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カフェの幼女の言葉に従って婚約破棄をした令嬢の話

作者: 山田 勝
掲載日:2026/03/14

「そこの給仕!早くお茶を持って来ないか!カタリーナを待たすな!」

「ただいまお持ちします!」


「ライナー様、私は大丈夫ですわ・・・」


 今、婚約者とカフェにいる。

 私の婚約者ライナー様は私を大事に想ってくれている。だけど、時々暴走するわ・・・でも、頼りになるわ。



「やっときたか。カタリーナ」

「フフフ、ここのお紅茶美味しいですわね」


「ちょっと、席を外すぞ」

「はい、ライナー様」


 ライナー様、お花を摘みにいくのね。


 その時、ヒソヒソ話が聞こえて来た・・・幼女の声だ。



 ヒソヒソヒソ~


「皆しゃま、聞きしたか~、あれはダメな男です」

「何故ですか?一見、頼りになるともとれるのです」

「わ、私は分かりませんわ」


 まさか、ライナー様のこと?幼女が3人カフェにいる。その後ろをメイドが付いているわね・・・・



「ダメで馬鹿な男なの~、何故、ダメか~、立場の弱い人に対する高圧的な態度なの~、それは結婚したら、自分に向かって来るの~」


「なるほどなのです」

「フウ、わ、私のデビット様は優しいですわ」



「そして、何故馬鹿かと言うと・・・食べ物を作る人に恨みを買うのは大馬鹿なの~」


「なるほど、変な物を入れられてしまうのです」

「ヒィ、わ、私、マリーにお礼を言うわ」



 思わず席を立ち幼女の方に向かう。


「ちょっと、貴方たち・・・・」


「ハニャ、聞かれたの~」


「ライナーのことね。ライナーの根は優しいわ」


「そうなの~、盗賊の根も優しいの~、良かったの~、じゃあ、行くの~」


「ちょっと、待ちなさい!」


 何か心に引っかかったので、後をつけた。




 同じ通りの店に来た。


 ここは・・・


「はんばーがー屋?」



「入るの~」

「「「はい」」」

 店に入ったら、ヒゲモジャの中年の男性が料理をしていた。


「らっしゃい!あ、メアリー様、お疲れ様です」


 あの間延びをした話し方をする幼女はメアリーというのね。



「えへへへ、メアリー様に教わった肉挟みパンです」


 不思議な肉料理だわ。パンが食器になっているのね。



 その時、ライナーがやってきたわ。


「やあ、カタリーナ、どうしたのだ。いきなり店を出て」

「ライナー様」


「おっ、変わった店だな。パンに肉を挟むのか。まるで蛮族の食べ方じゃないか?」


 すると、店主の顔色が変わったわ。


「うっせー、客人じゃなきゃ、あっちに行けや」

「な、なんだ・・・と、はい」


 えっ、ライナー様は大人しくなったわ。



「「「ポテトなの~」」」」

「オレンジジュースもつけて欲しいの~」

「はい、ただいま」


「かあ、のどごしのオレンジジュース美味しいの~」



 もしかして、ライナー様は・・・

 思うことがあったわ。



「あの、メアリーちゃん、教えて下さい」

「はいなの~」



 めありーちゃんから一癖も二癖もある店を教えてもらった。

 そして、ライナーと伴に店に行く。



「はい!そこ、お好みやーき。まだ焼けてないよ~!食べない!」


「何だと、ここは客に料理を作らせるのか?!」

「そういった仕様の店だよ!」


 鉄板屋に行ったら、女将さんに注意されてライナー様は怒り出したわ。


 だけど、


「おう、アリー、どうした?」


 店の奥からガタイの良い亭主さんが出てきたら。


「ああ、うむ・・・」


 言葉が少なくなったわ・・・・




 そして、


「カタリーナ!おかしな店にばかり案内してぇ!」


 私に怒りだしたわ。

「・・・婚約は破棄で・・」

「カタリーナ!?」



 婚約は破棄をした。


 その後、ライナー様の評判は使用人達の間で芳しくないと聞いたわ。


「お嬢様の婚約者だから、黙っていましたが・・・メイドが日頃の暴言に耐えられなくなって、お茶に、ぞうきんの絞り汁を入れたりしていますわ」


「え、そうなの?私もライナー様のお屋敷でお茶を飲んだわ!」

「大丈夫ですわ。お嬢様は評判がいいですわ」



 そうか、使用人との関係、気をつけなくてはいけないわ・・・



 ライナー様はお腹を壊したと聞いたわ・・・・




 そして、私は・・・



「みなしゃま、投資の仕方なの~、まず商会のドアを見るの~、綺麗だったら可能性があるの~」


「「「はい」」」


 メアリー様の後を追いかけている。



最後までお読み頂き有難うございました。

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