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炎焔の鎧  作者: なとな
第6章 絶望
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第6章登場人物

■灼熱の拳アクイラ

 灼熱の拳アクイラ、19歳。モルス伯爵領アスカリ出身で、ルナリス傭兵ギルドに所属する中級傭兵ランクエメラルド。徒手空拳を主体とする戦士で、特に蹴り技に秀でているが、「灼熱の拳」の異名を持つ。黒い短髪に紫色の瞳を持ち、筋肉質な体型が特徴。

 戦闘では火属性を操り、「炎の鎧」により蒼炎焔、翠炎焔、白炎焔、邪炎を使い分ける。宝石の妖精ジェンマと夜明けのアウロラを従え、瞬時の判断力と反応速度を活かした先手必勝の戦術を得意とする。森姫カイラから学んだ格闘技を駆使し、応急処置技術にも長ける。

 仲間との絆を大切にし、戦闘では冷静かつ迅速な判断を下す。野外活動や自然と触れ合うことを好み、鶏肉が好物。甘いものは苦手。育ての親は先代水の聖女アクアリアであり、姉にセリカがいる。ルーナ、セレナ、テラ、カイラ、リーシャ、エリス、ベラトリックス、ヴァルキリー、アカンサとは深い関係を築いており、現在はセレナ、テラ、ジェンマ、アウロラと同居し、カイラ、リーシャ、エリスも居候中。

 四つの祝福の証を手に入れることを目標としており、残るは風の聖女の祝福のみ。聖王としての地位を目指すことを半ば強制的に掲げさせられている。現在は魔界にてリーナと共に魔族ルクレティアに飼育されており、その運命は波乱に満ちている。


■水の聖女ルーナ

 ルーナは、「水の聖女」として人々から崇められる少女。銀色の長いウェーブヘアと深海のような青い瞳を持ち、その儚げな雰囲気は見る者に癒しと畏敬を抱かせる。幼い頃に両親を殺され、「幻想の巫女」として生きてきたが、復讐を果たしたことで聖女としての宿命を受け入れた。

 水属性魔法の使い手であり、攻撃と回復の両面に秀でる。特に聖水魔法による奇跡的な回復能力を持ち、条件付きながら完全蘇生も可能。夜になると魔力が増幅し、より強力な魔法を発動できる。傭兵としての実力もありながら、戦闘ではサポート役として仲間を支える。

 性格は穏やかで内向的だが、アクイラには強く信頼を寄せ、依存している。趣味は天体観測で、夜空を見上げながら静かに物思いにふける時間を大切にする。甘いものが好きで、特にフルーツタルトを好む。

 服装は水の聖女らしい清らかさを意識しながらも、肌の露出が目立つデザイン。水色の聖女衣装に加え、繊細な刺繍入りのブラレットやレース付きショーツを身につけている。装飾品には魔力増幅効果を持つ水晶ピアスや、聖水の力が込められた蒼玉のペンダントを携える。

 現在はアルゲンテア伯爵領カラスティアの都に暮らし、聖女としての使命を果たしながら新たな生活を送っている。かつては夜に一人で涙を流していたが、アクイラと出会ってからは涙を見せなくなった。


■白銀の薔薇リーナ・アルゲンテア

 リーナ・アルゲンテアは、名門アルゲンテア伯爵家に生まれた貴族であり、「白銀の薔薇」の異名を持つ剣士である。彼女は魔法研究に秀で、光属性の魔法と剣技を組み合わせた独自の戦闘スタイルを確立している。知的で冷静な性格を持つが、その内面には強い情熱を秘めている。

 紅色のロングヘアはやわらかく波打ち、黄金の瞳は気高い光を宿す。白く透き通る肌は、貴族らしい気品を漂わせる。衣装は白銀を基調とし、ショルダーレスのクロップドトップとスリットの入ったスカートが特徴。魔法の加護を宿した装飾品を身にまとい、優雅さと実用性を兼ね備えている。

 武器は細身のレイピアを愛用し、「光刃召喚ルミナスセイバー」によって魔法の剣を生み出し戦う。「光の障壁セイクリッドバリア」で防御を固め、「剣技+魔法融合技ルミナスブレードダンス」では華麗な剣捌きと光の魔法を組み合わせ、敵を一瞬で制圧する。また、彼女はすべての魔法を完全無詠唱で操るほどの技量の持ち主でもある。

 かつて魔族ルクレティアに操られ、アクイラたちを欺く役割を果たした過去を持つ。最終的にアクイラの怒りを買い、焼き払われることを自ら選んだが、ルーナとアウロラの力によって蘇生された。現在はアクイラと共に魔界で飼育される身となり、運命を受け入れながらも新たな生き方を模索している。二人きりで過ごす環境に緊張を感じつつも、アクイラに対する信頼は揺るがない。


■風読セレナ

 セレナは、セルヴァスの小さな集落出身の18歳の見習い傭兵で、傭兵ランクは見習い傭兵(アメジスト)に位置する。「風読」の二つ名を持ち、冷静かつ慎重な性格ながら、信頼した仲間には心を開く。自然を愛し、静かな時間を好むが、仲間への思いやりは深い。「誠実で優れた傭兵の存在を広める」ことを目標に活動している。

 外見は、茶色のミディアムレングスの髪に自然なウェーブがかかり、緑色の瞳が特徴的。スリムで引き締まった体型を持ち、健康的な肌色をしている。

 戦闘では後衛支援と遠距離攻撃を担当し、精密な狙撃を得意とするボウガンを武器とする。風属性の感知魔法を駆使し、周囲の環境を読み取りながら戦う。敵の位置を察知し、狙撃の精度を向上させる能力を持つほか、冷静な判断力と高い瞬発力を備えている。

 普段はアウトドアでのんびり過ごし、自然と触れ合う時間を大切にする。食の好みはヘルシーなサラダを好み、油っこい食事は苦手としている。

 現在はアクイラの家に居候しながら傭兵活動を続けており、彼に好意を抱くものの、彼がルーナを優先していることを理解している。

 服装は緑系統を基調とし、深緑のシンプルながら繊細な刺繍入りの下着を着用。トップスはノースリーブのレザー製ブラウスで、淡いグリーンとブラウンの配色が特徴。ボトムスには暗めのグリーンのアシンメトリースカートを選び、戦闘時の機動性を確保している。膝下までのレザーブーツを履き、腰には武器収納用のホルスター付きベルトを装備。風を感知する魔道具のペンダントを身につけ、淡い光を放つ。

 現在の目標は戦闘技術と魔法スキルの向上に加え、誠実な傭兵の存在を世間に広めること。アクイラの支援を受けながら、より高みを目指し続けている。


■華の射手エリス

 エリス・サジタリは、サジタリ男爵家の令嬢であり、狩人として高い狙撃能力を誇る少女。通称「華の射手」と呼ばれ、冷静な戦術分析と正確無比な射撃で戦場を支える。

 黒髪のポニーテールとエメラルドグリーンの瞳が特徴的で、細身ながら女性らしい体型を持つ。貴族らしい気品を備えつつも、活発で好奇心旺盛な性格をしており、仲間を大切にする優しさを持つ。ただし、少しおっちょこちょいな一面もあり、恋愛には不器用。アクイラに対しては強く惹かれつつも、恋人というより「飼われたい」という独特の感情を抱いている。

 狩猟用の高精度銃を操り、魔弾装填マグスロードによる精密な射撃や、戦術分析での冷静な状況判断に長ける。かつては戦場で活躍していたが、左腕を失ったことで戦線から離脱。「煌姫リヴァイア」から新たな戦闘スタイルを学び、サポート特化の狙撃手としての道を模索している。

 趣味はアウトドア活動や工芸で、ジューシーなハンバーグが大好物。家族の名誉を重んじ、親友のリーシャと共にアクイラの家に居候しながら、新たな生き方を見つけようとしている。


■森姫カイラ

 カイラはエルフの王家ヴァルセリオン家の第一王女であり、特級傭兵ランクダイヤモンドとしても名を馳せる戦士だ。

 身長は170cmで、銀髪の長いウェーブヘアと蒼色の瞳が印象的だ。陶器のように滑らかな肌と華奢で引き締まった体型は、戦士としての強さと優雅さを同時に感じさせる。服装はエルフ特有の戦士服を着用し、軽装で動きやすさを重視した上衣と、装飾が施されたスカート、そして細部に金色の装飾が光るブーツを身にまとっている。

 戦闘スタイルは主に蹴り技を駆使し、魔法を使わず肉体の力を最大限に活かして戦う。性格は冷静沈着で高貴な気品を持つ一方、仲間や弟子に対しては世話焼きな一面もあり、無邪気な笑顔を見せることもある。

 アクイラに対しては深い愛情を抱き、彼を「可愛い愛弟子」として大切に思っている。エルフの森を守る戦士としての誇りを胸に、王族としての責任を果たしながら、自由で優雅な生き様を貫いている。完全敗北後、自らの枷を解放することを誓い、新たな道を歩む決意を固めた。


■氷雪のクリスタラ

 氷雪のクリスタラは上級傭兵ランクルビーであり、水の聖女の護衛を務める冷徹な戦士だ。身長はは高く、スリムで引き締まった体型から女性らしさと力強さを感じさせる。白銀色のロングヘアと青白い瞳は、氷雪のように冷たい印象を与える。

 彼女のアーマーは透け感のある青白い氷属性のデザインで、美しさと機能性を兼ね備えている。大きな氷属性の斧を使い、氷魔法で敵を圧倒する戦闘スタイルは冷静で計算されたものだ。彼女は水の聖女に対する深い忠誠心を持ち、聖女の安全を守るために全力を尽くす。

 趣味は登山や武器作成で、氷の世界を感じることを好む。戦闘能力と冷徹な判断力で高く評価され、護衛として非常に信頼されている。


■大地の盾マッシブラ

 大地の盾マッシブラは、守護騎士であり中級傭兵ランクエメラルドとして活躍する戦士だ。シブラ族の集落出身で、頑丈でがっしりとした体型と女性らしい曲線を持ちながら、自然の力強さを感じさせる。

 アースブラウンのロングヘアを後ろで束ね、深い茶色の瞳は安定感と力強さを漂わせている。地属性を象徴する茶色と緑色のアーマーを身にまとい、大きな盾を使って防御に特化した戦闘スタイルを得意とする。

 彼女は聖女を守る強い責任感を持ち、冷静沈着で温かみのある性格で仲間を深く思いやる存在だ。園芸が得意で、戦闘後には珍しい植物を育ててリラックスする。彼女は聖女に安心感を与え、頼りにされる存在である。


■宝石の妖精ジェンマ・ルビナ

 ジェンマ・ルビナは、16歳の妖精族の少女で、エルフローナ島出身だ。

 燃えるような赤色のロングヘアと琥珀色の瞳を持ち、スリムで華奢な体型が可愛らしさを際立たせる。

 彼女はアクイラへの強い忠誠心を抱き、彼を支える役目を果たす。地属性の宝石魔法を操り、宝石を召喚して攻撃や防御に活用する。彼女の戦闘スタイルは、地属性の力を駆使し、鎚による強力な攻撃を仕掛けるものだ。料理や鍛冶が得意で、特に鶏肉を使った料理が好物だ。忠実で誠実な性格を持ち、アクイラを全力で支え、彼との契約に基づき戦力を向上させるために尽力する。


■夜明けの妖精アウロラ・イグニカ

 アウロラ・イグニカは、16歳の妖精で、エルフローナ島出身だ。

 金色に輝く髪と深紅の瞳が特徴で、妖精ならではの神秘的な魅力を放っている。スリムで華奢な体型と柔らかな肌を持ち、優しい微笑みで周囲を安心させる存在だ。

 彼女は火属性と光属性の魔法を使いこなし、精密な剣術と融合させた強力な攻撃を行う。治療魔法にも長けており、夜明けの光を使った回復と癒しの力で仲間を支える。アクイラへの忠誠心が強く、彼を守り導くことを誇りに思い、その使命に全力で尽力している。


■掃除屋リオニア

 リオニアは、アルゲンテア伯爵家のメイドであり、中級傭兵としても活躍する23歳の女性。彼女は見た目こそ華奢で細身だが、その裏には強い意志と力強さを秘めている。穏やかな表情を浮かべることが多いが、その目には冷静さと深い信念が感じられる。茶色の髪と緑色の瞳を持ち、つり目が印象的だ。

 リオニアのメイド服は白いフリルが施され、黒と白を基調としたシンプルかつ実用的なデザインが特徴だ。膝上の黒いスカートと黒いロングブーツは、機能性を重視しつつも美しさを兼ね備えている。シンプルなシルバーの耳飾りをつけて、全体的に落ち着いた印象を与える。

 性格は冷静で真面目、任務を果たすことに誇りを持つ。彼女は目的を達成するためには手段を選ばず、死霊魔術を使うリーナのためにアクイラたちを欺くという大胆な行動に出ることもある。リオニアの強い意志と忠実さは、彼女の中で決して揺らぐことはない。

 戦闘能力においても彼女は高い実力を誇る。見た目に反して非常に優れた戦士で、掃除道具の箒を仕込み刀として使用し、地属性の魔法を駆使して敵を掃討する独特な戦闘スタイルを持つ。戦闘時は冷静かつ効率的に動き、無駄のない戦闘を展開する。

 特技として彫刻の技術を持ち、美しい作品を作る才能がある。伯爵家でもその技術は高く評価されており、彼女の芸術的な才能は戦闘以外の一面でも輝きを放っている。掃除が好きな一面もあり、日々の仕事を大切にしている。

 好物は肉料理で、野菜はあまり得意ではない。


■紫剣魔姫ルクレティア

 ルクレティアは、魔界の魔将であり、魔の九将(マギス・ノナ)の一員として名を馳せる存在だ。年齢は不明であり、魔界出身のため永遠の若さを持つ可能性もある。彼女の美しい黒髪は長く艶やかで、軽く波打ちながら、紫色の神秘的で魅惑的な瞳がその魅力を引き立てる。優美でしなやかな体型はスレンダーでありながら、女性らしい魅力を感じさせる。表情は冷徹でありながら、時折見せる恐ろしさを伴った魅力的な笑顔に人々は惹きつけられる。

 ルクレティアの服装は、紫を基調にした華やかで上品なドレスで、胸元と背中が大きく開いたデザインが特徴的だ。スリットが入った膝上のスカート部分は動きに合わせて軽やかに揺れ、目を引く。ドレスの下には、紫色のレースを使った上品なブラジャーとショーツが魔界出身の気品を表現しており、少し異質なディテールも加わる。足元は黒いレザーの長靴で、装飾的な金属のディテールが施されており、全体的に神秘的な魔力を帯びたアクセサリーで調和している。

 性格は冷酷さと美しさを兼ね備え、他者を支配することに慣れている。高貴で威厳があり、恐怖と魅力を使い分ける彼女は、目的を果たすためには手段を選ばない。アクイラとリーナを家畜化し、繁殖計画を進めることが彼女の目標であり、そのために彼女たちに魅力を与えつつ冷徹に扱うことを厭わない。

 戦闘能力は非常に高く、火属性の魔力を宿す剣を使った近接戦闘に加え、火属性魔法や音魔法、死霊魔術を駆使する。強力な火の攻撃や防御、爆発的な火力を発揮する一方、音波を使った攻撃や、死霊を操る魔法による戦闘も得意とする。戦闘スタイルは、剣を使った近接戦闘に加え、魔法を駆使した遠距離攻撃や補助魔法も得意とする。

 特技として魔獣調教の技術を持ち、魔獣を従わせることができる。高い芸術的感性を持ち、絵画や音楽などの芸術を愛し、その趣味を大切にしている。好物はチョコレートで甘いものが好きだが、辛いものは苦手だ。


■園剣魔将セプティムス

 園剣魔将セプティムスは、魔界出身で魔の九将(マギス・ノナ)の一員を務める強力な存在だ。がっしりとした体格に圧倒的な存在感を放ち、灰色の髪と瞳が彼の冷徹な印象をさらに引き立てる。戦闘においては、剣を使いこなし、空間を切り裂く力を持ち、瞬間移動や空間操縦の特技を活かして高機動力を発揮する。瞬時の攻防を得意とし、戦場ではその圧倒的な能力で相手を圧倒する。

 性格は冷静で計算高く、感情よりも理性で物事を判断するタイプだ。彼の趣味は園芸で、魔界の特殊な植物や薬草を育て、魔力の強化に役立てている。フルーツを好み、冷たい食べ物は苦手とする一面もあり、フルーツは加熱して食べる。魔力の強化に使われる植物に対する深い知識と愛情が、戦闘においても大きな力を発揮している。

 セプティムスは普通に話すことができないが、詳細は不明であり、その謎めいた存在感がさらに彼を神秘的に見せる。

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