第4章8話 ルーナの意思
アカンサの部屋を出て、俺は現状を整理しようと考えながら歩く。長い廊下の石壁が冷たく、足音が静かに響いてくる。暖炉の遠い火が微かに揺れ、屋敷の静けさが耳に残る。左手の指には地の聖女からもらった大地と調和の指輪が嵌まっていて、黄色の宝石が薄暗い光の中で鈍く光ってる。この指輪のおかげで体は丈夫になってるが、最近じゃ性欲が抑えきれず強まってきて、頭の中が少しモヤモヤしてくる。目の前を通り過ぎるメイドのスカートに手が伸びそうになるのを我慢するんだが、指先が疼いて仕方ない。黒いタイツ越しに細い脚の形が浮かんで、俺の頭が熱くなっちまう。
アスカリの街で突如発生した変死体事件には、被害者の共通点がある。他種族と婚姻してるって部分だ。それも、衣服だけを残して人物を灰化させる妙な現象で、これはルーナの両親の遺体と全く同じ状況なんだ。俺が頭にその光景を思い浮かべるたび、胸が締め付けられるような気分になる。ルーナのあの怯えた目が忘れられない。銀髪が震えて、青い瞳が潤んでたあの顔が、頭から離れずに残ってる。
今じゃモルス伯爵家が中心になって調査を進めてて、傭兵で協力してるのはモルス伯爵家の伯爵令嬢で火の聖女の付き人でもある毒花のアカンサだ。そして俺、ルーナ、セレナ、テラ、リーシャ、エリスのルナリスから来た傭兵六人。さらにアスカリの街じゃ盾将軍グラディアスと闇鎖闘士レクサ、それにそのパーティが加わってくれてる。一応、カイラさんや地の聖女、風の聖女にも、アスカリの街に魔の九将が潜んでるかもしれないって連絡を入れてる。誰か一人くらい来てくれればいいって期待してるんだが、どうなるか分からない。
俺が魔の九将の可能性を考えたかと言うと、最初に出会ったヴァルガスにルーナが「人間を灰化させて殺せる奴はいるのか」って聞いた時、ヴァルガスが「毒砲魔将なら可能だ」って答えた件があるからだ。あの時のルーナの声が今でも耳に残ってて、俺はその可能性を頭から外せずにいる。小さくて震えた声が、俺の胸に突き刺さったままだ。
ここまでは変死体事件調査の現状だ。だが、俺にはもう一つ頭を悩ませる問題がある。あの女……モルス伯爵家のメイド、セリカとキャプテンオクトの婚姻話の件だ。廊下を歩きながら、セリカのあの寂しそうな顔がチラつく。俺には関係ないって言い聞かせてるのに、どこか引っかかる。黒髪が揺れて、紫の瞳が潤んでたあの表情が、頭から離れずに残ってる。
きっかけはセリカから「もうすぐ結婚するの」って報告を受けたことだ。驚いてアカンサに事実確認したら、本当のことだ。しかも相手が評判の悪い傭兵キャプテンオクトだった。なんでも、アスカリのトーナメントでセリカが出場したそうだ。あのトーナメントは敗者は勝者の命令を聞かなきゃいけないルール。そこでオクトとセリカが戦って、オクトが勝ち、セリカに婚姻話を持ち掛けたって話だ。当然、セリカは拒否できず、結婚する羽目になった。オクトのあの醜悪な顔とぽっちゃりした体を思い出すと、胸糞悪くなる。つい舌打ちしちまうほどだ。
アカンサが俺をこの地に呼んだのは、灰化の変死体事件の調査が主目的じゃないことは今なら分かる。あの女の婚姻話を俺に解決させるのが本命だったんだろう。ただ、セリカの話から始めりゃ、俺が絶対に話を聞かないって分かってるから、遠回しに仕掛けてきたんだ。むかつくことに俺のことをよく理解してる奴だ。俺が頭の中でアカンサのニヤリとした顔を思い浮かべると、つい舌打ちしちまう。淡緑のブラウスに包まれた胸や、黒タイツに包まれた尻がチラついて、余計に頭が熱くなってくる。
そしてキャプテンオクトは今週もこのトーナメントに参加するらしい。おそらくまだ何かしらの目的が達成してないのだろう。俺はその出場権を得るために盾将軍グラディアスを変死体事件の調査に加わらせることに成功して、見事出場権を手に入れた。あの戦いの傷がまだ体に残ってるが、指輪のおかげで何とか動けてる。グラディアスの盾に弾かれた時の痛みが、時々チクチクと蘇ってくる。
「もとはと言えば……祝福の証を貰うのに、火の聖女の居場所を聞き出したいからここにいたんだったな」
俺は乾いた笑いを漏らす。廊下の冷たい空気が厚手の灰色コートに染みて、思わず肩をすくめる。ずいぶんと遠回りをさせられたもんだ。でも、ルーナの仇がいる。そしてついでにあの女に借りも作れる。悪くない、そう悪くないんだ。俺は何度も自分に言い聞かせながら、ルーナの様子を見に行くことにした。足音が石畳に響き、暖炉の遠い火が微かに見えてくる。ルーナの怯えた顔が頭に浮かんで、足が自然と速まる。
ルーナの部屋に着くと、彼女はベッドで寝込んでた。赤い長袖チュニックが少しずれてて、黒タイツに包まれた細い脚がシーツに絡まってる。毛皮のコートはベッド脇に畳まれてて、薄紫のレースの下着がチラッと見えてる。俺は我慢できず、ベッドに近づいて彼女の太ももを撫で回してやった。タイツの滑らかな感触が指先に伝わり、ついスカートをめくって尻を揉みしだく。柔らかい感触に指が沈み、彼女の寝息が少し乱れる。薄紫の下着が黒タイツ越しに丸見えで、俺の指がその縁をなぞると、彼女の体が微かに震えた。
「ルーナ、大丈夫か?」
俺は椅子に腰掛けて、ルーナに話しかける。厚手の灰色コートを脱いで椅子の背にかけ、彼女の顔を覗き込む。彼女は目を覚まして、どこか申し訳なさそうな表情で俺を見る。青い瞳が少し潤んでて、銀髪が枕に広がってる。スカートがめくれたまま、黒タイツ越しに薄紫の下着がチラチラ見えて、俺の目が自然とそっちにいく。
「ごめんなさい、迷惑かけて……」
彼女の声は小さくて、怖がってるのが分かる。両親の死を思い出してるんだろうな。俺にできることは、ルーナの笑顔を取り戻すことだ。俺は彼女の頬を軽く撫でて、柔らかい肌の感触を味わいながら問いかける。ついでにスカートをもう一度めくって、黒タイツ越しに尻を揉んでやった。彼女が「アクイラさん……」と小さく抗議するが、俺は気にせず太ももを撫で回す。
「ルーナ、お前はどうしたい?」
彼女は少し考えて、俺を見つめる。その目に恐怖はない。代わりに決意が宿ってて、俺の胸が熱くなる。彼女の銀髪が枕に広がる姿が妙に色っぽくて、俺の指が自然と彼女の髪に絡まる。
「私は……あいつを許せない。だから戦う」
ルーナは決意に満ちた目で俺を見る。その言葉に嘘はない。俺は彼女の頭を撫でてやった。銀髪が指に絡まり、柔らかい感触が心地いい。すると彼女が嬉しそうに笑う。青い瞳が輝いて、俺の胸が締め付けられる。
「うん!」
その笑顔は本物だった。俺は立ち上がって、彼女のスカートを強引にめくってやった。黒タイツ越しに薄紫のレースの下着が丸見えになり、俺は太ももから尻まで撫で回してやる。彼女が顔を赤らめて「アクイラさん……」と抗議するが、俺はニヤリと笑って尻を軽く叩いてやった。タイツの弾力が掌に跳ね返ってきて、ついもう一回揉みしだく。柔らかい感触がたまらない。
「よし、なら俺も一緒に戦おう。行くぞ、ルーナ」
彼女がこくりと頷き、ベッドから起き上がる。赤いチュニックが少しずれて、黒タイツに包まれた細い腰が露わになる。俺は彼女の腰に手を回して引き寄せ、タイツ越しの柔らかい感触を楽しみながら部屋を出た。彼女が俺のコートにしがみついてくる。廊下を歩きながら、暖炉の火が遠くでチリチリと鳴り、彼女の体温が俺に伝わってくる。黒タイツが擦れる音が微かに聞こえて、俺の頭がまたモヤモヤしてくる。
リーシャたちとはアスカリのギルドで合流した。ギルドの石造りの建物は相変わらず賑やかで、酒場の喧騒と武器の手入れの音が混じり合ってる。俺は厚手の灰色コートを羽織ったまま、ルーナとエリスを連れて中に入る。エリスは薄紫の長袖ブラウスと白い膝丈スカートに灰色のタイツだ。二人とも毛皮のコートを着込んでて、寒さに備えてる。ギルドの中じゃ傭兵どもが騒がしくて、目の前を通る女傭兵の短い革スカートが風に煽られてめくれちまう。白い下着がチラッと見えて、俺の目が釘付けになる。
「明日の陣形はどうする? 三人二組だとどうしても巡回エリアが絞られちまう」
俺がみんなに問いかけると、リーシャが答える。彼女は深緑の長袖ブラウスと黒い膝丈スカートに灰色タイツ、厚手の毛皮コートを羽織ってて、ギルドの喧騒の中で堂々としてる。
「だが二人三組では万が一の際、戦力が心もとないな」
確かに戦力不足だ。俺がそんなことを考えてる間に、ギルドの入り口からレクサがやってきた。赤い髪がギルドの薄暗い光に映え、鎖がじゃらじゃら鳴ってる。厚手の革ジャケットに黒いズボン、毛皮のマントを羽織ってて、相変わらずの雰囲気だ。
「やぁアクイラ。君に協力しに来たよ」
レクサの後ろにいた女に目がいく。妖艶な魅力が溢れてて、荒れたギルドの中でも浮いてる。金髪が肩まで流れ、赤い瞳が鋭く光ってる。彼女の服装は深紅のベルベット素材でできたコルセット風のブラウスで、胸元が少し開いて大きな胸が強調されてて、金色の刺繍と小さなリボンがデコルテを飾ってる。パフスリーブが肘からタイトになって、細い腕を優雅に引き立ててる。スカートは深紅のベルベットとサテンが混じったロングスカートで、裾に金色のレースが揺れてて、歩くたびに優雅に広がる。足元は黒のレースアップブーツで、金色の刺繍が施されてて、少し高めのヒールがセクシーさを加えてる。ゴールドとルビーのネックレスやイヤリング、細いブレスレットが華やかさを増してる。俺の指が疼くが、レクサの視線が鋭くて我慢する。代わりにエリスのスカートをめくって、灰色タイツ越しに白い下着を撫で回してやった。
「ひゃん!?」
「悪いなエリス」
「…………いえ、でも見られてます」
エリスは沢山の人に今の姿を見られて恥ずかしそうだ。顔を真っ赤にした彼女を見て満足した俺はお尻から手を離した。
そしてレクサの隣の彼女を見て、リーシャが急に立ち上がって跪く。
「こ、こここここここ、こここうしゃ」
「しーっ……内緒ですよリーシャ。私は煌姫リヴァイアです。レクサとパーティを組んでいます。見習い傭兵の下っ端ですわ」
リヴァイアと名乗った彼女が優雅に言う。リーシャの反応でわかる。こいつは貴族だ。それもかなり上の位にいる奴だな。俺は彼女のスカートに手を伸ばしてめくってやりたいが、レクサとの関係性もわからないしやめておくか。
「では、よろしくお願いしますわね」
リヴァイアが微笑む。とりあえず八人か。そう思ってると、ギルドの入り口にアカンサ、セリカ、グラディアスの三人が現れた。アカンサは淡緑の長袖ブラウスとダークグリーンの膝丈スカートに厚手の黒タイツ、セリカは黒いシルクブラウスとタイトスカートに黒タイツ、グラディアスは濃緑の長袖チュニックと黒ズボンに革のマントだ。アカンサがニヤリと笑う。
「あらあら。そろそろあたくし達も動かせていただきますわ」
それぞれお互いの得意なことを武器を教え合うことにした。俺は立ち上がってみんなに言う。
「俺はアクイラだ。火属性の魔法を使えて前衛担当だな」
ルーナが俺の隣で少し緊張しながら続ける。
「ルーナ、水属性。前衛もできるけど、基本は後衛。回復任せて」
セレナが明るく声を上げる。
「アタシはセレナ! ボウガンの遠距離攻撃と感知魔法が使えるわ!」
テラが落ち着いて言う。
「僕はテラ。地属性の前衛で剣士」
リーシャが豪快に続ける。
「私はリーシャだ。槍使いで前衛担当をさせてもらう」
エリスが控えめに言う。風に煽られて彼女の白い膝丈スカートがめくれ、灰色タイツ越しに白い下着がチラッと見える。
「私はエリスです。魔法による銃の乱射ができます。後衛です」
アカンサが優雅に笑う。
「アタクシはアカンサですわ。武器は針。毒使いで魔法による範囲攻撃が得意ですわ。後衛になるわね」
セリカが静かに言う。
「セリカです。風の魔法が得意でして後衛になります。感知魔法も使えます」
グラディアスがドスの効いた声で言う。
「俺は盾将軍のグラディアス。近接防御特化の前衛一択だ」
レクサが気さくに言う。
「俺はレクサ! 闇属性の魔法と鎖を使った戦闘を得意とし、前衛後衛ともに可能だ」
リヴァイアが優雅に微笑む。
「私はリヴァイアです。得物は銃を使います。少々特殊なペイント弾を扱います。戦えるものですよ?」
前衛が四人、後衛が五人、どっちもできるのが二人か。射撃系の偏りを感じるな。レクサとルーナには前衛を担当してもらうとして、前衛が六人になる。俺は頭を整理しながら言う。
「じゃあ前衛六人を二人組にして、後衛五人は二人組二つと一人だな」
バランスを考えりゃ、一番強いグラディアスには一番弱いルーナ。あとは俺とリーシャ、レクサとテラが妥当だろう。後衛組は一番強いアカンサを一人にして、後は見習い傭兵と初級傭兵だ。感知魔法が使える風属性の魔法使いを分けよう。セレナとエリス、セリカとリヴァイアの組み合わせがいいな。俺はみんなに自分の考えを伝える。
「とりあえずバランスを考えてグラディアスとルーナ、俺とリーシャ、レクサとテラで前衛組だ。後衛はアカンサ一人で、セレナとエリス、セリカとリヴァイアの二人組だな」
「アクイラさんと一緒」
ルーナ以外は納得してくれたが、ルーナがウルウルした目で俺を見つめてくる。赤いチュニックが少しずれて、黒タイツに包まれた太ももがチラッと見える。
「ただのわがまだから却下だ」
俺は笑って却下する。せめて前衛がもう一人いりゃルーナを後衛組に入れられたんだがな。
「あとは前衛と後衛の組み合わせなんだが、誰か案はあるか?」
手を挙げたのはアカンサだ。彼女が優雅に言う。
「ではあたくしから。あたくしとグラディアス将軍はこの中で一番目二番目に実力がありますし、別々に分かれるべきです。それから範囲攻撃を考えるとレクサさんとも別でしょう。ですのでアクイラとリーシャさんのグループの後衛に立候補致します」
確かにそうだなと俺は思うが、セレナが反論する。彼女のスカートが風に煽られてめくれ、茶タイツ越しにピンクの下着がチラッと見える。
「アクイラ達とはアタシとエリスの方がいいわ! だってアタシはアクイラと、エリスはリーシャとパーティメンバーで連携も得意なんだから!」
確かに納得できる意見だ。俺と一緒にいたいだけだろうが、間違ったことは言ってない。その流れでリヴァイアが手を挙げる。
「では私のグループはレクサさんのいるグループと組ませていただきますね? よろしいですかセリカさん」
セリカが静かに答える。
「ええ、それに従うわ」
ひとまず一グループ目のレクサ、テラ、セリカ、リヴァイアの四人が決定した。残るは俺たち七人だ。最終的にはルーナの人見知りを考慮して、グラディアス、ルーナ、セレナ、エリスの四人と、俺、リーシャ、アカンサの三人で決定した。
ギルドの喧騒が一段と高まり、俺はみんなを見回す。こいつらと一緒にルーナの敵を倒して、ついでにセリカの借りも返してやる。悪くない、そう悪くないんだ。俺は心の中で何度も言い聞かせた。ギルドの空気が熱を帯びてきて、俺の血が騒ぎ始める。
名前: リヴァイア・グロリアヌス
二つ名: 煌姫
傭兵ランク: 見習い傭兵
年齢: 15歳
出身: リヴァルディア公国
職業: 傭兵(銃士)
外見: 金髪、赤い瞳、妖艶な体型、白い肌
服装: 深紅のベルベット素材のコルセット風ブラウス(胸元に金色の刺繍とリボン、パフスリーブ)、深紅のベルベットとサテンのロングスカート(裾に金色のレース)、黒のレースアップブーツ(金色の刺繍、高めのヒール)、ゴールドとルビーのアクセサリー
武器: 銃(特殊なペイント弾を使用)
戦闘スタイル: サポート弾で仲間を支援、精密な射撃と戦術的判断で戦場を支える
特技: 戦術的支援、芸術的センスの発揮
性格: 優雅で気品があり、冷静な判断力と強い意志を持つ
趣味: ショッピング、絵画
好物: チョコレート
苦手なもの: 苦いもの
家族: リヴァルディア公国の公爵家(第二公女として家族の期待を背負う)




