10月15日(水)
昨日、急遽父方の祖父から「膝が痛くて動けない」と電話がありました。
自分は母の方の実家とは交流があるのですが、父方の家とはいろいろあり、あまり良く思っていなかったので、正直自分で救急車を呼んでくれないかなという思いもあったものの、しょうがなく車で祖父の家にむかうことにしました。
父の兄弟は四人いますが、みんな市外や県外にいるので、近くに助けに行けるのが自分だけだというのもありました。
家についてチャイムを鳴らすと、「○○か?(わたしの名前)」と返答があり、「そうです」と返事をすると、杖をつきながら祖父が玄関を開けてくれました。
家の中は散らかっており(これは元々ですが)、祖父も九十歳に近いので大変なのだろうなと。くわえて祖父は祖母(認知症で九十歳を越えている)の面倒も見ており、二泊三日のお泊りを挟みながら、たまに家で面倒をみるという生活をしていました。
九十歳のひとが九十歳の面倒をみるという、過酷な現実。
故あって、今まで祖父とはずっと関わりたくないと思っていましたが(自分のことを悪く言われたとか、そういうわけではありませんが)、施設に預けきりにもせず祖母の面倒をみている祖父を、素直にすごいと感じる部分もありました。自分だったら、たぶん施設に預けてしまうと思う。
車で送っていこうかと思っていたのですが、杖をつきながらでも歩行が危険らしく、祖母の介護関係者からまず車椅子と松葉杖を届けてもらうことにし(祖父が自分で電話をかけていました)、それでも自力で乗せていくのは難しそうだったので、救急車を呼んで運んでもらうことにしました。
近くの個人病院でしたが、救急車だったので急患扱いで見てもらえました。
治療室で、膝のなかに溜まっていた水(黄色かった)を抜いてもらい、その後軽い注射を打ってもらってとりあえず処置は済んだようでした。湿布をもらって、病院の前に車をつけ、松葉杖をつきながら何とかのってもらい、自宅へ送迎。
祖父は、お礼として箱に入ったお菓子と一万円札をくれました。それはありがたくもらっておくことに。
そこから話好きな祖父の話をしばらく聞いている流れに。
どうも息子たちのことは良く思っていないようで、わたしも「父(半身不随でベットでの生活をしています)に会って頂けませんか」と言ってみましたが、ダメでした。
自分たちがこんな状態なのに顔を見に来ないことに、かなり思うところがあったようで、その辺の考えは頑として変わらない様子でした。
たしかに、こういう状態なのに誰もこないなんて面白くないだろうな……と思う一方で、(半身不随の息子に対し)そこは親が折れてくれても良いんじゃないかと思う面もあり、複雑な心境になりました。
遺産は全部孫たちにやるつもり。じいちゃんは自分の死んだ後に孫たちがびっくりしているのを楽しみに見ているんだ、というようなことを言っていましたが、自分としてはどう受け止めてよいのかわからず、ただただ黙って祖父の言葉を聞いていました。
つい一年前までは、身内の死や介護など、まだまだ先の話かと思っていましたが、もうまさに瀬戸際に来ている現状に、いろいろ大変だなと思う日々です。




