わたしの神様
――拝啓、わたしの神様。
どうか、わたしを苦しめて。
あなた様の絶大な力で完膚なきまで打ちのめして。
そうしたら、わたしは……。
……。
…………。
わたしは、どうなるだろう。
あなた様の絶大な力に心酔し、苦しみは潰え幸福だけがわたしを支配するか。
心折られながらも悔しさを覚え、烏滸がましくもあなた様と同じ力を手にすることを願い、手を伸ばすか。
あなた様のその力ゆえ、ひとはあなたを「悪魔」だと形容する。
人ならざるものだ、と。「鬼か悪魔か、それとも――」なんて、言われることだってある。
鬼でも悪魔でもないならば、残されているのはひとつだけ。
あなたは、神様。
わたしにとって、唯一の神様。
「――俺は鬼でも悪魔でもないですよ」
とある喫茶店。
一人の青年が、向かい合って座っている女性にそう言って笑った。
「たしかに、悪魔やら邪神やら、人外めいたものを登場させることは多いですし、鬼才の持ち主だなんて言われもしますけど。でもね、俺だってただの人間ですよ。三十六年前に生まれて、何事もなく育てられて、漫画にはまって自分でもかくようになって、ありえないくらいゆっくりと連載をしては世間の出版ペースには置いていかれるくらい細々と単行本を出しているだけの、ね」
「その細々とした漫画のすべてがベストセラーになり、兼業しなくても奥さまとお子様一人と一緒に暮らせていけているのがまずすごいことなんですからね、村田つづ先生」
青年と向かい合って座っている女性は、どこか呆れたような笑みを浮かべながら、小さな手帳に青年の言葉を書き留めていく。青年はそんな女性の姿を見ながら一瞬首を傾げ、しかしすぐに自分の左手薬指に目をとめ、ふ、と優しい息を漏らした。
テーブルの上には飲みかけのぬるいコーヒーが二つと、録音状態のスマートフォン。
「それじゃあ、本日のインタビューもよろしくお願いいたします」
「本当にいつもありがとうございます。人見知りの僕のために、いつも佐崎さんがインタビューをしてくださる。しかも佐崎さんが俺の漫画のファンでいてくださるなんて、そんな幸せなことはないですよ」
「こちらこそありがとうございます、村田先生。先生の言葉を、物語の裏側を、そして制作過程のことを、仕事とはいえ一番におうかがいできるなんて、そんな機会をいつもいつも私が頂いてしまって、もう、なんといったらいいか」
「っはは、たいしたことは話していませんよ。漫画をかくときも取材に応じるときも、俺は好きなようにやっているだけですからね。――それを言うと、今回出させていただいた新刊もそうなんです」
清楚な格好に身を包み、ふさふさとした髪を左に流して、たれ目を輝かせながら子供のように笑う青年の名は、村田つづ。稀代の天才漫画家、漫画界の鬼才、あるいは悪魔――そう呼ばれ、人気の高い漫画家だ。
「『悪魔を宿した者たちへ』ですよね? 連載の時からずっと追いかけてましたよ! 今回単行本になって、連載のときにはなかった要素も付け加えられていて。いやぁ……本当に面白い作品でした。私、この物語、大好きなんです!」
今日も持ってきたんですよ、と鞄から一冊の単行本を取り出したインタビュアーの名は、佐崎紀香。しっかと新刊を握りしめるその手にタコができインクで黒く染まっているのは、インタビュアーという職業ゆえか。胸ほどまである髪をハーフアップにした彼女は、その釣り目に村田に劣らぬほどの興奮を湛えて質問を投げかけていく。
「これは、人ならざる力を得た青年と少年が『邪神』と呼ばれる存在を打ち倒すために戦い、けれどその過程で人々に『悪魔』と呼ばれ忌み嫌われていく、そんな物語ですよね。今回、『悪魔』と呼ばれた二人がどんな終末を迎えるのかがはっきりとは明記されていませんが、それがまた物語の幅を膨らませているのがいいですよね」
「ええ、そうなんですよ。佐崎さんの言う通りです。『邪神』を倒した二人は、人ならざる力を使った、その代償のように命を失いますが、なにもない空間に飛ばされて『邪神』よりも高位な存在である『神』に生き返りたいか死にたいか、生きていくなら記憶を残しておきたいか失いたいか、と選択を迫ります。ここで、二人がそれぞれに答えを出してもよかったですし……正直に言いますと、俺の中でははっきりと答えがあるんです。二人ならこう答えるだろうな、っていう言葉がね」
「ほう」
二人のやりとりは、インタビューの真っ最中というよりも創作好きどうしの会話に近い。それでも、その方が深く物語の紹介ができるから、村田つづというひとの魅力が伝わるから、と編集部に言われたこともあってこのインタビュー形式が続いてきている。
「でも、つまらないじゃないですか。俺としては、読者の皆様にいろんな想像をしてほしいんです。彼らの今までの心情を自分事として捉えて、自分ならどうするか、あるいは彼らならどんな選択をすると思うか、考えてみてほしくって。だから答えをあえて書かずに日常風景の描写に戻したんですよ。彼らの守った街が、そして大切な人が、何事もなかったかのように生活していく姿を見せて、でも、彼らの大切な人たちの表情は、二人が生きているのか死んでしまったのか、分からないような表情にして」
「あそこは名シーンですよね。ネットではいろんな解釈が飛び交っていますけど、どうですか?」
「――いやあ、正直ね。全部目を通すようにしているんですけど、めちゃくちゃ面白いんです。自分の想像したような解釈をしている人もいれば、思いもよらないような突拍子もない解釈をしている方もいて。興味深いですよ。それこそ、二人に生死の選択を迫った『神』みたく、『きみたち人間って、本当に面白いよね』――なんて言いたくなるくらいには、楽しくて仕方がないです」
佐崎がメモを取っていた手を止めて顔を上げると、目の前の村田は、満面の笑みを浮かべていた。
それはそう、無邪気な、と形容するのがふさわしい笑顔で。しかし、そんな言葉では表現できない、胸がざわつくような感覚を覚えさせる表情で。
思わず佐崎は、束の間呆然として、しかしすぐに我に返って口を開いた。
「――ひとつ、お伺いしたいんですけれど」
飛び出した言葉は、驚く程にかすれている。口の中が、カラカラになってしまっているのが分かる。
「はい?」
けれど、村田はそれを気にも留めず、なんてことないように首を傾げた。
「村田さんの物語には、悪魔や邪神が多く登場しますよね。神様や、魔法使いも」
「そうですね」
「では村田さんは、人ならざる者の存在を信じますか? 早い話……『神』は、存在すると思いますか?」
彼の垂れ目が、楽しげに大きく見開かれる。
「いいですねえ。俺、大好きですよそういうの。
結論から言うと、俺は神様なんていないと思っていますよ。それと同時に、この世界には大勢の『神』がいると思っています」
てのひら返しをするような矛盾。佐崎が思わず「えっ」と声を漏らすと「いや、失礼」と村田はくすくす、笑いをこぼした。
「この世界に、人ならざる存在はいないんです。もし存在しているなら、俺の書いた物語のように世界が滅びかけているかもしれない。あるいは、人と共存していたっておかしくはない。でも、実際そんなことは起こっていないでしょう? つまり、そういうことなんですよ。
でもね、佐崎さん。『神』ならたくさんいるんです。世界を一から創り上げ、人の命運を左右することのできる『神』はね。……誰だと思います?」
……分からない。
佐崎が髪を揺らしながら首を振ると、村田は――目の前の青年は、口の端をにいっと持ち上げる。
純粋な子供のような。そのはずなのに、なぜかどこか邪悪さすら感じる、悪魔じみた表情をして――。
「――俺ですよ」
光を放っているはずなのに底の見えない彼の目に魅入られてしまって、佐崎は身動きが取れない。
体が、いうことを聞かない。
「俺はある意味、『神』なんですよ。俺だけじゃない。この世界中にいる大勢の創作者、みんながひとりひとり、『神』なんです。だって、そうでしょう? 俺は今回、『悪魔を宿した者たちへ』という名前の世界を創った。この物語の世界を創り、その中に生きる人々を生み出し、登場人物の命運を握っているのは、俺自身ですからね。……たしかに、全ての命運を握っているとは言い難いかもしれませんけれど。登場人物たちは、自分の思いもよらないところで勝手に行動したり、思いがけない言葉を発することもありますけれどね。でも、最終的に物語の中でどんな道を歩ませるのかを決めるのは、俺なんですから。
――神を信じない者が神を名乗るなんて、こんなに侮辱的で烏滸がましいこともないかもしれませんけれどね。でも、信じていないんですから、別にいいでしょう?」
ぞわり、佐崎の肌が泡立つ。冷たい震えが走って、思わず、身を縮めて目の前の青年を見上げた。
「もしかして……作中に登場した『神』は、まさか、」
「さあ、どうでしょうね? 俺自身かもしれないし、あの世界には本当に『神』がいるのかもしれない。その解釈は、あなたも含め、皆様にお任せすることにしましょう」
その方が面白いですしね――。
くすり、となお笑いをこぼす彼に、佐崎はインタビュー冒頭の言葉を思い出す。創作もインタビューも好きなようにやっているだけだ、と語った青年の姿を。
「あなたは――村田さんは、好奇心の塊のような人ですね」
「っはは、よく言われます。俺、こんなに図体は大きくなっても心は小学生のままですからね。これからも、自分が『これだ!』って思ったこと、興味深いこと、楽しいことに突っ込んでいきたいですね」
そう語る村田の姿は、自身でも語るように小学生のように眩しく、はつらつとした明るさがあった。
二人のやり取りは村田の最新作の内容に言及しながら続く。
ある程度話が進んだところで、ふと、佐崎は手を止めてテーブルの上のスマートフォンに触れた。
録音一時停止のボタンを、軽くタップする。
メモも筆記用具も離してテーブルの上に置き、「ここからはインタビュー記事には載せない話としてお伺いしたいんですけれど」と話を切りだした。
「『悪魔を宿した者たちへ』に登場する『神』は、結局のところ……あなた自身なんですか?」
「……佐崎さんは、どう思います?」
どこか縋るようにも見える真剣なまなざしで問う佐崎に、村田は感情の見えない笑みを浮かべた。
「せめて佐崎さん自身の解釈を聞いてからじゃないと、お答えできないですね」
テーブルに肘をつき、前かがみになってじっと質問者の目を見つめている。ゆったりと手を組んでは放すその姿は、驚くほどに悠然としていた。
「……願望に、近いですけれど。
私は、あの『神』は、村田さんじゃないと思いたいです」
「へえ。その心は?」
「村田さんは……私の知る村田さんは、たしかに、あの『神』みたいに愉快そうに笑いながら人生の選択を突きつけてきそうな人ではあります。面白いから、と。けれど……でも、多分、心のどこかで登場人物たちに申し訳なく思っていそうでもあるな、と思っていて。人ならざる力を手にして嫌われてしまう主人公たちを書きながら、心苦しく思っていそうだな、って。
インタビューを通じて話している限り、あなたは、すごく正直で素直な方です。自分が楽しいと思うことを隠しもしない。だから……あの作品中の『神』であってほしくない、です」
「たしかに、それは本当に願望ですね」
ゆっくりと身を起こして、もうすっかり冷めきってしまったコーヒーを口にしながら、村田は目を細めた。
「やっぱり俺は、佐崎さんが思うほど優しくはないので、答えはお教えできませんね。これからも自分なりの解釈を深めていってください。でも……佐崎さん。あなたは、よく人のことを見ていらっしゃいますね。
――ああ、ここはインタビューに書いてもいいですけど。俺は、常日頃から周りをよく見ることを大切にしているんです。世界にあふれている楽しいことを見落とさないように。そして、『楽しい』を拾い上げて他の人と分かち合えるように。それが、創作をするうえで大切なことだと思っているので」
青年の言葉に、佐崎は何度も、何度も頷く。
「佐崎さん、本題に戻りましょうよ。今回はちょっと、自分がなにを大切にして漫画をかいているのか、この先どんな物語を書きたいと思っているのか、お話ししたいと思っていたんですよ」
「ええ。ぜひ聞かせてください」
女性の指が、軽やかに録音再開のボタンをタップする。
そして、インタビューもとい二人の会話は再び盛り上がり、そしてつつがなく取材の時間は終わる。
「今日は楽しい時間をありがとうございました」
「いえいえ、こちらこそ。今回もいい記事ができそうです」
そんな言葉を交わしあって、それではまた、と二人は別れた。
そのはず、だった。
取材の帰り道、村田はふと、今日のことを思い返す。
「……佐崎さんって本当に不思議な面白さのある人なんだよな。深く作品を読みこんで色々考えてくださるし、本当に人を見る目があるというか、観察力が高いというか」
それにしても、と、青年は少しだけ優しい色を目に浮かべて。
「――あの作品中の『神』であってほしくない、か」
あの作品中で描いた『神』は、好奇心旺盛で、それでいて身勝手な、理不尽な存在だ。自分と似ている部分も、異なる部分も両方孕んだ、そんな存在。
「じゃあ、佐崎さんは俺にどんな『神』でいてほしいんだろうね?」
(そのままでいてほしいです。あなた様には、これからもその絶大な力であなた様の世界を創り上げていってほしい。何事にも興味を持ち続け、好奇心の塊のような方であり続けてほしい。面白いと思う方へと走り抜けて、その先に創り上げた素晴らしい作品でわたしのことを完膚なきまで打ちのめしてほしい。わたしにこれ以上ない理想を見せつけ、あなた様の足元にも及ばないというこの現実を突きつけてほしい。その一生埋まらない差で、わたしのことを苦しめてほしい。
あまりに烏滸がましいことと分かっているけれど。けれど。
――ああ、神様。わたしは、あなた様のようになりたい)
声には、出さなかった。
自分がそばにいると分かれば、村田は――『神様』は、自分を遠ざけるだろうと分かっていたから。
ただ、村田には気づかれないように少し距離を取って、ずっと、ずっと、彼女は――佐崎は、彼の後を追い続けていた。
(今日の取材も、楽しかったなぁ。自分の創作に生かせそうな有意義なお話を伺えたし、それに……神様の新しい一面も、見ることができた)
取材のメモを見返しながら――そのメモには、インタビューには載せないと約束した内容もなぜか、書き残されている――、佐崎は満面の笑みを浮かべた。
二人のやり取りが取材のそれではなく創作好きの会話に近いのも、村田が佐崎相手に創作の深い話をでき、佐崎が村田の作品の良さを会話から引き出せるのも、なんてことはない、実は佐崎自身も村田と同様、昔から細々とではあるが漫画をかいている創作者であったからだ。
昔からたくさんの漫画を読み、いつの間にか自分でもかくようになり――村田とは違い、世間に認められることはなく、趣味の範囲内で今でも漫画をかき続けている。それが、創作者としての佐崎の姿だった。
(神様の漫画を初めて読んだとき、わたしは、あまりに苦しくて死ぬかと思った。心臓を握りしめられたみたいで、胸が苦しくて、息ができなくて。それがどうしてなのか知りたくて、あなた様のことを調べた)
そんなとき、ライターの仕事をしていた佐崎に「村田の取材をしてほしい」と持ち掛けられたのは、幸運だったのか否か。村田がヒット作を生み出しては、佐崎がその良さを最大限に引き出した記事を書いて紹介する――そんなサイクルが生まれるのに、時間はかからなかった。
(知れば知るほど、あなた様はわたしの理想そのものだった。好奇心の塊のような人で、楽しいことには迷わず突っ走る。純真で、けれど悪魔みたいな一面もあって、幼さゆえの残虐さみたいなものを見せてくるときもある。でも根っこはとても優しい方。そして、自分が様々な物語で楽しんだ分、自分の紡ぐ物語で他者を喜ばせたいという思いが根底にある。
――神様だ、と思った)
ふと、村田が商店街の中にある文具店に足を踏み入れる。
佐崎も距離を取って入店すると、村田は高級筆記の区画で店員を呼び止め、ペン先が柔らかいことで有名な国内品の万年筆とコンバーター、そして同じメーカーの、四季にちなんだ名のつくインクを購入していった。
(あの方は、普段はデジタルで入稿しているけれど、アナログだってすごく綺麗に描ける方。――近日、サイン会があるんだっておっしゃってたから、そのときに使うのかもしれない)
佐崎自身は何も買わずに退店して、再び自らの理想を追いかける。
(……こうやって神様のことを知ろうと思ったのも、神様にお会いできたからだった。
神様に初めてお会いした日、わたしは、理想を目の当たりにして、自分の足元に転がる現実との差に絶望して、ああ、だから苦しくて辛いんだって分かって……筆を折ろうとした。でも、そう、あの日、わたしはファンアートを描いていったんだ。それを震える手でお渡しして。そうしたら、神様は『すごくお上手ですね』って、目を丸くしていってくださった。『愛が伝わる絵ですね』『ありがとうございます。……登場人物を愛してくれて、俺は嬉しいです』『よかった。この物語をかいてよかったです』――本当に、嬉しいお言葉だった。
神様が喜んでくださる絵を描けるなら――神様に認めていただける絵を描けるなら、もっと頑張りたいと思った。もっと描いて、少しでも神様に近づきたい。それにきっと、自分がきっかけでわたしが筆を折ったと知ったら、悲しまれてしまう。……それは、嫌だ)
村田がどこかで足を止めたなら、自分もその場所で足を止めて村田がなにを見ているのか目に収める。なにを見て、なにを考えているのか、青年の足取りをそのまままねるように、佐崎は歩く。
(けれど、描いても描いても、あなた様との差は縮まらない。どうやったらあなた様のような絵が描け、魅力的な物語が思いつくのか。わたしには、分からなかった。だから……あなた様と同じ景色を見ようと思った。同じ景色を見て、あなた様のことをもっと調べて知って、少しでも追いつきたい。
今のわたしは、あなた様が思う以上にあなた様のことを知っている。あなた様の本名も、世間には公表していない家族構成のことも、ほかにもたくさん。――なのに、わたしはまだまだ、あなた様の後ろ姿を追いかけることしかできない)
どこまでも、どこまでも。
佐崎は、村田の進むのと同じ道を行く。
(――わたしの神様。わたしは、ずっとあなた様についていきます)
「わたしの神様」をお手に取ってくださり、ありがとうございました。いかがでしたでしょうか?
作者である私はものすごく楽しみながら書きましたが、それと同時に「これはホラーなのか……?」とも思っていました。いや、夏のホラー企画に作品を出すとき、毎年思っています。
今は良き関係性(?)の二人ですが、観察力の高い村田のことなので、どこかで佐崎の行動には気がつきそうな気がします。その時は、はてさて、どうなることやら。続きを書く予定はありませんが、想像を膨らませてみてもいいかもしれません。
最後になりますが、長々しい後書きも含め「わたしの神様」を最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!