プロローグ
基本、思いつきでやっていこうと思います
いまから約1000年前、大魔王という存在があった。
人類はその存在をおそれ、ありとあらゆる手を尽くして大魔王を討ち取ろうとした。
しかしその全てが、大魔王どころかその部下である四天にすら及ばなかった。
そんな時に更なる厄災が襲いかかった。
異界からの魔物の襲来。
今までに確認されていた最強の魔物は───厳密には神獣だが───始祖龍であった。
しかし異界からの魔物の強さは、その比ではなかった。
そいつらは惑星を破壊できるほどの力を有していた。
そんな魔物を討伐したのは1人の男だった。
まるで飛んできたハエを振り払うかのように───実際そうだったのかもしれない───まさに瞬殺だった。
人々はその男を英雄と呼び、大いに感謝をした。
その男は言った。
───異界の魔物に対抗する組織を作れ
───ダンジョンを攻略しろ
自分たちの身は自分で守れ。これはそのための手助けとなる。
と。
そしてある日突然その男は姿を消した。
世界のどこにも存在しない。
それは、その世界から大魔王が消えた瞬間であった。
それからしばらくして、人類は異界の魔物と戦える力を手にした。しかし、平和な時代は長くは続かなかった。
───ダンジョンからのスタンピード
───特異点の発生
この2つの出来事は人類に大きな被害をもたらした。今までにないほどの強さを持つ魔物が発生した。
人類は考えた。
───異界からの魔物に対抗するには、異世界から勇者を呼び寄せれば良いでは無いか、と。
これが現在、魔陽歴3052年のことだった。