表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【VRMMO】イースターエッグ・オンライン【RPG】  作者: 浦田 緋色 (ウラタ ヒイロ)
63/186

幕間 プレイスタイル

「それじゃあ、お疲れ様でした」


シャーロットは、クエストクリアと共にエトワールへそう言葉をかけた。

エトワールは、初期装備の魔法使い姿である。

真っ黒のローブに、少し大きめのとんがり帽子。

手には身の丈より少し大きい木の杖があった。

髪は真っ黒のストレート、瞳も黒だ。

ただのおしゃれアイテムであるメガネをかけている。


「あ、はい、お疲れ様でした!」


返して、エトワールは頭を下げた。

そして目の前でログアウトした彼女を確認して、シャーロットはすぐにフレンド登録も確認する。

ここにはフレンド登録もしたプレイヤーが、ログインしているか否かが表示されるためだ。

少なくとも、エトワールはちゃんとログアウトしていた。


「…………」


そのことを確認したうえで、シャーロットは【底辺ガンター】ことウォーレンへメッセージを送った。

ちなみに、ウォーレンはログイン中だ。

メッセージの中身は、新しくイースターエッグを見つけたから一緒にプレイしないか、という内容である。

そして、以前話を聞いて気になっていたガンター専用スレで実況したいから、ということも記載した。

というのも、ゲーム内の掲示板にはスレを立てたプレイヤーが鍵を掛けられるよう設定できるのだ。

つまり、任意の相手同士だけでのやりとりが可能なのである。

やり方は簡単で、スレ立ての時にその機能をオンにする。

そうすると、自動でランダムな文字列のパスワードが表示されるから、それをやりとりしたいプレイヤーに教えればいいだけだ。

もしも、そのパスワードが嫌なら自分で設定し直せる。

ガンター専用スレ、とスレタイにある掲示板の七割から八割はこの機能を使用している。


返信は、すぐに来た。


【相変わらず、ガンガン見つけていくなぁ。

いいぜ。

でも、この前と今日と一緒に遊んだ子は誘わなくていいのか?】


これに、シャーロットは返信した。


【うん、ほら情報はあまり流さない方がいいって、他のスレで言われてるの見たから。

それに、このイースターエッグまでの道のりはその子も知ってるから。

プレイしたいなら、たぶん自力で遊ぶと思う】


またすぐに返信が来た。


【珍しいな。

お前はそういうの、無頓着だと思ってた。

てっきりその子も一緒に誘うものかと。

まぁ、お前がいいならいいけど。

それで、いつプレイする?】


【来週の土曜日で】


【了解。じゃ、また来週】


【うん、よろしく】


それで、ウォーレンとのやり取りは終わった。

しかし、すぐに、


「あ、クロさんにも連絡しとこ」


クロさん、というのは【✝︎漆黒の堕天使✝︎】のことだ。

結局、クロさん呼称に落ち着いたのだ。

クロにも、今回見つけたイースターエッグについてメッセージを送る。

こちらもすぐに返信が来た。

クロも来週、一緒にプレイできるとのことだった。

【追記】


実家の田植え諸々で更新不定期になります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] もう楽しくって楽しくって 読書(紙)の楽しさを思い出させていただきました 目が悪くなってからは電子書籍やなろうさんばかりでしたが、また図書館通い始めます! [一言] 形があるもの(本、音楽…
[良い点] 漆黒の堕天使のあだ名がクロさんな所! 底辺ガンターと古参プレイヤーとのトリオで、またつるむ所 [一言] 古参プレイヤー贔屓です 底辺ガンター贔屓です 古参の貫禄ってすてきですよね
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ