受け継がれるモノ
会社に新人が入ってきた。
会社の先輩はすぐに『ゆとり世代』という言葉を口にする。
私は、この『ゆとり世代』という言葉が嫌いだ。
いや、言葉が嫌いなのではない。『ゆとり世代』という言葉で一纏めにする思考が嫌いなのだ。
個人を見る前に、先入観から入る。
彼らが『ゆとり世代』という言葉を使う時は、自分たちと違うものというレッテルを付けているように思う。
『ゆとり世代』が子供だったころ、彼らは同じ時代を共有していたはずなのに関係無いような言い方をする。
『ゆとり世代』を作った人たちは、何も『ゆとり世代』に伝えれていないのだろう。
だから、『ゆとり世代』なんて言葉で突き放してしまう。
詰め込み教育。ゆとり教育。そんな方法はどうでもよかった気がする。
次の世代に何も残すものが無い。
今の時代の虚無感の正体は、
バトンを受け取れずにゴールへ走るリレー
そんな気がする。