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塾の従業員達の戦略

 パソコンの無い時代に、

警察に捕まった経験が有る人なら解ると思うけど、

その頃の警察では、

逮捕されると、

まず、警察官が何処かへ電話して、

速攻で逮捕者の本籍地を調べる。


 何故?

本籍地がそんなに重要なのか?

と言うと。


 もちろん、

逮捕者の識別という意味も有るだろうが、

どうも、

逮捕者の家柄を調べていた様なのだ。

戦前の日本には、

天○家とか華族とか薩長とか、

特権階級がいて、

その伝統が戦後も残っていた。


 話はズレるが、

四十五年くらい前、

本籍地を、

『東京都千代田区千代田1-1』に移すのが流行っていた。

そこに何が在るのか?

御想像通りで、

駐車違反とか、軽微な犯罪は見逃して貰えると大好評だった。


 話を戻すと。


 警察なら電話一本で済む事が、

労基署だと、

同じ国家権力なのに、

わざわざ出張しなければならない。

それを説明されても、

違和感しか感じないのが、

当事者では無いだろうか?


 今回は、

ラッキーな事に、

『出張する』という判断が、

課長だからこそ、可能だったが、

これが、もし、通常通りヒラの職員が担当者だったら、

「経営者の本籍地が記載されている戸籍謄本を提出して下さい」

と、

言われて詰んでいただろう。

塾の生徒の親が、

警察に駆け込んでくれた御蔭で場が乱れた。

『マスコミ案件』 = 『課長案件』は、

無茶苦茶強い。


 また話はズレるが、

私が、

『自称リアリスト』を『お子ちゃま認定』してしまうのは、

こういう理由である。

リアルが充実していない人が、

現実を肯定しても、

一生浮かぶ瀬は無い。

【場乱し】が出来ない人間は、

一生、奴隷のままだ。


 話を戻すと。


 労基署から駅へは、

また、

その幹部が車で送ってくれた。

その車の中で、

「あの課長は何を言っているんだ?

どういう腹積もりなんだ?」

と、

解説を求められた。

まあ、

無理も無いよね。

その幹部の経験とは、

あまりにも違うから。


 その幹部は、

前の塾の電話勧誘員時代に、

【夜逃げ】した経営者の△△を、

御世話した御縁で、

次の塾の幹部になれたんだけど、

それ以前は、

そこそこの規模の工場に勤めていた。


 その工場が潰れ、失業した時に、

未払いの賃金を、

国が補填してくれた。

その窓口が労基署なので、

今回も熱心に労基署通いをしている。


 実は、

塾の従業員達が、

経営者を【夜逃げ】させたがっていたのは、

この国に拠る救済策が目当て。

その幹部の体験談を聞いていたので、

塾が倒産するのを心待ちにしていた。


 その塾の従業員は、

私の知っている範囲だけでも、

十名くらい居たと思うが、

給料を貰えていたのは、

私一人。

私だけ別格条件で、

手取り月二十五万円で、

家賃・光熱費塾持ち。

アパートから教室までは徒歩だったので、

食費しかかからないから、

金が、

自然と貯まって行った。

ただし、

『毎月二十日締めの【翌月】二十五日払い』

という想定外の給料日だったため、

私も、コロッと騙された。

私は、

その年の四月から、

研修がてらバイトをしていたんだけれども、

最初の給料日は、

なんと五月二十五日だった。


 私がバイトを始めた四月の時点で、

その塾は、

実質、経営破綻していた様だ。

従業員には、

給料を払えず。

でも、従業員達は、

その幹部の「国から未払い賃金を補填して貰った』体験談を聞いていたので、

塾が倒産するのを待っていた。


 でも、

その幹部が働いていた工場は、

株式会社で、

今回潰れた塾は、

法人登記していない。

日本国では、

『日本人は奴隷で、

法人が御主人様』という常識を、

左翼では無いので、

当然、誰も知らなかった。



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