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NEW OPEN -ニューオープン-

 その建物には小さな窓しかなく、あまり日光が入ってこない。その代わりに茶色の電気がつけられてはいるが、店内は薄暗いままだ。しかしそれがいい雰囲気をかもしだしている。



 歌織は床に置いたカゴから最後の一枚になったタンクトップを取り出した。生地はすでに伸びきっていて、色も全体的にくすんでいる。レモン色の生地でエメラルドグリーンの水玉の模様があるそれは、肩に掛る部分は細く長めだ。おそらくサイズはメンズのSぐらいだろう。



―これはインナーにしか使えないから、こっちね。



 歌織はそれをハンガーに掛け、レディスのインナータンクトップ用のラックに並べた。


 昨日歌織はわかりやすいようにとインナータンクトップを左から順に丈の短いもの、中間ぐらいのもの、長いものに分けておいていた。



―これは結構いいアイディアだったわね。 


歌織は店内をぐるっと見渡し、充満しているおこうの薫りを楽しむように大きく深呼吸をした。


 お金の関係上店は小さくなってしまったが、夫婦で店を出すという夢が叶って大満足だった。

 夫の竜也はレジの所でしゃがんで店の前に出す予定の看板を書いていた。



 ふと腕時計を見た歌織はカゴをつかんで足早にレジの方へ歩いて行った。



看板には《OPEN SALE》となにやらイラストがと書かれていた。

 レジに歌織が来たことを感じた竜也は立ち上がった。


「竜也、もうすぐ時間よ」



 歌織がレジの隣に置いてあるアンティクの時計を顎で指した。時計の針は9時53分を指していた。





 「そうだね。俺の方はこの看板を外に置いたら終りだよ。」



「あたしはもう終わったわ。」



「それじゃあ、開店するよ。」






    。'+END+,゜

最後まで読んでいただきありがとうございます。初めて投稿した作品です。

私が愛用しているタンクトップをメインに書きたかったのですが、気付いたらこんなんなってました。


意見、感想などがありましたら、ぜひ書いてください。

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― 新着の感想 ―
[一言]  読ませていただきました。  穏やかに流れる開店前の時間が、目の前に浮かぶような物語だと思います。その一方で、動作を列挙して終ってしまった感じもします。特に、人物描写がないことが気になります…
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