少年1
ここは家だろうか?
下から声が聞こえる
「威風?起きなさい。」
威風?僕の名だ。
「起きなs・・・
なんだ?どうした?
僕は急いで階段をかけ降りた。
そこには真っ赤な血を流した女性がいた。
いや、あった。と言うのが正しいのだろうか。
この人は死んでいるのだから。
「威夜華が暴走したらしいぞ!早く逃げないと殺される!!」
外から声が聞こえる。
威夜華?
僕は知っている?
僕の頭の中をたくさんの何かが駆け巡る。
何かが蘇りそうになる。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
ぼくはおもいだしたくない。
このままずっと
ワスレテイタインダ
バッ!
目が覚める。
体に服が汗でべっとりとへばりついていて気持ちが悪い。
今の夢はなんだったんだ?
夢?なのか?
そして、ここはどこだ?
なにがあったんだっけ?
そうだ。
僕は1人の少女に負けた。
引き込まれそうなほど美しく、見ただけで恐怖を覚えるような真っ赤な瞳を持った少女。
君は一体だれなの?
知っている気がした。
見たことがある気がした。
そう考えた瞬間に激しい頭痛がおき僕はまた気をうしなった。