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サクラの滝

作者: まえとら

「民話を研究してるんですか?」

「ええ」



川が滝となり雫がスローモーションのように水滴の音とともに滝つぼへ落下する。

樹齢千年以上の大きなサクラの樹が川を挟んで並んでいる。


昔々。川を隔てた対岸のふたつの国は。お互いの人々と交流が始まるまで長い年月が必要だった。敵なのではないか。襲ってくるのではないか。様々な憶測や誤解が生じた。


川を挟んで姫と王子は出会い。惹かれあい。そして愛し合うようになった。それをよしとしない国の人々。


桜吹雪が滝のように滝つぼへ舞っている春のある日、王子は滝つぼへ突き落とされ命を落とした。後日、姫は後を追うように滝つぼへ身を投げた。

ふたりの魂は、滝つぼに住む龍によって天へ召され幸せに暮らしたという言い伝えがこの地方にはある。



「なんか悲しいお話ですね」

「そうですね」


王子を突き落としたとされる男の末裔が私。

実は王子と姫を別の国へ逃がしたそうだ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ん〜最後の最後に!!
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