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不定期日記 2025  作者: O馬鹿者
2025年(令和7年)
34/54

11月9日(日)

 朝から母が酒を飲んでいる。

 虚ろな目で、ろれつが回らない感じで、台所の椅子に座ってゆらゆらと揺れていて、用もないのにガス台の前で火をつけようとしたり。そんなことはやめてほしい。

 そういう状態の母を見ていると、生理反応的にむらむらと抑えられない怒りが湧いてくる。別に酒を飲んでもいいけど、痴呆や白痴みたいな目をしないでほしい。引っ叩きたくなる。

 一度悪い飲み方がはじまると、しばらく続くので始末が悪い。見ている限り、躁鬱の“鬱”の状態と連動しているんじゃないかという気がする。母は調子が悪くなると寝ていることが多い。そしていまも、いびきをかいて寝てしまっている。

 本当は精神科の薬とアルコールはいけないのだが、母の楽しみは酒と煙草だけなので、それを取り上げるのも可哀想で、何だかんだ買ってきてしまう。自分が飲みたいのもある。

 しばらく断酒しようかと悩み中。でも、何だかんだまた買ってきてしまいそうだ。

 つまらない。話し相手がいない。心が暗くなる。

 父は隣の部屋でパソコンをしている。昨年の10月末に脳出血で倒れて以来、半身不随でベットの外に出ることが難しい。しかし頭ははっきりしているので、ベットの付近をうろちょろされるのがいやだというプライバシーの意識がある。自分も、父とつまらない摩擦を起こしたくないので、なるべく近寄らないようにしている。

 この間も、父が自分について母に話しているのを聞いて、少し納得がいかなかったのでカーテン代わりにしているシーツ越しに反論したのだが、そうしたらむこうも面白くなかったようで、半分喧嘩のような状態になってしまった。

 結局、自分も謝らず、なんとなくギクシャクした状態が続いている。

 最近はやさぐれた気持ちになることが多く、間を空けずに風俗に行ったりしている。

 父からもらった小遣いを使わせてもらった。

 5万と2万で、計7万封筒に入れてあったが、あと残り1万しか残っていない。

 使ってしまったら、いろいろと身動きが取りづらくなってしまう気がしたので、取っておくつもりだったが、鬱憤晴らしに使ってしまった。

 なんだかんだ、ホテル代合わせると2万を超える出費になる。財布に痛い。

 残り1万も、そのうち使ってしまうだろう。

 だが実は、その他にも自分の貯金がある。

 父には最初、通帳を見せろと言われたが、見せなかった。

 額が額なので、見せたらガソリン代でいいから出せと言ってきそうだ。

 風呂と台所、トイレはあるが、2部屋の長屋。そのうち1部屋は父のベットが占領している。

 つまり残りの1部屋で自分と母は寝て起きて生活している。

 ある意味住み込みで介護しているようなものなのだから、もちろん生活費はすべて父に払って頂く。



 自立も考えたが、自分には生活能力がない。

 仮にフルタイムで働いたとしても手取り14万が限界。障害年金と合わせても、20万に届かない。

 貯金を崩せば当分は何とかなりそうだが、赤字だ。それなら家に寄生させてもらう方がお金も溜まる。だが同時にストレスも溜まる。

 友達もいない。父と母が死んだら、文字通り天涯孤独になるだろう。

 よく、「みんな頑張ってる」というが、

 頑張りたくない。

 それが自分の本音。

 辛くて死にたいと思うことはないが、生きてて楽しいと実感する瞬間もあまりない。

 この先もあるように思えない。

 底なし沼に恐る恐る足を入れてみる感覚。

 生きられるだけ生きて、その先は――と思索を巡らせることで、

 死、という未開の土地は、詩的表現の宝庫だ。

 たまに不健全な考えごとをするのも、文章を書くうえでは必要だろう。

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