スキル進化・・?①
【ピロン! ピロン!】
【累積されたコストカット数値が設定値を超過しました!】
【ユニークスキル コストカット術がエクストラスキル 超コストカット術にランクアップしました!】
【ランクアップしたスキルに必要なユニークスキル、フル鑑定を取得しました!】
機械のような女性のような、今まで聴いたことのない無機質でやけに響く声に困惑しながら辺りをキョロキョロと見渡してしまう。
あんなに多きな声がフロア中に響いたのに周りを見ても一切驚いた様子の人がいない。
それどころか、きょどっている俺の姿を怪訝そうな目で見てくる冒険者がちらほらいるくらいだ。
(どういうことだ……?俺にしか聞こえていない声……?)
状況から推察するに、どうやら俺の脳内だけで認識できる、もしくは脳内に直接伝達された言葉のようであった。
よよよ、よし、落ち着こう。
とりあえず一旦ギルドから出るべきだ。
来たときよりも幾分か重く感じられる木製の扉を開け、外に出た。
月明かりひとつない、まるで深淵に続いているかのような真っ暗な闇の中をひたすら歩く。
どこでもいいから宿へいこう。
状況整理はそれからだ。
半ば早歩きで700メニートルほど進むと、とりあえず高くはなさそうだがそんなに寂れてもいない、安宿にたどり着く。
「こんばんは。1人なんだが空いてるか?」
「……空いてるよ。食事は?」
やけにぶっきらぼうなおっさんだが、ただ愛想がないだけか……
「無しで、素泊まり1泊……いや3泊で頼む」
「前払い、15000」
ポケットから15000ドゥルル取り出し、支払うと、106と書かれた鍵を無言で渡される。ここが俺の部屋なのだろう。軽く礼を言ってから106号室に向かう。
若干軋む廊下に不安を覚えるも、カチリと鍵を回して入った部屋の中は存外まともな造りだった。
寝心地はそんなによくはなさそうだがベッドもあり、簡単な机と椅子が1組置いてある。
シンプルだが割りと清潔感のある悪くない部屋だ。
特に問題もなければ、一泊5000ドゥルルであることを考えると、常宿にしてもいいかもしれない。
値切れば3000ドゥルルくらいにはなるかもしれないし。
さて……部屋の扉きちんと施錠したことを確認し、ベッドに座る。
状況を整理しよう。




