表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不定期日記  作者: O馬鹿者
2025年(令和7年)
12/31

6月5日(木)

 今日母と話していた時に、ふと自分の顔を鏡に写っているのをみたら、喋っている間の自分の表情の動きのなさに驚いてしまった。

 少し目を細めてはいるけれど、それ以上の普通の人がしているような表情の動きがあまりない。もっと表情を変化させながら話しているのだろうと思っていたのでショックを受けてしまった。

 そういえばこの前支援員の方と面談をした時も「表情が豊かになってきた」と言われ、その言い方に少し引っかかるものを感じていたのだが、やはり自分で思っているほど人並みに表情筋を動かせていないのだ。

 緊張しているとき、自分は表情筋が強張ってしまう。なにか自分の心に重石がのっかっているような感覚があって、それが表情をつくることに対して邪魔になっているようだ。

 それはやはり障害のせいなのだろうか? 知能検査を受け、各IQに開きがあることから発達障害の傾向があると言われているが、しかし昔はもう少し自然に笑ったりできていたような気がする。昔からこうではなかったと思うのだ。

 それとも自分で気づかなかっただけで、もともとこういう傾向はあったのだろうか。

 自分自身で表情をつくることを意識してしまうと、よけいに動きがぎこちなくなってしまう。

 自分でこじらせてしまっている部分もあると思う。

 恥ずかしいというのは、障害なのだろうか?

 緊張するのも、障害のせいなのだろうか?

 人並みに感じたり、考えることはできるのに、それを表情や仕草で表現するのが苦手なのだ。

 障害ならば、これはずっと続いていくのだろうか。それとも年を取れば"人並みに"表情豊かになってゆけるのだろうか。

 今朝はそんなことばかり考えてしまった。



 最近は日記の書き方にも悩みはじめてきた。

 なにを書いても父の悪口になってしまう。日常の些細なことをできる限り記録することで"大変だった"という感情をそのまま残して置きたいと思ったのだが、どうも上手くかけておらず、結局不幸自慢のようになってしまっている。

 個人の日記ならともかく、いちおう不特定多数に見られる場所なので、あまり病人の悪口を書くのもどうかと思うし。

 日記というのも難しいものだと思う。



 父の破いた通帳や折り曲げたカードの再発行の手続きをする。

 ただ本人が銀行に行けないため、なかなかスムーズにことが運ばない。

 また傷病手当の振り込まれる銀行も変更してほしいとのこと。自分たちにお金をいじられたくないらしい。そのための新たな口座開設を頼まれた。本当に馬鹿馬鹿しい。だったら自分で介護タクシーで行けばいいのに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ