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1-3

アクセス解析の存在に気がつきました。

こんな拙作でも読んで頂けることに感謝をしつつも前の全面的改稿を申し訳なく思ったり……

ご迷惑をお掛けするかも知れませんが今後もお読み頂けると幸いです。

「しっかしタロさんは凄い戦い方するね」


「そうですか?個人的には武技使うより、アシスト無しで急所狙った方が楽なんですけど……」


「普通はアシスト無しだと当てるのさえ苦労するレベルだよ……急所狙ったり、回避しながらカウンターなんて、リアルでなんかやってたの?」


「いや、なんもやってないですね。らんさんもチュートリアル15日ぶっ通しでやればあれくらい楽チンですよ」


「……そういうもんかなぁ?β終わったら次は挑戦してみようかな。今度教えてよ」


「いいっすよ。βっていつ終わるんでしたっけ?」


「3ヶ月だね。面接の時に聞かなかった?」


「……話し半分でした」


「とほほだよ」


 道中6回ほどエンカウントし、500セスタ換算の素材を貯めつつ



 バリスタとは違って木造建築が並び、剥き出しの土の道が伸びている。開拓村って感じかな?


 らんさんの後を付いていき、広場にある石碑に触れた。


「よし、これでOK。じゃあ早速……ん?」


 三人組が寄ってくるのが見えた。


「よっ、らんらん。久しぶり」


「や、ダイゴスおひさ」


 らんさんに話掛けた大柄のヒューマがこちらに視線を向けた。


「もしかして彼が?」


「……ははっ、秘密。」


 なんのことだかわからんが、らんさんから肉汁が滴る。ジュルっ 旨そうだな。


「やぁ、初めまして私はダイゴス。らんさんのフレンドでヒューマのタンクの、ロール担当をしている。でこっちが……」


「ワシは与作。アタッカー兼武器の製作担当じゃ。見ての通りドワーフをしておる」


「私はエレナ。ヒーラー兼ソーサラーよ。見ての通りエルフね」


「これはご丁寧に。ヒューマのコタローです。ソロやってます。スタイルは……なんだろう?」


「彼は格闘家なのかな?動きがスタイリッシュ過ぎて良くわかんないけど」


「いやぁ、らんさん誉められても何も出ませんよ」


「誉めて無いんだけど……ヘイくんからは飛び出してきそうのが恐いね」


『呼びました?』


「呼んでない!呼んでない!」


 らんさんとヘイがコントを繰り広げていると。


「いやぁ、マジだったのか……」


 ダイゴスさんが呟いていた。


「ん?どういうことですか?」


「君は知らないのかい?掲示板だよ。らんらんが昼に情報を投下していてね。ちょっとした話題になっている所だ」


「あぁ、そのこと言ってたのか。把握しました」


 広げていい云々はそのことだったのね。


「所でフレンド登録しないかい?」


「あ、お願いします」


 ダイゴスさん、与作さん、エレナさんとフレンド交換をした。


「所でこれからどうするつもりだい?」


「実は森に向かう途中でして」


「そんな装備で大丈夫かのう?」


「まぁ、大事なアイテムも無いですし。物は試しってことで」


「ならいいか。まぁ気を付けるにこしたことはないと思うがな」


「ですね。死なないように頑張ります」


 その後、ダイゴスさん達と別れ、らんさんと森へ向かった。


 森で狩ること4エンカウント。


 グレーウルフのみで1匹、3匹、2匹、2匹であった。らんさん換算で約800セスタなり。


「ここってグレーウルフしか出ないんですか?」


「基本そうだね。他にはホーネットとフォレストベアだけど、ホーネットは巣を攻撃しなきゃ襲ってこない非アクティブ、フォレストベアはボスエンカだから最奥だね」


「はぇー。効率良いけど飽きそう。誰かフォレストベア倒した人っていないんすか?」


「まだね。まぁさすがにそろそろ誰かクリアするだろうね。すぐそこだし、見に行って見るかい?」


「大丈夫なんすか?」


「昼だからね。きっと誰か挑戦してるよ。もししてなくても広場に入らなきゃ大丈夫だよ」


「なら行ってみますか」


 数分で到着した。編成を見ると、盾ヒューマ、弓エルフ、大剣ライカン、ヒーラーエルフとバランスの取れたパーティーが戦闘を行っていた。


 事前のシュミレーションが万全なのか、危うげなく戦局が進んで行く。大きなダメージは見られないものの剣は毛を削ぎ、弓は皮を穿ち着実にダメージを重ねてゆく。


 戦闘開始5分後くらいだろうか、戦況が一変した。


 大剣の一撃を受け仰け反った所である。カッと目を見開いたかと思うと咆哮、毛を逆立て怒りを露にする。


 先程まで軽いダメージにも嫌がるような反応を見せてたのが攻撃一辺倒となった。周囲の木も纏めて薙ぎ払う。


 木の破壊に伴いホーネットもアクティブになると防戦一方となり、盾役のヒューマが落ちた。


「さて、もう終わりだね巻き込まれないうちに戻ろうか」


「ほいさ」


 何事も無くベナレスへとたどり着いた。


「タロさん、ボスの感想は?」


「あの堅さが問題かなぁ。序盤は隙ありありだったけど今の俺じゃあ抜けなさそう」


「だよねぇ」


「でも、本当にあと一手あればって感じだったね」


「うん、あと数日ってところかな?タロさんも挑んで見るのかな?」


「うんにゃ、地道に基礎かな。素材の種類もまだ少ないし先に行きたいけど地力がねぇ、金もねぇ無い無いずくしだよ」


「そっか。ガンバだよ!僕はそろそろ落ちるね。お疲れ様ー」


「おつおつ!また宜しく!」


「またねー」


 らんさんが手を振りながら落ちた。プレーヤーもMOBの死亡時と同じエフェクトなんだ……


「よし、狩に戻るか……の前に腹減ったな。一回素材売って腹ごしらえするか。」


 ギルドで素材売却し、近くの宿屋で軽食を取りながらヘイに今後の相談をする。


「ねぇヘイ、遠距離攻撃って何がお奨め?」


『うーん。弓ってことじゃないですよね?』


「出来れば。金欠だからね、消耗品使うのは避けたいし、回収の手間が掛かるのも避けたいかな」


『となるとお奨めは2案ですね。魔法か流星錐です』


「魔法はわかるけど流星錐ってアレ?」


『翔林寺のアレですね。流石に店売りはしてないですが、材料は道具屋で揃いますしね』


「その案いただきます。サンキューヘイ」


『いえいえ』


 食事を取り終え、道具屋で糸と分銅と持ち手を350セスタで購入し広場で組み立てる。


「最初は5mくらいでいいか、ヘイ動画見せてー」


『はいはい』


「よし、後は練習あるのみ!……っと魔法も練習したいなー。流星錐の練習の邪魔にならないように練習したいな。」


 思考認識で風を足の周りをぐるぐると回るように発動させよう。邪魔にならないし。慣れてきたら腕と順番にやっていこうか。最終的には武器を誘導出来るレベルになれば捗るなぁ……





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