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不定期日記  作者: O馬鹿者
2025年(令和7年)
20/31

7月17日(木)

 深夜、お好み焼きをつくる。せっかくなので父にも分けようとしたが、「俺ぱさぱさした物はダメなんだ」と断られる。脳出血の後遺症? で飲み込む力が弱いため、普段もおかゆを食べているくらいだから、仕方がない。

 今は祖母の家を離れて、自分の家に戻ってきている。どうも祖母は背中が痛いらしく、「しばらくそっちで預かってくれない?」と母に言ったのだそう。

 祖母も八十五であるし、体の事情を考えるとしょうがない面もあるのだろう。しかし、なにか憮然としてしまう。じゃあ、今度自分が家を出ていけと言われたら、次はどうすればいいのか?

 血がつながっているとはいえ、完全に人に頼り切ることはできないのだなと、今さらながら思う日々だった。

 パート先もやめたので、この機会に経済的に自立できればと思い、フルタイムの求人を探す。パチンコ屋や牛丼屋のアルバイトも考えたが、接客にどうしても自信が持てない。結局、自分ができそうなことは清掃。ハローワークの障害者雇用を見ていると、ちょうど良さそうな求人があったので、一時はそこに決めようと思ったが、せっかく辞めたのだから少し違うことをしたいと思い、もう少し求人を探してみることにした。

 するとネット求人で寮の管理人というものを見つけた。住み込みで社員寮の管理人をするらしい。ここから三十キロ以上離れた町なので、やはり家からの通勤は難しい。実質一人暮らし、ということになる。

 基本は清掃のようだが、それでも少しステップアップしたような感はあるし、悪くはなさそうだと思い、応募してみると、すぐに面接の日程を決める連絡がきた。明日、事務所?(派遣会社らしい)で面接を受けることになっている。

 採用されれば、今までと生活がガラッと変わることになる。そして今までとは違う自分になれるかもしれない。

 人間、変わる節目があるのではないかと、最近思う。今がその時のような気がする。

 どう転ぶにせよ、自分はどうせ人並みの人生を送ることは難しいのだから、失敗覚悟で飛び込んでみるのも一興なのではないかと、最近はそんな気がする。

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