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退屈なので。

作者:

僕はどれだけの力を持っているのか。

それは僕が生まれてから死ぬまでの間に

自分自身が見ることはできるのだろうか。

今のようにこの自分のテリトリーである

部屋から出ずとも、それは見れるのか?

もしもそんな力を持っていなかったとしたら

僕の何が今の僕を動かしている?


何を望んで飯を食い、寝て

絵を描いたり、部屋の窓を開けたり

好きな本を読んでいるのだろう。

好きな何かを持っているのだろう。


これは完全な欲であり、自分の行動力であるのに

間違いはないはずなのに

それ以外の何の力を自分はもっていればいいと

望む?


誰も救ってくれはしない。

メリットやデメリットの世界に

人間は生きている。

誰も何もしてくれないから、

僕は何もしない。

それを誰よりも分かっているのに

手は出ている。

目の前に座り込んだこの子に

手がでている。

確かにさしのべた手がここにある。


僕に何ができる?

この子に対して僕はどれだけの力を

持っている?発揮できる?

不確定なものは嫌いだ。

無責任は嫌いだ。責任って何だ。


そうすると、この手は。


何か悩んでいたって

何か苦しんでいたって

どうせ自分が言ったところで何が変わる。

自分に何ができる。

僕が何を持つという。

悲観的と言っていいのか

諦めているというのか、

それすらもわからないでいる。


僕は何を諦めている。

僕は何を見ている。


胸が締め付けられる。

この胸の痛みは何だ。

この子を見ているからか。

この子の瞳にうつる

僕自身を見ているからか。


痛々しいこの子を見ているより

その子を見ている僕を

見てしまう。


それが人間。

それでも人間。


だから僕は死なずとも生きない。

人間はベールに包まれてすらいない。

ただ、どの人間も自分をベールに包みたいと、

全てを包んで、何もなかったことにしたいと。

そう願っている。


そして僕は

またいつもと変わらずに

太陽がまぶしく反射したガラスの窓に

いくつかのいらつきを覚えてカーテンを閉める。


さあ、夜だ。

退屈だな、寝るか。





思ったこととか現代の若者たちってこういうことも

考えたりするのかなああ、とか思いました。

実際、僕もクズでニータイム生活してるので

こんな気持ちになったりして。


共感できる人、いるのかな。 笑

いると嬉しいです。

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