6月20日(金)
支援員さんにこれまでのことを相談。
隠し撮りした父が癇癪を起こしたときの動画や自分が破壊した障子の写真を見せ、また最近いろいろと外の人間(父の病院関係など)と接する機会があり、もういろいろなしがらみから抜け出したいので、精神病院に入るか、いまのパートをやめて静養しつつA型作業所やチラシ配りなどをして気を落ち着けたい、ということを訴えるが、冷静に意見を述べられる。
「A型作業所は出勤日数が決まっているので、休むとどこかで穴埋めしなきゃいけないから今の会社以上に大変だと思う」「チラシ配りも……年金もらってる人たちの小遣い稼ぎのようなもの」「○○さんらしからぬ行動(障子破壊について)」「精神病院に入りたいという思考自体、普通とは違うので、まあ相当疲労が溜まっているんだろうなと思うけど」等々。
言われていることは最もだけれど、なんだか空振りをしてしまったような感覚。そうではなく、ただ共感して欲しかったのだ。「○○さんらしからぬ行動」ではなく、「相当ストレス溜まってたんだね」とか「お父さんがこうだとイライラもしちゃうよね、俺もこんな状況になったらそうだと思う」とか、なんでもいいので寄り添うような言葉が欲しかった。
支援員さんも午後に会議が入っているせいか、なんだか時間を気にしているような、「こんなことで相談しに来られてもしょうがない」というような空気を感じたので、自分も早めに退出(それでも一時間くらいは話していた)。
あまり依存関係にならないようにある程度は距離をもって接するのも必要なのかもしれないが、なにか一言心からの言葉を頂ければという、やりきれなさだけが残る結果になってしまった。
今日のパート時間は、ずっと頭の中で支援員さんの悪口を言っていた。
パート後、家に帰宅。
電話をかけても出ないので、たぶん疲れて寝ているんだろうと思っていたが、やはり想像通り眠っている母を発見。父になにか言われないように、玄関越しに声をかけて起こそうとしていると、なかにいる父に呼ばれる。
父、ベットに対し十字になるような格好で、身動きがとれない様子。おそらく自分で車椅子から移ろうと思い、上手くいかなかったのだと思う。
背中に滑るシートをいれて、父の右手を取って姿勢を直させる。上手く頭をベットにつけられると、そこからなんとなく和解ムードになる。最初こそ「口が悪すぎる」とこの前のことに触れられるが、けれど口にしたのもその一言だけで、その後は「帰ってきてもいいよ」と意外にも父の方から歩み寄るような言葉を口にする。
やはり母と二人だけでは大変なのだろうか。……なんだかこちらも急に可哀そうになってきて、できるなら手伝ってあげたいとも思うが、やはりあんなことを起こした後なので、もう少し祖母の家にいると返事する。
「それでもいい。好きにしたらいい」と父は返す。多少の親心もあったのだろうか。
その後、母を起こして駅へ向かう。
三井住友銀行のお金をおろすため、支店がある仙台までの新幹線の券を、みどりの窓口で購入する。車椅子なので指定席の空きがなく、自由席かデッキにいるような状態になるという。父はともかく、母は腰が悪いので席が取れなければ大変だろうなと思う。
とりあえず当日の往復分を購入(帰りがいつになるか分からないので片道だけと伝えていたが、係の人が気を利かせてくれたのか帰りの分も発行してくれた。ただし時間は未定)。
久しぶりに母と話す。
父も当初は「あんなことをするのは普通じゃない」とか「謝るまで家に入れない」と言っていたらしいが、だんだんと態度が軟化していった模様。また、息子が義母の家に厄介になっていることを気にしてもいるらしい。仙台にいったらお土産を買っていく、と父なりに気を遣っているようだ。
また訪問看護のことについても話す。四十分しかいないので、大したこともやってもらえないこと。リハビリの人から「残酷なことを言うようですが、これからは体もあまり動かなくなる」と言われたことを聞く。「頑張れば杖使って歩けるところまでいくのかなと思ってたから、がっかりしちゃった」と母。
もう悲観し始めるときりがないので、喋れるようになったことや、家で自由に暮らせることなど、良いことを考えるしかないように思う。
その後、買い物。適当にすぐ食べれそうなものを購入。父の好きな菓子パンやスナック菓子も買う。
母を家に送って、自分は市民プールへ行く。
最近一時間ぐらい泳いでくることが習慣になっている。お風呂も省けるから都合がいい。障害者手帳を使うので無料。
潜水の練習や、少し平泳ぎなどをしてみる。ドルフィンキックは少しずつコツが分かってきた気がするが、平泳ぎのほうはダメで、やっていると股関節が痛くなる。蹴り方が間違っているのかもしれない。
少しバタフライもやってみたが、溺れたカエルみたいな動きになってしまうので、すぐやめた。




