ありがとうございました
イロハ四十八文字のタイトルで、私の自分史の様なものを書かせていただいて、それを沢山のかたが見て下さっているのが解り、本当に楽しい毎日でした。
長い間お付き合い下さって、ありがとうございました。
「ん」のところで書いています様に、この元の文章は72歳の時に一年くらいかけて書きました。
「所帯道具」の前に「女子高生チヨ」も48編書いています。
「女子高生チヨ」は還暦で夜間高校に行った時に感じた“イマドキ”と、私の育った“戦後の十代”の対比を書いています。それを書いたり思い出したりしているうちに、十代だけではなく、もうちょっと書いて見ようと思って、還暦から12年経った自分の干支が廻って来た72歳で「所帯道具」を書いた訳です。
次の干支が廻って来る時は私は生きているだろうか〜〜?
現在は75歳で、後期高齢者といわれる年齢です。ちなみに夫は81歳。
夫は7年前の膵臓癌手術の残していた部分に癌の疑いが見れたという事で、11月末から手術入院をしています。
それで私は自転車で20分程かけて、毎日病院に通っています。
夫はシャワーも自由にしますし、院内を歩く事も出来ますが、食べる物が油断をすると肺の方にはいるので、軟らかく、比較的カロリーのすくないものを食べているので、体力がないのです。本人は美味しいものや歯ごたえのあるものを食べたいといつも言っています。
マぁ私としてはこの寒さ。暖かくなくなるまででエエんちゃう?
と思ているのです。が、本人は帰りたがっています。
そんなこの頃ですが、昔の思いでではなく、今は日々の出来事を「詩」形式で文章にしています。
一番最近のものをここにコピーします
掃除機
二年前
引越の手伝いに来ていた高校生の孫息子が
「ここは、古い掃除機使っているなぁ〜」と言った
「これはあんたが産まれる前から使っているよ」と答えた
今朝
ホットカーペットの上のゴミを
上手く吸えなくなった掃除機に
「ながい付き合いやねぇ〜。ちょっと力が弱って来たね」
とねぎらって
フローリングに移った
ここでは上手に吸っていたので
「まぁもうちょっと頑張ってや.ありがとう」
と言いながら操作していたら
モーター音が止まって
プンともスンとも言わなくなった
コンセントを入れ直したり
コードも引っ張ってみた
でも何も言わない
動かなくなった
いま夫は膵臓癌の再発で入院中
点滴コードに繋がれながらも
ブツブツもんくも言えて
動いている
永年付き合ってくれた掃除機が
身代わりになってくれたのか
掃除機は買い替えられる
長い間ありがとうございました。
チヨ/藤井千代江
平成30年5月15日
「所帯道具」を書いていた私、藤井千代江は、現在77歳で夫(88)と二人で生活しています。
この度喜寿の記念に「所帯道具」を少し書き直して、自分史の賞に応募しましたから、全部削除しました。