表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お~ば~ろ~ど・ミニマム  作者: トータス
めめんと・もり!
34/56

なざりっく魅食鬼行? 一品目 オーガの脳髄

勘違いを招きやすくしております。

なざりっく魅食(グルメ)鬼行?


 歴史あるリ・エスティーゼ王国には、大鬼(オーガ)(まつ)わる(コトワザ)が幾つかある。


 大鬼(オーガ)の脳味噌 =苦労した割に、全然実入りが少ない事。

 大鬼(オーガ)の頭蓋は途轍もなく分厚く、硬い。ドワーフ達が総出で大金鎚で叩き割ろうとしても、決して割れる事がないと言い伝えられる程には硬い。なので、大昔には金床の代わりにされていたと言い伝えられる程の硬さと丈夫さを誇る。

 大鬼(オーガ)の頭突きは鋼鉄の大剣(グレートソード)をも拉げさせる。今では魔法全盛期で廃れたが、かつてはその頭突きで城門すら突破した事から、破城鎚の先頭に付けるといった事もなされたという。


 他にも、小鬼(ゴブリン)の兜を侮るな。

=時として、兜を被った小鬼(ゴブリン)の群れが冒険者達を一方的に蹂躙した時は、その兜は大鬼(オーガ)の頭蓋だったのだろうと噂される。

 エンリ砦からの情報では。実際、小鬼(ゴブリン)(キング)の兜は、大鬼(オーガ)の頭蓋を被る事が習わしとなっているとか。

 人間が何故、その超硬質な頭蓋を兜として使用しないのか。それは、小鬼(ゴブリン)と誤認された事による不幸な事故が多発した為。あとは、サイズが非常に限られる為、小鬼(ゴブリン)並みの頭部の持ち主しか、着用不能だったためと云われている。


 ちなみに、自然死した大鬼(オーガ)の頭蓋は大体、他の大鬼(オーガ)が食べてしまって存在しない。


 実際に、力自慢のガガーランが大鬼(オーガ)を倒す時は、頭を狙うのは避けると言う。

 狙うとしても、横から側頭部を刺し潰す様にしないと、先ず潰れないと言い放つ。


 だが、漆黒の戦士モモンにかかれば、唐竹割りに真っ二つにされると言うのだから、その凄さが判ると言うもの。




 さて、話はそれたが、本題はこれから。

 エ・ランテルでも屈指の食通だった(・・・)、パナソレイ・グルーゼ・デイ・レッテンマイア曰く。


「ぷひ~、エ・ランテル近郊で、最も美味(グルメ)な食材は大鬼(オーガ)の脳髄とも言われる【オグル・ノア】が最も高価で希少な食材である。ぷひ~」と明言している。


 それを聞いた者は、あんなモノはとても食べられるモノではない。と云われる事の方が多いが、知る者ぞ知る超高級食材として、極々稀に流通している。長い間、エ・ランテルの食料関連の流通を一手に掴んでいるバルド・ロフーレですら、耳にしたのは数えるほど、実物を目にする事でさえ至難の業と言わしめる。過去に一度だけ、口に出来た時の味は、味わいは濃厚(クリーミー)で比較できる物はない。と言わしめた。

 口にして暫くの間は、何を食べても不味いと感じられたとか。


 ちなみに、パナソレイは一口にして、やせ細ったと言い伝えられている。

 現在のパナソレイは、常に痩せている。



 そんな超高級食材ではあるが、沙羅曼荼羅(サラマンダラ)鍛冶長は晩酌の肴に、塩炒り(ロースト)大鬼の脳髄(オグル・ノア)(ドンブリ)に山盛りにして一晩で食すと言う。


 (レア)で食すのも良いと言う話ではあるが、何分にも非常に手間が掛り過ぎる。

 割って中身を取り出す際、ほぼ中身ごとグチャリと潰してしまう事が多々ある為、無事に取り出せるかは、また別の話らしい。

 潰れてしまったソレの使い道は、ハイドネリウム・ピッキーが潰れたソレから欠片を除き、布巾で絞り、髄液を取り出しておいて、様々な用途に用いられる。


 主に、デミウルゴスが工作の仕上げに使う為に取って置いてほしいと要望されるという。

 作品にその髄液を塗る事で、艶が増し、光沢が映え、物持ちが良くなるという。






 ちなみに、勘違いして実際に大鬼(オーガ)を狩って脳を食そうとした豪の者は・・・腹を壊したらしい。取り出すまでに時間が掛り過ぎ、腐敗していた模様。


 実物は、超硬質の殻に覆われた木の実。

 オグル()ノア(胡桃) =フランス語

 髄液 =胡桃油(クルミオイル)

クルミの実って、見様によってはそう見えなくもないと思いませんか?


また何か出来たら続きます。

幾つかあるアイデアは検討中。

 デミウルゴスの好物は・・・天使?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ