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炎焔の鎧  作者: なとな
第5章 妖精の島
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第5章9話 火の聖女

 神殿の内部はひんやりとした空気が漂い、白い大理石の壁が朝陽を反射して淡く輝いてる。赤い絨毯が中央に伸び、炎の模様が彫られた柱が天井を支える。微かな焦げ臭さが鼻をつき、空気が少し重い。目の前に立つヴァルキリーの姿は、まるで神話から抜け出してきたみたいだ。彼女の深紅のシルクチュニックが体にぴったりフィットし、汗で肌に張り付いて柔らかな胸の膨らみを浮き彫りにしてる。金の刺繍が炎の模様を描き、朝陽に照らされてキラキラ光る。深紅のサテンロングスカートが優雅に広がり、ゴールドのトリムが光を跳ね返す。スカートの裾が微かに揺れ、彼女が動くたびに細いウエストが強調される。首筋に汗が光り、白い肌が朝陽に透けて見える。アカンサがゆっくりとヴァルキリーに近づいた。彼女の緑のレザージャケットが朝露で濡れて、白いシャツが汗で体に張り付いて、華奢な肩と胸のラインが微かに透けてる。革ショートパンツから伸びる白い太ももには森の土が少し付き、滑らかな肌が朝陽に輝いてる。


「聖女様、資格ある者を連れてきました」

「うむ、ご苦労。あとは私に任せるがよい」


 ヴァルキリーがアカンサを労うように言うと、俺の方を向いて微笑んだ。深紅の瞳が俺を捉え、鋭い視線が胸に突き刺さる。彼女の唇が軽く開き、汗で濡れた首筋が動くたびに光る。神殿の静寂に彼女の声が響き、低くて落ち着いたトーンが空気を震わせる。


「ようこそ我が神殿へ……聖女筆頭故、この島の管理をしてる。というていで普段はルナリスにいることは君も知ってるな」

「ええ、まあ」


 彼女の威圧感に圧倒され、言葉が詰まった。ヴァルキリーが一歩近づいてくる。剣を手に持つ姿が戦士そのもので、チュニックの袖が軽く揺れ、汗で湿った胸元が微かに上下する。彼女が剣を向けた瞬間、神殿の空気が一気に張り詰めた。


「歓迎しよう、アクイラ殿。武器を持ちたまえ」


 武器と言っても、俺が徒手空拳で戦うことは知っているだろうし、今言っているのはこっちの事だろうな。


「来い! ジェンマ!」

「はぁい!」


 手元で黄色の光が弾け、ハンマーが握られた。ジェンマの力が手に伝わり、微かな振動が腕を震わせる。ハンマーの柄には赤い刺繍が浮かび、朝陽に照らされて輝く。ジェンマが一瞬人型に戻った時、赤みがかったブラウンブラウスが汗で体に張り付き、華奢な胸のラインが浮かぶ。茶色スカートが軽くめくれ、細い太ももが覗く。俺はハンマーを構え、ヴァルキリーの動きに備えた。彼女がゆっくり剣を構え、静かに近づいてくる。足音が絨毯に吸い込まれ、ブーツの革が微かに軋む。突然、彼女が勢いよく剣を振り下ろしてきた。俺はハンマーで受け止め、押し返した。金属がぶつかる音が神殿に響き、腕に衝撃が走る。剣の刃が空気を切り裂く音が耳に響く。だが、すぐに次の攻撃が来る。今度は横薙ぎだ。彼女のスカートが動きに合わせて揺れ、汗で光る白い膝が一瞬覗く。

 俺はしゃがんで避け、後ろに下がった。ハンマーを振り下ろすが、ヴァルキリーが軽く身をかわし、逆に蹴り飛ばしてきた。彼女のブーツが腹に当たり、鋭い痛みが走る。


「ぐっ!」

「ふふ、まだまだだな」


 ヴァルキリーが余裕の笑みを浮かべる。金髪が剣の動きに合わせて揺れ、チュニックの襟元が汗で湿って肌に張り付く。彼女の胸が呼吸で微かに動き、刺繍が光を反射する。俺は立ち上がり、ハンマーを構え直した。今度は俺から仕掛ける。


「はあっ!!」


 勢いよくハンマーを振り下ろすも、彼女が軽く避けた。そのまま蹴りが飛んできて、床に叩きつけられる。冷たい大理石が背中に当たって、息が詰まる。神殿の壁に微かな焦げ跡が残る。


「まだ扱いきれていないな。続けるか?」


 ヴァルキリーが聞いてくる。正直、勝てる気がしない。だが、ここで諦めるわけにはいかねえ。体がズキズキするが、立ち上がって答えた。


「当たり前だ! ジェンマ!」


 ハンマーが光り、ジェンマが人型に変わる。彼女の琥珀色の瞳が俺を見つめ、ブラウスの裾が軽くずれて細い腰が覗く。スカートの裾が風で揺れ、白いショーツの縁が一瞬見える。


「はいは~い」

「上に一気に飛べ!!」


 ジェンマが空中に飛び上がり、俺はヴァルキリーに飛びついた。彼女の剣が俺を狙うが、すぐにジェンマを呼び戻す。


「来い! ジェンマ!!」


 ジェンマがハンマーに戻り、急速落下する。ヴァルキリーは俺の拳とハンマーの両方に対処しなきゃいけねえ。ハンマーが彼女の頭上を狙い、拳が正面から迫る。


「喰らえ!!」


 ヴァルキリーが剣を振り上げ、ハンマーを弾くが、俺の拳は止まらない。そのまま彼女を押しつぶす勢いで振り下ろした。彼女のスカートが動きに合わせて広がり、汗で光る太ももが一瞬見える。


「くぅっ!」


 彼女が苦悶の表情を浮かべるが、すぐに体勢を立て直し、俺の拳を弾き飛ばす。剣が閃き、俺は間一髪で避けた。ジェンマを呼び戻し、再度ハンマーを握る。


「はあああっ!!」


 ハンマーを振り下ろすも、ヴァルキリーが剣で受け止め、弾き返した。彼女が剣を振りかぶり、近づいてくる。チュニックの袖が汗で体に張り付き、動きが一層鋭く見える。汗が首筋を伝い、白い肌に光る。


「これで終わりだ」


 ヴァルキリーが剣を振り下ろす。俺はギリギリで避けるが、肩を掠め、鋭い痛みが走る。鎧が裂け、血が滲む。肩が熱くなり、動かすたびにズキズキする。


「うぐっ……」


 顔を歪めつつ耐えるが、彼女が再び迫る。俺は走り出し、飛び上がってハンマーを振り下ろした。だが、彼女はそれも読んでた。軽く避け、腹に蹴りを入れてくる。衝撃で吹き飛ばされ、床に倒れた。神殿の冷たい石が背中に突き刺さる。


「がはっ!」


 体が動かねえ。ヴァルキリーがゆっくり近づいてくる。彼女のスカートが微かに揺れ、汗で濡れた首筋が光る。チュニックの裾が少しめくれ、細い腰が覗く。


「……まだやるか?」


 何も答えられねえ。体が重く、息が苦しい。アカンサが駆け寄ってきた。彼女の革ジャケットが土で汚れ、ショートパンツの隙間から白いショーツの縁が覗いてる。汗で濡れた白いシャツが体に張り付き、胸の膨らみが微かに透けて見える。彼女の太ももが俺の腕に触れ、柔らかい感触が一瞬気を紛らわす。


「息はあるかしら? まあ、死んでないなら問題ないわ。さあ、立ちなさい、アクイラ」


 アカンサが手を差し伸べてきた。俺はその手を掴み、なんとか立ち上がる。彼女の革手袋が汗で湿ってて、温かい感触が伝わる。俺は彼女の腰に手を回し、軽く胸を触った。シャツ越しに柔らかい膨らみが感じられ、彼女の体温が手に染みる。


「最高の幼馴染だなお前は」

「…………元気そうで何よりだわ」


 アカンサが少し顔を赤らめ、俺を睨む。その笑顔が、子供の頃を思い出させる。少し安心し、ヴァルキリーに向き直った。彼女の汗で濡れた胸元がチュニックに張り付き、呼吸ごとに微かに動く。


「もう一度お願いします」

「……うむ……だが君では勝てない。ハンデだ。アカンサ、君もそちら側について二対一でやろう」


 ヴァルキリーの提案に少し考えたが、承諾した。


「分かりました。お願いします」


 こうして二対一の試練が始まった。俺はハンマーを握り直し、アカンサが構える。彼女のショートパンツが汗で体に張り付き、細いウエストが朝陽に光る。


「仕方ありませんね……では貴女もお願い! アウロラ!」


 アカンサの周囲でアウロラが紅く光り、剣に変わった。クリーム色ブラウスと深紅スカートが光に溶け、剣の柄に赤い刺繍が浮かぶ。彼女が剣に変形する瞬間、ブラウスの裾がめくれ、白い肌と赤いショーツが一瞬覗いた。


「来い! ジェンマ!」


 俺の手元にもジェンマがハンマーに変わり、走り出した。ヴァルキリーの剣が朝陽に光る。彼女のチュニックが汗で体に張り付き、胸のラインが微かに浮かぶ。


「はあっ!!」


 飛び上がり、空中からハンマーを振り下ろす。彼女が軽く避け、アカンサが剣を振り下ろす。


「お嬢さん!」

「命令しないで頂戴!」


 アカンサの剣がヴァルキリーに迫る。彼女は剣で受け止め、鍔迫り合いになる。俺は隙を狙い、横からハンマーを振るうが、避けられた。想定内だ。再度飛び上がり、落下しながらハンマーを振り下ろす。彼女が避け、剣を振りかぶる。


「甘いな」


 ヴァルキリーの剣が俺を狙うが、ハンマーで受け止める。衝撃で後ろに吹き飛ばされる。床に倒れると、彼女がアカンサに斬りかかる。アカンサが剣で防ぎ、反撃に出る。二人が激しい攻防を繰り広げる中、俺は立ち上がった。


「ジェンマ! 力を貸してくれ!」

「は~い」


 ジェンマが応え、光がハンマーを包む。


「大地の恵みよ、我が鎚に宝石の輝きを纏わせよ。宝石鎚化ジェムマ・マルス・コート


 ハンマーが輝き、ダイヤモンドの光を放つ。俺はヴァルキリーに向かって振り下ろした。


「喰らえ!!」


 光の衝撃が放たれ、彼女を飲み込む。神殿が一瞬輝き、土埃が舞う。


「ぬぅ!?」


 ヴァルキリーが驚きの声を上げる。


「やったか?」


 アカンサが答えた。


「まだに決まってるでしょ……やっと本気を出してくださると思うわ」


 ヴァルキリーが立ち上がり、剣に魔力が集う。彼女のチュニックが汗で体に張り付き、金の刺繍が光る。スカートの裾が揺れ、汗で濡れた太ももが一瞬覗く。


「聖なる炎よ、金色の輝きを纏い、魔を焼き払う刃となれ。聖火斬撃サクラ・イグニス・スラッシュ!」


 剣を振ると、金色の炎が舞い散り、斬撃が俺に飛んできた。ハンマーで受け止めるが、衝撃で吹き飛ばされる。ジェンマが変身解除し、人型で地面に倒れる。彼女のブラウスの裾がめくれ、汗で濡れた白い腹部が光る。


「くっ……うぅ……」


 立ち上がろうとするが、力が入らない。ヴァルキリーが近づいてくる。彼女の汗で濡れた首筋が朝陽に輝き、チュニックの襟元が開いて白い鎖骨が覗く。


「どうしたアクイラ殿、これで終わりか?」


 悔しさで涙が滲むが、必死に堪えた。


「…………続けて……ください」


 満身創痍の俺を見たヴァルキリーがため息を吐き、剣を下ろした。


「今日は終いにしよう。アクイラ殿、明日十分な休息を取ったら、手合わせの続きだ。私の時間が許す限り、君の相手をする。もし限界が来れば、君は火の聖女からの祝福は受けられない」

アカンサの持つ火の聖女のお守りは、火属性の妖精と友達になれるのと、武器化が限界で魔法は使えません。

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