3.『登場人物の一覧』と『浮雲の概要』
『浮雲九十九番地』、削除する予定でした。
でも、カクヨムさんで応援マークを頂いて、無責任な終わり方だなと反省しました。
小説家になろうで、読者さんに読んで頂いているのに、消すのは間違っているなと。
ペース遅くなっても最後まで書きます。
浮雲は、地獄でも極楽でもない死後の世界。
迷い込んだら、番地を進む度に一日が経つ。
地獄逝きか、極楽逝きか、戻れるチャンスは、四十九番地まで。(つまり、死後に、四十九日が終わるまで)
それまでに浮雲を出られた霊は、これまで皆無。
五十番地に着いたら、もう地獄にも極楽にも逝けない。
そんな霊の為に、高瀬川 清次郎は、浮雲小学校を建てた。
せめて、妖怪となって生きられるよう願って。
浮雲小学校は、主として、妖怪になる為の学校。
保持妖怪の子供たちは、本来、家庭教師がつくので通わなくていい。
しかし、学校に行くと、仲間同士で遊べて楽しい。
それで、通う子供は段々と増えて、今では、本格的な妖怪の小学校になった。
1.五香松 覚子
ヒロイン。極楽逝きだったが、浮雲に迷い込み、九十九番地に辿り着いた。
保持妖怪になるほか生きる道がないので、浮雲小学校に通う。
来た当初は、長髪で花柄のワンピースだった。
浮遊の練習中に、男子にパンツを見られて以来、ワンピースもスカートも履かなくなった。ジーンズのみ。
今は、髪を、ばっさり切って肩までしかない。
150cmの瘦せ型で、目がパッチリの美少女。
2.高瀬川 世眠
保持妖怪の五大名家の一つ、高瀬川家の一人息子。
背は、139cm。髪は短い。
大妖怪の曾曾おじいさん;清次郎(浮雲九十九番地の創立者。浮雲に小学校を建てた)と同じ緑眼。
顔立ちは普通。鼻は低く二重。
万年補習組。跡継ぎになりたくないので、勉強しないだけ。
任侠があって、友情に厚い。
三歳の頃から、老舗焼鳥の常連。
三宝は幼馴染。
覚子が好き。
3. 下鴨 三宝
覚子の親友で、カッコと呼んでいる。
世眠は、幼馴染。
五大名家の一つ、下鴨家の四女。
下鴨家の四女または四男は、三の付く名を貰うのが慣例。
母親(三十五番地の狼族出身)の血が濃い為、神経が昂ると頭に犬耳が生え、茶色い目が銀色に変わる。
背は160㎝。
顔立ちは、丸顔で可愛い。少しだけ吊り目。
学校成績はクラス二番。クラス一しっかり者で、ちゃっかり者。
4.五香松 姐子
身長は170㎝。
老舗焼鳥の五老次郎さんから『五香松の姐さん』と慕われている。
二十年前、五香松一家が牛耳る九番地から脱走。
浮雲小学校に逃げ込んで、先生になった。
5.五老次郎
背は190cm。
漢気あふれる老舗焼鳥の店主で、亡くなった清次郎と仲が良かった。
死人でも妖怪でもない。
若いころ美丈夫だったで、名残がある。
世眠たちには、正体と本名を明かしていない。知っているのは、清次郎だけだった。
九十九番地が出来る前から、死人相手に商売をしていた。
清次郎に頼まれてからは、九十九番地の入り口を護っている。
喋り方は、本人いわく、江戸っ子風。
若いころ板前に憧れていたので、恰好だけは板前さん。
ピンクの前掛けは、姐子からの贈り物。
かつて、姐子からの告白を、歳が違いすぎると断ったが、両想い。
6.五香松一家
九番地には、誘死妖怪が棲んでいる。
彼らは、人間の苦痛を増幅させて自殺へ追いやる質の悪い妖怪。
その親玉が、五香松一家。
本家の長女、姐子を裏切り者と見なす。
匿う浮雲小学校を潰そうと企み、今回の下界実習で、子供たちを陰謀に巻き込む。
子供たちは、力を合わせて、奉公屋たちの手も借りながら、一家の野望と陰謀を打ち砕く。下界実習中にクーデターを起こす。