ポジティブ姫
この物語は、一人の少女かやばいことする話です。
「イリス。お前にはガッカリさせられたよ。いい子だと思っていたのに…」
何の話をしているのだろう。何にガッカリしたのだろう。まさか、昨日つまみ食いしたことか!?
私は現在叱られております。
「イリス!お前というものは、姫という身、家族という身でありながら、弟にいじめをしていたのか!」
いじめ?イジメ?いでぃめ?
「何のことかさっぱりわかりません。父上」
私はこの国、ハスライム王国の第一王女、イリス・ネオ・ハスライムである。
いま私の事を叱っているのは父上でもあり、国王でもあるのだ。
「とぼけるな!お前がロベリアの物を盗んだり、壊したり、ましてや池に突き落とし、毒を盛ろうとしたのではないか!」
えー、ロベリアは、私の妹で第二王女(?)なのである。
しかし、毒?そんな物盛ろうとした覚えはないし、池に落ちたのは自分だ。何回も危ないと言ったの に。物だって失くすのも壊すのもロベリアだ。なのにどうして私なのだろう。
「なぜ、毒を盛るなんて分かるのです?」
一応質問をする。分からないままなんて嫌だからな。
「それは以前。お前の部屋を調べていた時出てきたのだ」
なるほどね。いや、確かに毒は持ってたけど、あれロベリアから貰ったものだし。
「それはロベリアから貰ったものですけど」
「嘘を吐くな!ロベリアはそんなものを持つ子か!」
私は持っていそうだと?失礼な父親だな。
「そんなことより、私は父上の言う言葉をすべて否定しますわ」
これでもお姫様だからな。多少なりとも言葉は優雅にしなくてはいけないのだ。つらい。
「いじめた理由はロベリアの母親が違うからか!?」
そうなのだ。私の母親は早くに亡くなって、新しい母親が来たのだ。
それにしてもDNAは少なくともつながってるだろう。父親が一緒なのだから。つくづくバカな父親だなと思う。
「これは絶対に許されないことだ。・・・だが、もういい。お前には失望した。もう好きに生きればいい。お付きは一人もやらん。一人で生きろ」
そんなこんやで、お叱りは終わった。
■
「あらやだ、見て。あの娘よ。イジメてたっていう・・・」
「なんてひどい子なのかしら」
好きに言えばいい。私はそれでは傷つかない。
なぜなら・・・好きに生きればいいと言われたのだ!こんなにうれしいことはない!今までは勉強ばかりで楽しいことなんて一つもなかったが、これからはなんでもできるのだ!
そう、やりたい事といえば!ずばり魔術!杖で魔術を使い、私は立派な大人になる!(関係ない)
(まずは本がいっぱいあるところに行かなきゃな・・・!)
バーンッ
扉を開ける。そこにはたくさんの本・・・ではなく、着替え途中のメイドがいた。
「きゃあああああ!?」
「ここじゃない」
バーンッ
扉を閉める。これで何回目だ。いつになったら魔術書と出会えるのか。探してたら日が暮れる!
あ、ドアここか?
バーンッ
「うおおおお!?」
着替え途中の男の人がいた。
バーンッ
よし、次を探そう。
イリスが図書室を見つける時は、夜中になっていた。
■
次の日、父上に呼び出された。
「イリス!!人の部屋をむやみに開けるな!!」
父上が怒鳴ってきた。
「関わらないんじゃなかったんですか」
「本当はな!お前に対する苦情が相次ぐから仕方なかったのだ!…ハア、お前、昨日は勝手に着かえ途中の人の扉を開けていたそうだな」
そうなのだ。私が開けたドアの奥には、必ず着替え途中の人がいたのだ。
「ほんとやめてほしいですよね。女の子の前で着替えなんて」
「お前がな!もういい!次からは勝手に部屋を開けるな!」
説教は終わった。
その日、城で働く者たちの何かを失わせたイリスだった。
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