伝説vs大魔王
更新しようとしてもちょっと目を離すと文章が消えます。それが3回。
泣きそうです。
「«次元構築»」
ん？何をしているかって？
ヤツは仮にも世界を滅ぼした龍だからな。俺とヤツが戦えば宇宙が消えかねん。よって、俺が全力で楽しめる……………もとい、世界を守るために次元を作っているのだ。
「«断界»」
次元くらい軽く破壊してくることを期待して、さらに結界を張っていく。
これならある程度全力を出しても大丈夫だろう。今の俺だと油断してると負ける可能性まである。
転生するとき、俺の力に対応できるような器がなかった。そこで、力の大半をすべての宇宙にばら撒いた。その際いくつかの宇宙は消滅したが、ちゃんともとに戻しておいた。
まぁそんなわけで、
「いつか回収しにいくかな」
それはさておき、
グルアァァァァァァァッッッッッ
空気が震えている。迷宮の壁がいくらか破壊された。
「さすがは伝説の龍。というか転生して以来初めての戦闘だな」
デュラハン？あれは戦闘とは呼ばん。
「そろそろか」
瞬間。
床を破壊して巨大な顎が現れる。
――――――冥王龍«シヴァ»
「やっとお出ましか」
――――――さあ
「楽しませてくれよ？」
そこは何もない空間
突如として現れる、2つの強大な気配
それは次元の中心でぶつかり合い
――――――そして――――――
「«瞬間転移»」
俺はヤツが何がアクションを起こす前に、俺の作り出した異次元空間に転移させた。
見たかッ、これが魔力の正しい使い方であるッ
さて。奴さんも待ちきれないようですし。
「早速始めますか」
グルアァァァァァァァァァァッッッッ
騎士が名乗りを上げるように、お互い言葉(？)を交わす。そして。
「うぉっ！？あぶねっ！！」
巨大な尻尾が頭の横をかすめる。今避けてなかったら頭が消し飛んでたよな！？
「やられたらやり返すよな？」
奴さんの頭に向けて殴りかかる。相手も尻尾で薙ぎ払いにかかる。
衝撃。
そのまま張り付いて2撃、3撃と浴びせる。
冥王龍の魔力が高まる。耐えきれなくなった空間が歪み始める。
え？まってくれないかな？お、落ち着こ？それはちょ―――――
一撃で世界を破滅へと導いたという灼熱のブレス。世界最強レベルの結界がミシミシと音をたてる。
――――――やっべぇ。
咄嗟に魔力で防御してなかったら死んでたな。
おもしろい。
俺は防御に回していた魔力を極限まで圧縮する。
「防いでみせろ」
強大な魔力を完璧に制御する。少しでもミスれば全宇宙の半分は蒸発する。
お前なら――――――
伝説の龍も負けじと魔力を高めていく。
――――――できるだろう？
「«概念魔法»――――――」
――――――«概念魔法»
この世に存在するモノ全ては、理の中にある。人も、動物も、魔物も、神すらも。
その理を捻じ曲げることは最高神ですら許されない。いや、不可能である。
しかし。
歴史上唯一、それが可能な存在。
その者が«大魔王»と呼ばれた所以。
「――――――«滅»」
刹那
次元が
消滅した
