チャラ男だった。
ルシアいたー!
木の上で寝てた!!そりゃ気づかないわ!
だって地上歩いてたんだもん。
さすが攻略対象。イケメンだ。
... 金髪って、チャラ男って感じだよな。
だから金髪なのか。
パチッ
「猫... ?」
「ニャッ?」
え?起きた?
え?やばくない?
「はあっ... 猫かよ... 」
猫で悪いかよ!
「なんかすっげーあきれた顔してる。
だって可愛い女の子だったらさお茶誘えるじゃん?あわゆくば付き合って... ~~」
チャラ男だ~。チャラ男だ~。
ご主人これと付き合うルートあるよな。どこが良いんだろう。顔か?やっぱり顔か?
「って、俺は猫に何愚痴ってんだ。
てかよくここまで来れたな。魔物いるのに。」
うわっ、何か疑われてる...
... 逃げるか?
「ま、身体ちっこいからばれなかったのか。
気を付けろよ~猫。怖~い魔物がいっぱいいるからな~」
そんなの知ってるよ。
もう体験したみだし... フッ...
「何だ、人をバカにしたような顔して... 」
「ニャニャニャー」
そういえば、ご主人はどうやってこんな森に入ったのかな... ?か弱いお嬢様が入れる森じゃないし...
「やっぱり綺麗な森ね... 」
下からご主人の声が聞こえてきた?
え?にゃ?
やっべ。隠れよ出会いイベントじゃん。
うわっ、このチャラ男もうネタ振りこいてる。すっご。ある意味尊敬。
『早く隠れろ。女の子との出会いの邪魔すんな。』
と、小声で言ってきた。
後で覚えとけよ...
そうして、私は隣の隣の木に隠れた。
ご主人とチャラ男はゲーム通りのセリフを話している。
推せる!!とは、ならない... あそこまでチャラ男丸出しにされると... でも、顔はいいからなあ... 美男美女?うーん...
すると、チャラ男は木の上から降りていき走り去った。
ん?さっき邪魔って言われたこと忘れてにゃいからな!!!
猫パンチをおみまいしてやる!!
急いでこっそり追いかけなきゃ!!