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完璧な人でなくたっていいじゃない
「ウィリアム様、元帥様から出頭命令がかかっております。」
「かしこまりました。直ちに向かいます。」
軽く溜息を吐きつつ歩く男は、いや少年はまるで気負った様子もなく目的の部屋へ向かうい、軽くドアを叩く。
「お忙しいところ申し訳ございません。ウィリアムです。」
「あぁ、入れ。」
「失礼いたします。」
「まあ、楽にしてくれ。」
「・・・。それで話とはなんでしょう?元帥。」
「実は、上層部からの命令でな、ある組織の抹殺を頼まれてな…」
「なんでいつも、自分で解決できない命令を受けるのですか?俺、前に言いましたよね 。元帥、貴方は俺をなんだと思っているのですか?」
「本当にすまない。しかしだな…」
「もう、どうしようもないと言う事ですね。」
「あぁ。ウィリアム、そなたに命じる。そなたの特S級魔法で組織の抹殺をしろ。」
「これで最後です。この任務が終わってから俺はこの軍を抜けさせてもらいます。最後の依頼くらいきっちりこなすのでそこのところは安心してください。概要が決まり次第連絡をください。」
「あぁ。では退出してくれ。」
「失礼いたします。」