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源実朝が「北の3代目に」

生まれながらの。

では必ずしも無い

長男としてこの世に生を受けたわけではありませんが

諸事情ありまして

最高権力者の地位に据えられることになった

と言う点で

共通項の多い

源実朝と3代目『北の将軍様』。

では実朝が

鎌倉幕府3代将軍では無く

北の将軍様の3代目に就任しました場合、

実朝はどのような政策を遂行することになったのか?

について綴ってみようと思います。


まず共通するところとしましては

意外にも実朝は

独断で物事を決めるところがありまして

代表的なモノの1つが

当時、中国大陸の南部を支配していました

宋(南宋)の国に渡ることを実行に移すべく

船を建造したことがありました。

家臣の諌めも聞かず。

……で出来上がりました船を

由比ヶ浜に持って行きましたところ

その船は

一度として浮かぶことは無く

そのまま海の中に吸い込まれていったそうにございます。

予算が無かったのか?

そもそも計画に無理があったのか?

わかりませんが

それ以前に

海に浮かばない船が造られたことから考えますに

(……こっそり家臣が裏から手を回したのでありましょうね……。)


その後、船を建造した責任者がどうなったかについて

記されているモノはございませんが


これが今の北の将軍様でありました場合

間違いなく

(……文字通り、この世から)

になることが予想されるのでありますが


ここからは相違点。

実朝の時代。

頼家の時もそうなのでありましたが

御家人同士の権力争いが頻発した時代でありまして

その御家人同士の争いに巻き込まれる形で

頼家は……。

を実朝は見ていたこともありましてか

たとえ反乱を起こした謀反人に対しましても

基本

恩赦を与える。

と言う政策を採用しています。


ただその恩赦により

恩赦を受けた側が心服したのか?

と言えば

必ずしもそうでは無く、

改めて成敗しなければならなかったこと。

実朝は最期。

どのような末路を辿ることになったのかを見ていきますと

北の3代目が行っていることでもしない限り、

自分の身を危うくすることになってしまう……。

今の日本に暮らしている視点からでは

理解することの出来ない事情が潜んでいるのかもしれません。


相違点をもう1つ。

北の将軍様。3代目は

実質的な宗主国とも言えます

お隣の国の言うことを聞かないところがある。

と伝えられているのでありますが


もし実朝が3代目。北の将軍様に就任しました場合、

対外政策はどのようなモノになるのか?

を考える1つのヒントとなりますのが

実朝と朝廷との関係でありまして

両者はどのような状況であったのか?

と申しますと

ベッタリ

でありました。

朝廷内での出世の早いこと早いこと。

家臣に諌められようが

聞く耳を持たず

ひたすら自身の朝廷内での地位を高めるための運動

(要は金銭をばら撒き続けること)

に精力を注ぎこんでいた。

これと同時並行して進めていましたのが

宋の国への使節の派遣。

と内政面を支持者である北条氏に握られていたこともあるのかもしれませんが

こと対外政策に関しましては

直接利害がぶつかり合うことが無かったことも関係しているとは思われるのでありますが

良好ないし宥和を通り越しまして

下手をしますと

武士の独立を危うくし兼ねないようことに

邁進していたことから考えますと

少なくとも

今のような

メンツを潰すようなことをすることにはならなかったと思われます。


ただ国内の求心力を高める点で弱いところがあるのかもしれません。


で。実朝が北の3代目に就任後。

これらの施策を行った結果。

最期どうなるのか?

を想像しますと


本来、鎌倉幕府の3代目将軍となるべき人。

実朝の後援者たる

北条氏と対立関係にありました

2代将軍頼家の息子を排除していなかった結果。

鶴岡八幡宮で。

となった歴史を見ての

あとだしジャンケンでしかありませんが

仮に北の3代目を実朝が継いだとしました場合、

たぶんでありますが

天寿を全うすることが出来た確率は

かなり低いものとなったことが想像されます。

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