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冒険者ギルド・・②

 …………ふむ。


 ……………………ふむふむ。


 ……………………………………長いな。


 しまった、ダンジョン探索者がちょうど帰還してくる時間帯にかち合ってしまったか。


 仕方ない、アイテム整理でもしながら時間を潰すか。


 アイテム収納袋を、っと。


 ん?アイテム収納……あっ!


 そうだ……パーティー追放された時にアイツらに袋ごとぶん投げちまったんだ。


 あちゃー……ダンジョンに潜る際のポーションとかアイテム、サブ武器とか一切合切ぶちこんでたのが仇になったか……また1から買い揃えないといけないな。

 あの収納袋、ダンジョン産の20メニートル四方くらい入る大容量の貴重品だったのになぁ……

 ま、結局分配とか揉めてもやいやい言われるだろうし3:1だし、押しきられちまうだろうからすっぱり諦めるか。


 浪費家のアイツらがいなかったらもっと効率よくお金も貯まるだろ。また買えばいいさ。


 っと。考え事してたら目の前の1人が終わったら俺の番だ。


「はーい 次の方ー。あら? カットじゃないの。今日はおひとり~?」


 サキュバスの受付嬢、チャリーンだ。

 サキュバスなだけあって実に良いボディバランスをしている。出るとこが出て……っていうかすごい。

 もうおっぱいがすごい!世界は平和!おっぱいは世界を救う!頭についてる2本の立派なツノがなければパーフェクトなヒューマンだ……結婚したい。

 ちがうちがう、そうじゃない。

 なんだかひと昔前の好きな歌手が頭に浮かんだがそれも関係ない。


「ああ、1人だ。パーティーの離脱届を出しにきたんだ。」


「…………そう、ついに……なのね?」


「え? ついに? なんでそう思ったんだ?」


「あなた、欲望の坩堝のパーティーメンバーからしょっちゅうお金のことで文句言われてたじゃない? だからそのうち追い出されるんじゃないかな~と思ってたっていうか……後の半分は受付嬢の勘ね。」


 美しい金髪のロングヘアを小指で耳に掛けながらさらっと答えられた。


「なるほど……な。」


 毎日山のように来る冒険者を相手にしているのに、よく見ているものだ、俺のような影の薄いやつのことまで覚えてるなんて、やっぱ大きなギルドは職員の能力もひと味違うってことか……。


「ふむ……まぁとにかくそういうわけでパーティーを離脱することになったんだ。離脱届を頼む」


「はぁ~い。記入事項はそんなに多くないから、パパっと書いちゃってね~」

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