エピローグ
「こんにちは」
「こんにちは」
仕事の帰り道、桂木丈助の前に現れた人
「これをどうぞ…。」
「あぁぁ、ありがとう」
そう言って、泣いた。
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「こんにちは」
「こんにちは」
その人は、一ノ瀬倫に何かを差し出した。
「本当なんですか」
一ノ瀬倫は、涙を止められなかった。
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「こんにちは」
「こんにちは」
上條陸の家の近くに、その人はいた。
「これを、どうぞ」
「本当ですか?」
「はい」
非科学的ものは、信じないつもりだった。
なのに、何故か信じてしまった。
溢れる涙を止められなかった。
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「こんにちは」
「こんにちは」
浜井凌平に、その人は何かを差し出した。
「これは…」
そう言って、浜井凌平も泣いていた。
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「こんばんは」
「こんばんは」
村井美鶴の仕事帰りに、その人は現れた。
「これどうぞ」
「これは…」
涙が止められなかった。
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「こんばんは」
「こんばんは」
伊納円香の家に帰る途中で、その人は待っていた。
「これを…」
「本当なんですか?」
「はい」
伊納円香は、涙が止められなかった。
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悔やんでいた6人の前にやってきた人
去る時に、こう言った。
「亡くなった人は、愛を贈っているんです。何故?受け取ろうとしないのですか?受け取れば、謝罪や怒りなど無意味な事を知るのですよ。」
そのひとが、去る瞬間に……
6人は、静かに泣いていた。
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新しい未来の扉が、開かれる。
それぞれの、新しい未来へ
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その為に、現れた人
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次の未来に進むためにやってきた人




