T大自慢の末路 (1)
第一回目の労基署訪問の後、
私は、
自分が担当していた教室へ向かった。
その理由は。
1 教室を事務所代わりに使いたかった。
その頃、私は、すでに携帯電話を持っていた。
でも、
当時は、
携帯電話の基地局が少なくて、
やたらと圏外になってしまう。
しかも、
料金が、
六秒十円か、
四秒十円のどちらかだった様な。
業務用エアコンをフル回転させて、
無料電話を使いたかった。
2 生徒達には、
経営者が【夜逃げ】した事を伝えていなかった。
これはねぇ。
やっぱり、
『女子高生達と、もう少しだけでも遊んでいたかった』
っていう気持ちが強いかな。
ちなみに、
この時は、
『スカートの中が見える女子高生』は、
いなかった。
話はズレるけど、
『スカートの中が見える女の子』って、
スカートの長さに関係無く、
必ず、中身が見えるんだよ。
それに、
展開に恵まれたら、
塾を乗っ取るつもりでいたからね。
七月に、その教室の責任者になって、
僅か二ヶ月で経営者が【夜逃げ】したのは、
大きなハンデだった。
なんとか時間を稼いで、
生徒達と人間関係を築く必要が。
3 残務整理も、国に拠る補填の対象になった。
経営者が【夜逃げ】しても、
その後も会社に行ってさえいれば、
賃金が発生する。
その分、補填金が加算される。
つまり、
鍵さえ持っていれば、
勝手に会社を開けて、
それで、お金が貰える。
さて、
理由1の『教室を事務所代わりに使う』だけど。
労基署の課長に、
「経営者の本籍地が判らないから、
△△の地元へ近日中に出張して調べる」
と言われた時は、
(ほう!
そうやって労基法を無力化するのか!)
と感心したものだった。
だって、
経営者の地元へ行って本籍地を調査する方法なんて、
思い付かないから。
今、考えると、
生徒の保護者が警察に駆け込んだので、
マスコミ案件になったから、
マスコミ対策として、
課長は、
「出張しますよ」
と言っていただけなのかも知れない。
話はズレるが。
何度も書くけど、
やっぱり、
この『警察へ相談に行ってくれた』
これが非常に大きい。
『なろう』でブラック企業の話を読むと、
皆、穏便に問題を解決しようとする。
でも、
ローリスク・ハイリターンは、
詐欺の世界でしか存在しない。
リスクを背負う覚悟無くして、現実の諸問題は解決出来ないのだ。
寧ろ、
最初からハイリスク・ハイリターン狙いの方が、
相手側が、そのハイリスクを嫌って妥協してくれるので、
展開が楽になる。
さて、
今回のコロナ騒動だが。
これも、
『給料が払われない』のと同じ状況で、【リスク回避は無理】だろう。
もう十分損害が出ているから。
ポイントは、
安全策を無視して、どれだけハイリターン狙いで行けるのか?
これに尽きると思う。
話を戻すと。
私は、
自力で△△の本籍地を捜す事にした。
私の頭に有ったのは、
お盆に開催された夏季合宿。
第一話で書いた様に、数百万円集まった。
確か?
二泊三日で一人五万九千円。
場所は、
第二話で書いた【経営者の△△が自殺しようとした有名観光地】。
今、思うと。
「その数百万円を持って逃げたら?」
と、
従業員達から唆されても、
△△が夏季合宿決行にこだわったのは、
これが原因じゃないかな?
イベントがコケて家業を潰し、
借金まみれで【自殺のために向かった場所】。
そこへ、
経営者として再び舞い戻る。
しかも、
大勢の生徒や講師を引き連れた凱旋だ。
男のロマンだねぇ。