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【VRMMO】イースターエッグ・オンライン【RPG】  作者: 浦田 緋色 (ウラタ ヒイロ)
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幕間 

「一緒にしたいクエスト?」


放課後。

新太は図書室で読書をしていた。

そこに、【EEO】をきっかけにして出来た友人、るりあが声をかけてきた。

図書室なので、声量は抑えている。


「う、うん、新太君が好きそうなストーリーのやつでね。

一緒に遊ばないかなって」


「別にいいけど。

俺の好きそうなストーリー??」


詳しく聞いてみると、どうやら有名な文学作品が元ネタになっているらしい。


「どの文学作品??」


るりあは、スっと今の今まで新太が読んでいた文庫本を指さした。

そこには中学時代、国語の教科書にも載っていた作品のタイトルがあった。


【走れメロス】である。


「メロス?」


「うん、私はあんまり本は読まないから知らないんだけど」


授業でやってるはずなのに、と思ったが。

そういえば、兄もいちいち国語の授業で読ませられた作品の内容など覚えていなかったな、と思い直した。

るりあも、字ばかりの作品を読んでいると眠くなってくると前に雑談をした時に言っていた。

そういうものなのだろう。


(おもしろいのになぁ)


作品に対する面白いかどうかは、結局好みだ。

それを強制するわけにはいかない。


「新太君、小説好きだから。

きっとこのクエストも好みかなぁって思って。

クリアするとね、【超加速】っていうスキルが手に入るんだ」


「へぇ」


「ど、どう?

一緒に遊ばない?」


ドキドキと、るりあは返答を待つ。

新太は、


「いいよ。

次の土曜日でいい?」


軽く返した。

そして、続ける。


「あ、そうだ、実況はしても大丈夫?」


もしも隠しクエスト(イースターエッグ)だったなら、実況NGになることも考えられる。


「うん!

隠しクエスト(イースターエッグ)とかじゃなくて、誰でも受けられるクエストだから!」


るりあの返答に、新太はさらに返す。


「じゃあ、次の土曜日。

よろしく」


「うん、よろしくね!」

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― 新着の感想 ―
[一言] 加速というより、あれはただのド根性。 ………せや! クリア報酬はあれだ!カエルが胸元にプリントされたTシャt…((( あとホモォ
[一言] へぇ、デートじゃん!
[一言] 走れメロスか・・・一説には頭のイカれた青年メロスとその巻き添えを食らったセリヌンティウスの物語。
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