5月17日(土)〜5月18日(日)
祖母の家に行くと、ちょうど掃除機をかけているところだった。自分が使う二階の部屋を掃除し、階段もダスキンで拭いてくれた。こういう人だから、と玄関を開けてくれた叔母が言う。
家を出てってと言われたというと、祖母はしばらく口を結んで黙っていたが、まあお父さんも体が動かなくてつらいんだよと言葉を結ぶ。自分のために怒ってくれているのがわかり嬉しかった。人のために怒るというのは、自分にはできない。
夜八時だったが、ご飯を出してもらう。竹輪? の煮物と家から持ってきた肉を焼いてもらう。お風呂に入るかも訊かれたが、明日入ればいいと思いやめておく。
犬も連れてきたので、一緒に二階へ。出してもらった布団にはいって寝る。下で祖母と叔母が話しているのが聞こえた。口論しているようだった。
十二時頃に寝たのに、起きたのは十一時過ぎ。印象が悪いので朝には起きようと思っていたのに、すっかり眠ってしまった。足も若干筋肉痛だった。
昼ご飯を食べると、母に電話。様子を聞く。昨日は荒れたらしく、朝五時頃まで父が怒るのに付き合っていたらしい。便も出たらしく、母一人で処理をしたという。大変だったなと思った。
叔母によるとNHK受信料は世帯構成員が非課税だと免除になるようなので、その旨を父に伝えてもらう。また今後は買い物のレシートは取っておく、通帳を記帳した際は見せる、ことなども約束する。帰っていいか訊くと、謝ってと言うので不服に思いながらもここが落としどころと思い、帰ることにする。
その旨を祖母に伝えると、〇〇ちゃん(自分の名前)なにか悪いことしたの? と言ってくれる。自分の味方になってくれるのがありがたい。なんて謝ればいいかなとぶつぶつ呟くと、心配かけてごめんなさい、これでいいんだよ、と返答。あまり卑屈になっても後々大変であるし、毅然とした態度も大事なのかもしれない。ただ父が納得してくれるか……。
家を出ていくとき、父は老人ホームに入る、離婚すると言っていた。意地を張っているのか本気なのか分からないが、まあそれならそれでいいかとその時は思っていた。ただ一晩経ってみると、せっかく退院したのに老人ホームに行くというのも可哀想な話であるし、それに父が離婚したら生活費は自分で工面しなければならず、また母に遺族年金も入らない(どっちが先に逝くかは分からないけれど)。
いろいろ考えると、今のところはとりあえず一緒に暮らすのが無難なように思えた。
帰りに百均でジャポニカ学習帳(父の筆談用)、タワシ、ビニール紐を買って帰る。
「心配おかけしました。怒ってごめんなさい」と言うと、「反省してる?」と文字で帰ってくる。うんうんと頷く。それからは父に羊羹を買いに行ったり、明日の施設(お風呂、リハビリなどの日帰り)の準備などをしていた。