネッラも、ナザリックに属する子供に対してはHENTAIなほどに甘やかすのではないだろうか?


 特に、子供の笑顔と泣き顔が大好物だから。



   ・・・   ・・・   ・・・



 点々と赤黒い何かがそこかしこに散りばめられ、サビに似た金属の匂いが漂う舞台。

 その舞台の前、デミウルゴスの膝の上にちょこんと座るリュート。これから何が始まるのか、興味津々な様子で見ている。


準備わ(レディー)終わり(エンド)邪悪なる者達よ(イーヴィルメンズ)! イッツァ・ショゥ・タ~ィム」


 張り切って舞台に立つは、長い腕と丸い体型に純白の衣類を纏い、(カラス)の様な太めの(クチバシ)に似た仮面を身に着けたプルチネッラ。抑揚のない淡々とした声で開演を告げる。


「でわ、最初のマジックを御覧いただきます」


 テーブルに置かれた数々の品の中から颯爽と手に取ったのは、何の変哲もない(ねじ)れた(つた)が絡み合った(ステッキ)


「これわ、杖です。消失杖(バニシングケーン)、あるいわ、出現杖(アピアリングケーン)などと呼ばれるものもあるようですが、これわ違います」


 プルチネッラはそう宣言すると、地に着きそうな手で持って杖をカッカッカッと突き歩いてみせる。ただ、杖の長さが合っていないせいか、黒い床に出来ていた水溜りに突っ込んだ時に杖の先が滑り、ベシャリと転んでしまった。


 慌てて照れたように起き上がると、その純白だった衣装は、真っ赤な衣装に早変わり。


 わっと、観客が沸く中、プルチネッラはその反応を確認し満足気にうなずくと、説明を続ける。


「歩く時の補助具にして、時として護身のための武器、魔法の発動体にも使える便利な道具でわあります。なので、この様に乱暴に扱っても大丈夫なように、(ドガッ!)(ボグッ!)(ゴスッ!)


 実演するかのように、そばに設置された皮袋を殴打。


「丈夫にわ作られているのです」


 その皮袋には何か液体でも詰まっているらしく、しかしあまり丈夫な皮ではなかったのか、あたりからピチャピチャと液体が滴り、舞台を汚す。


「おや、皮袋のほうわ駄目になってしまいましたか」


 それに気がついたプルチネッラがパチリと指を鳴らすと、トーチャー達が現れ、それを引き上げていく。振り返るプルチネッラの衣装は、また早変わりし、赤と黒のチェック柄に変化した。


「でわ、つづきを。この様に何の変哲もない杖も、怪しい呪文を掛けると不思議な(アブナイ)ことが起こるのです」


 杖の中程を掴むプルチネッラが柄頭を上に向け、「てぃんくる・てんたくる・RAPE() BLOSSOM( の花)」と唱えると、閉じた蕾のようだった柄頭が膨らみ、解けて黄色い花が咲き誇る。


 見事に咲き誇る花を見て、デミウルゴスは拍手喝采。リュートも、ビックリして拍手を繰り返す。


 それは、艶めかしいぬめりを帯び、媚び(へつら)い、とても触りたくなるような誘う蠕動(ぜんどう)をする黄色い触手を持つ【花】が咲いた。


 その触手は、瞬時に長く伸び、トーチャー達が舞台袖に下げた皮袋に絡みつくと、あっさりと皮袋が萎み、干乾びていく。内部の液体を呑み込んだようだ。

 プルチネッラは慌てず騒がず淡々と、「てんたくる・てぃんくる・蔦の杖(ヴァインスタッフ)」と唱えると、シュルシュルと元通りに近い、(ネジ)くれた杖に戻った。


 ただ、敢然に元通りとは言えず、一輪の赤い斑点を帯びた黄色い花が小さく咲き誇る。


 プルチネッラは観客に一礼し、次のショーへと取り掛かろうとする。


「プルチネッラ、質問なのだが。この後、あの残された皮袋は?」

「もちろん、皮紙加工に回されるのです。ただ、あまり良い皮紙にわなりそうもありません」

「そうかね、まだ未加工なのだから、これからに期待しようか」

元々はこんな感じだった・・・グロいし、なんとなく誰でも考えつきそうだったのでボツ。


 ナポレオンズを再現すれば、首は回る・・・ただし、徐々に苦悶の表情(90°)からの脱力(180°)からの生首=デスマスク(360°)、ねじ切られての血まみれ必須(1160°=三回転半)で終わるのだろう、多分。

 シャルティア、血の狂乱。

 対応:ユリ


 美女が野獣に变化するを再現すれば、確かに美女は消え、野獣に代わる・・・ただし、野獣の口の周りには血がベッタリと付き、野獣の腹は膨れているのだろう。

 対応:ルプスレギナ


 箱物系の人体切断や剣刺しを再現すれば、文字通りノコギリで真っ二つ、あるいは串刺し/蜂の巣・・・徐々に血まみれになり、舞台の掃除が大変になるのだろう。そして、シャルティアの暴走・・・アニメイト・デッド=上下バラバラなゾンビになって復活。

 対応:ソリュシャン


 シルクハットからウサギ。ウサギはウサギでも、肉食ウサギ《アルミラージ》? が召喚される?

 対応:ナーベラル


 配役を考えれば、誰にでも思いつくだろう。


 ただ、シズとエントマの出番がなんか思いつかないけど・・・


 とまぁ、作っては見たものの、それではなんともつまらないし、何より驚きがない。

 なので、作り直したら今度は一切出てこない。あっれ~? やはり、主役がプルチネッラだから?


 あ、シズは爆発脱出系かな?

 となると、エントマは空中浮遊系?


とまぁ、ぷるぷる系なお腹のプルチネッラのまじっく・しょ~? がノリと勢いで・・・できちゃいました。


次回/【シルクハット】

 それは、鳩を出したり、ウサギを出したり、逆に何でも仕舞える魔法の帽子。

 何が飛び出してくるのかは・・・ナザリック風?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ