書留3
予知夢という題の元に書いてはいますが、この書留は夢では無く現実に起きた異変として残しておきます。
2025年は特に動物の異変が沢山ありました。それまでは野良猫と目が合うとか、前を横切っていくとか、その程度だったんです。
初まりは雀の飛び方が気になった事でした。普段なら何の事は無い雀の鳴き声が、やけに耳につく様になったんです。そして聞こえた方を見ると、雀は視線を察知して軽く滑空しつつ横切っていくーーそんな事が何度もありました。
ですがこんなのは誰でも起こる、というより意図して雀を見ればそうなるものです。特別ではありませんでした。
珍しいと感じたのは、自分の影を私の進行方向にぴったりとなぞって飛ぶ雀が居た事。飽く迄も私の推測ですが、野生の世界で影は自分の存在がバレる一因となり得る為、小動物ほどに注意を払っている筈です。
お前の上に居るぞと言わんばかりの飛び方は烏の様な知能を感じさせ、又何かを訴えている様にも見えました。
こちらから返事をする術があったなら是非話しかけてみたい所ではありましたが、電線に止まっていた野鳥に手を振り声を掛けていた私の童心を、こんな時にばかり無い者ねだりするのは我儘というものです。
そんな変調の中で夏を過ごし、秋に差し掛かってからの事でした。いつもの時間に家を出た私は、分かれ道のうち決まって裏道の方を歩いていたのですが、脇の茂みから一羽の雀が飛び出して路上に降り立ったのです。
それは思いもしない形での遭遇でした。その茂みを雀が隠れ場所に使っているのは知っていましたし、そういった事を意識してからは前を通る際の私の挙動もゆっくりになったかも知れません。
それでも人間の進路を塞いで、且つ地面に雀が降り立つなど、餌を撒いて囲まれにいっている人達が惨めでならない。
人生の中で一体何度あるのかという神秘的な出来事でしたが、この時の私は「驚かせてはいけない」「この道は譲ろう」との考えで一杯。その場にしゃがんで鳴き声を真似て、コミュニケーションを図るなど全く浮かびませんでした。
今にして思えば惜しい事をしたなと思います。でも前向きな考え方をすれば、その雀は私に脅威を感じなかったのでしょう。
変わり者の雀だったんだねと、それで終わる話かも知れません。では此処でもう一匹の変わり者の話もしておきます。
先程も言いましたが、動物が自分より大きい相手の進路を塞ぐのは、余程実力が無い限り自殺行為です。
だから小動物は敏感なんです。聞いた事の無い音、入った事の無い部屋、嗅いだ事の無い臭い、そしてほんの少しの揺れにも。
その蜥蜴は私の玄関先に住んでいました。コンクリートのひび割れに潜り込んで、私の見えない所で。宛ら家賃は夜灯に引きつけられた玄関戸の虫掃除といった所でしょう。
そんな蜥蜴がある日、私の帰宅を仁王立ちで待っていました。歩行の振動に臆する事無く。
後一歩踏み出せば彼のもとへ足が届いてしまうという距離感の中で、予想だにしなかった状況に私は寸秒固まりました。まさか大人になってから蜥蜴と睨めっこするとは。
理解が追いついてきた私はとにかく踏むつもりが無い事を示すべく、慎重に、寝静まった家に侵入した泥棒が如く左足を一歩。すると彼もササッと移動。
続けて私が右足を出すと彼は遂に痺れを切らしたか、コンクリートの割れ目に逃げ込んでいった。その姿はこてんぱんにされた悪役が走り去ったかの様だった。私は何もしていないが。
特に目立った出来事を書き記しておいた。ゴキブリが自分の部屋で死んでいたとか、野鳥の接近距離が近くなっているとか、細かいのは多々あるけど、取り敢えずこれくらい。
2025/11/25 追記 箇条書
朝にかけて見た不思議な夢。たまに見る、目覚めまでが極めてシームレスに繋がった、現実と錯覚する夢。
ある日は枕元へ人型の白いシルエットの人物が近付いて来る夢。そして今回は布団の上に枕元と、大きな虫がのたうつ夢。その間、秒針が刻む音。私の部屋には電子時計のみ。
夜、蝙蝠(恐らく)が目の前を掠める。暗がりで姿ははっきりと見えず。家の前を歩いていて初めての出来事。




