カフェの幼女の言葉に従って婚約破棄をした令嬢の話
「そこの給仕!早くお茶を持って来ないか!カタリーナを待たすな!」
「ただいまお持ちします!」
「ライナー様、私は大丈夫ですわ・・・」
今、婚約者とカフェにいる。
私の婚約者ライナー様は私を大事に想ってくれている。だけど、時々暴走するわ・・・でも、頼りになるわ。
「やっときたか。カタリーナ」
「フフフ、ここのお紅茶美味しいですわね」
「ちょっと、席を外すぞ」
「はい、ライナー様」
ライナー様、お花を摘みにいくのね。
その時、ヒソヒソ話が聞こえて来た・・・幼女の声だ。
ヒソヒソヒソ~
「皆しゃま、聞きしたか~、あれはダメな男です」
「何故ですか?一見、頼りになるともとれるのです」
「わ、私は分かりませんわ」
まさか、ライナー様のこと?幼女が3人カフェにいる。その後ろをメイドが付いているわね・・・・
「ダメで馬鹿な男なの~、何故、ダメか~、立場の弱い人に対する高圧的な態度なの~、それは結婚したら、自分に向かって来るの~」
「なるほどなのです」
「フウ、わ、私のデビット様は優しいですわ」
「そして、何故馬鹿かと言うと・・・食べ物を作る人に恨みを買うのは大馬鹿なの~」
「なるほど、変な物を入れられてしまうのです」
「ヒィ、わ、私、マリーにお礼を言うわ」
思わず席を立ち幼女の方に向かう。
「ちょっと、貴方たち・・・・」
「ハニャ、聞かれたの~」
「ライナーのことね。ライナーの根は優しいわ」
「そうなの~、盗賊の根も優しいの~、良かったの~、じゃあ、行くの~」
「ちょっと、待ちなさい!」
何か心に引っかかったので、後をつけた。
同じ通りの店に来た。
ここは・・・
「はんばーがー屋?」
「入るの~」
「「「はい」」」
店に入ったら、ヒゲモジャの中年の男性が料理をしていた。
「らっしゃい!あ、メアリー様、お疲れ様です」
あの間延びをした話し方をする幼女はメアリーというのね。
「えへへへ、メアリー様に教わった肉挟みパンです」
不思議な肉料理だわ。パンが食器になっているのね。
その時、ライナーがやってきたわ。
「やあ、カタリーナ、どうしたのだ。いきなり店を出て」
「ライナー様」
「おっ、変わった店だな。パンに肉を挟むのか。まるで蛮族の食べ方じゃないか?」
すると、店主の顔色が変わったわ。
「うっせー、客人じゃなきゃ、あっちに行けや」
「な、なんだ・・・と、はい」
えっ、ライナー様は大人しくなったわ。
「「「ポテトなの~」」」」
「オレンジジュースもつけて欲しいの~」
「はい、ただいま」
「かあ、のどごしのオレンジジュース美味しいの~」
もしかして、ライナー様は・・・
思うことがあったわ。
「あの、メアリーちゃん、教えて下さい」
「はいなの~」
めありーちゃんから一癖も二癖もある店を教えてもらった。
そして、ライナーと伴に店に行く。
「はい!そこ、お好みやーき。まだ焼けてないよ~!食べない!」
「何だと、ここは客に料理を作らせるのか?!」
「そういった仕様の店だよ!」
鉄板屋に行ったら、女将さんに注意されてライナー様は怒り出したわ。
だけど、
「おう、アリー、どうした?」
店の奥からガタイの良い亭主さんが出てきたら。
「ああ、うむ・・・」
言葉が少なくなったわ・・・・
そして、
「カタリーナ!おかしな店にばかり案内してぇ!」
私に怒りだしたわ。
「・・・婚約は破棄で・・」
「カタリーナ!?」
婚約は破棄をした。
その後、ライナー様の評判は使用人達の間で芳しくないと聞いたわ。
「お嬢様の婚約者だから、黙っていましたが・・・メイドが日頃の暴言に耐えられなくなって、お茶に、ぞうきんの絞り汁を入れたりしていますわ」
「え、そうなの?私もライナー様のお屋敷でお茶を飲んだわ!」
「大丈夫ですわ。お嬢様は評判がいいですわ」
そうか、使用人との関係、気をつけなくてはいけないわ・・・
ライナー様はお腹を壊したと聞いたわ・・・・
そして、私は・・・
「みなしゃま、投資の仕方なの~、まず商会のドアを見るの~、綺麗だったら可能性があるの~」
「「「はい」」」
メアリー様の後を追いかけている。
最後までお読み頂き有難うございました。




